- はじめに
- 本書及び付属DVDの使い方
- CHAPTER1 「音楽づくり」を120%楽しくする秘訣
- 1 音楽づくりの活動では何をめざす?
- 2 たっぷりの体験で知識がしっかり定着
- 3 楽しい体験で音感を高めよう
- 4 これで音楽づくりの不安も解決!
- 5 歌唱・器楽・鑑賞との架け橋となる〔共通事項〕
- 6 授業プランをもとにMy学習指導案をつくってみよう
- よくある質問にズバリ答える!「音楽づくり」に関するQ&A
- Q1 音楽づくりを行うことは,子どもの日常や生涯にどのようなよさがありますか?
- Q2 音楽づくりにつながる学習や活動はどのようなものがありますか?
- Q3 学習指導要領の音楽づくりには,指導事項としてアとイの2つがありますが,これらは互いにどのような関連がありますか?
- Q4 音楽づくりと歌唱の関連はどのように考えればよいですか?
- Q5 音楽づくりと器楽の関連はどのように考えればよいですか?
- Q6 音楽づくりと鑑賞の関連はどのように考えればよいですか?
- Q7 音楽づくりにはいわゆる「音感」はどの程度必要ですか?
- Q8 小学校では読譜力はどの程度身に付けさせればよいですか?
- Q9 小学校では記譜力はどの程度身に付けさせればよいですか?
- Q10 音楽づくりをするには,児童がどのような知識をもっていればよいですか?
- Q11 音楽づくりではどのような教材を準備すればよいですか?
- Q12 音楽づくりをする時は,ワイワイガヤガヤしていてよいのですか?
- Q13 音楽づくりの評価はどのような点に気を付ければよいですか?
- Q14 音楽づくりの指導をするためには,教師は何ができればよいですか?
- Q15 音楽に苦手意識があるのですが,どのようなことに留意すればよいですか?
- CHAPTER2 だれでも成功する!「音楽づくり」の授業プラン20
- 低学年
- A表現 (3)音楽づくり ア
- 1 「3音の言葉」と「5音の言葉」を拍にのって唱えましょう
- 2 3音の言葉の高低を声と動きで楽しみましょう
- 3 3拍子にのって遊びましょう
- 4 「てんてん」と「まる」をつけて遊びましょう
- 5 3つの音を重ねて遊びましょう
- 6 身近なものを楽器にして遊びましょう
- A表現 (3)音楽づくり イ
- 7 鍵盤ハーモニカで2つの音を出して遊びましょう
- 8 つながった3つの音で遊びましょう
- 9 「ドレミ」で歌をつくりましょう
- 中学年
- A表現 (3)音楽づくり ア
- 10 速さや強さをかえて言葉をつないで楽しみましょう
- 11 ソラシの音でリコーダーで“あいさつ”をしましょう
- 12 物語に合う音をつくりましょう
- A表現 (3)音楽づくり イ
- 13 ドレミファソでメロディーをつくりましょう
- 14 つくったメロディーに合う和音をつけましょう(器楽)
- 15 レミファソラですてきなメロディーをつくりましょう
- 16 ミソラシレで日本らしいメロディーをつくりましょう(器楽+音楽づくり)
- 高学年
- A表現 (3)音楽づくり ア
- 17 学校生活をラップで表しましょう
- 18 音楽で物語を表現しましょう
- A表現 (3)音楽づくり イ
- 19 インターロッキングの音楽をつくりましょう
- 20 Myソングをつくってクラスで発表しましょう
はじめに
本書を開いてくださいました皆様,ありがとうございます。
この『楽しくつくるアイデア満載!「音楽づくり」成功の授業プラン』は,小学校音楽の授業に役立つプラン集であり,次の2点をコンセプトとしてつくりました。
1 学級担任の先生によって,とびきり楽しい音楽の授業をつくる!
音楽授業は,専科の先生が全学年を担当している小学校もありますが,全国的にみると,ほとんどの学校では学級担任の先生ご自身が音楽の授業を担当しています。とりわけ低学年はその割合が多いので,そんな学級担任の先生方のために,ぜひ役立つ本をつくりたいと思いました。
2 音楽科で課題とされている音楽づくりに取り組みやすいもの
平成20年告示の学習指導要領では,音楽づくりの充実を図ることが示されています。実はすべての学校で音楽づくりの授業が行われているとは言えない状況があったためです。その理由として考えられるのは,「教師自身が音楽づくりの経験があまりない」「授業の進め方がよく分からない」「音楽づくりは時間がかかりそうだ」などでしょうか。そのため,なるべく分かりやすく取り組みやすいよう,活動の解説に加えて学習指導案を付けました。またワークシート及び作品例などを豊富に入れました。そして,授業の導入に使えるDVDを付録にしました。映像は全20プランすべてを網羅していますので,積極的にご活用いただければと思います。
さて,平成18年に教育基本法改正,平成19年に学校教育法改正が行われ,知・徳・体のバランス(教育基本法第2条第1号)とともに,基礎的・基本的な知識・技能,思考力・判断力・表現力等及び学習意欲を重視し(学校教育法第30条第2項),学校教育においてはこれらを調和的にはぐくむことが必要である旨が法律上規定されました。平成23年度から小学校において全面実施されている学習指導要領及び観点別学習状況の評価もこれらを背景としています。
今回,本書をつくる中で,改めて音楽づくりは音楽における基礎的・基本的な知識・技能が定着し,思考力・判断力・表現力等がはぐくまれる学習であり,子どもたちが意欲的に取り組める活動であることを実感しました。
多くの学校で音楽づくりが積極的に行われ,子どもたちがきれいで美しい音の魅力を味わい,音楽をつくることを通して友達とともに楽しい時間を過ごすことを心から願っています。
最後に,本書の作成にあたって協力してくださった国立音楽大学,DVDに出演してくださった国立音楽大学の学生の皆さん,そして明治図書の木村悠氏に心から御礼申し上げます。
平成24年3月 /今村 央子・酒井 美恵子
-
- 明治図書