総合的学習を創る 2006年12月号
総合でする“新しい学力づくり”の提案

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総合的学習を創る 2006年12月号総合でする“新しい学力づくり”の提案

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ジャンル:
総合的な学習
刊行:
2006年11月8日
対象:
小学校
仕様:
B5判 80頁
状態:
絶版
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目次

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特集 総合でする“新しい学力づくり”の提案
中教審の「習得型学力と探究型学力」定義をどう考えるか
習得型と探究型を分離せずに、統合して育てるために「単元」がある
加藤 明
二分法の学力論で授業は成立するか
北 俊夫
教育の論は授業場面から考える
久野 弘幸
次世代学力の明確化が重要である
寺尾 愼一
現象の説明と実践の創造という目的
奈須 正裕
習得型教育と探求型教育の融合を促進するキャリア教育
三村 隆男
習得型学力と探究型学力をつなぐもの
無藤 隆
百花繚乱の学力論を眺めて楽しむ
村川 雅弘
「やむにやまれぬ思い」をどのように引き出すか
山元 隆春
新しい学力―習得型と探究型の相乗的相互活用の提案
活用過程の開発を例に
片上 宗二
評価基準の開発を例に
田中 耕治
片上・田中論文を受けて
知の総合化をめざした合科的・関連的指導で二つの学力は同時に高まる
加納 誠司
教科との有効関連
荻野 大輔
子どもが学びを自覚できる活動を組織する
阿部 勉
総合におけるねらいと学習過程の構造化
大村 統子
習得型指導と探究型指導の並行活用の具体像の提案
教えて考えさせる方式を例に
佐々木 昭弘
基礎基本とネタ開発の並行方式を例に
有田 和正
佐々木・有田論文を受けて
現実社会に生きる学習者サイドの習得と探究
峯 明秀
教えたいこと・身につけさせたい力を明確に持つこと
角谷 和彦
教えたいことを前面に出さない教師のゆとり
泉 真理
現場人に合っている提案だ
山 佳己
“教科の学力”と“総合の学力”をインターフェイスする
国語と総合のインターフェイス
守矢 早苗
算数と総合のインターフェイス
芹沢 晴信
社会と総合のインターフェイス
岡ア 誠司
理科と総合のインターフェイス
有島 智美
音楽と総合のインターフェイス
倉 弘光
図工と総合のインターフェイス
林 耕史
体育と総合のインターフェイス
平川 譲
“習得と探究”の並行型学力づくり:具体像の紹介
国際理解:習得型と探究型の並行活用の具体像
木村 美保
情報:習得型と探究型の並行活用の具体像
永野 和男
環境:習得型と探究型の並行活用の具体像
黒瀧 耕治
福祉:習得型と探究型の並行活用の具体像
伊藤 雅亮
健康:習得型と探究型の並行活用の具体像
熊谷 壽
あなたの指導はどちら型? 習得型指導と探究型指導:自己チェックのポイント
発問―習得型と探究型はどこが違うか
桑原 陽子
板書―習得型と探究型はどこが違うか
間嶋 哲
助言―習得型と探究型はどこが違うか
石富 敦子
討論テーマ―習得型と探究型はどこが違うか
関屋 法生
テスト問題―習得型と探究型はどこが違うか
松崎 力
宿題―習得型と探究型はどこが違うか
小林 禎
“和食パワーの秘密”探検―食育の授業づくり (第9回)
野菜、穀物は重要な栽培植物である
戸井和彦
キャリア教育―総合で授業化する具体案 (第9回)
キャリア教育は「生徒指導」の領域では?
鳥居 徹也
“設定された体験”から脱皮するプラスα (第9回)
相手の目線に立つ車いす体験 パートV!
正岡 義憲
新指導要領改訂と授業づくり (第9回)
総合的な学習の時間 育てたい力の明確化
田村 学
総合でする子どもの実技体験
国語力を育てる体験活動 (第9回)
自分らしく表現する術の獲得―単元「海の生き物博士」3―
二瓶 弘行
算数力を育てる体験活動 (第9回)
昔の小数表記はこんなに使われている!
田中 博史
理科力を育てる体験活動 (第9回)
子どもを野外調査に連れ出そう
木色 泰樹
社会科力を育てる体験活動 (第9回)
「手は頭をつくる」―Web2.0がやってきた―
小松 眞
総合的な学習の時間で行なう将棋指導 (第9回)
年間指導計画とその学習内容(第九回)
渡邊 孝弘
日本の伝統文化を授業する―生きる喜びを表現=調べる・造る・演じる (第9回)
「食習慣」「日本食の歴史」「箸づかい」の授業
前田 達夫
編集後記
樋口 雅子
小学校英語で使えるピクチャーカード〜コミュニケーションの力を育もう!〜 (第9回)
クイック質問ゲーム(低中学年)
前田 康裕

編集後記

○…昨年10月26日の中教審答申「新しい時代の義務教育を創造する」には、めざすべき学力像として、

「習得型の教育(基礎的な知識・技能の育成)と探究型の教育(自ら学び自ら考える力の育成)」とに整理され、その関係は、「対立的あるいは二者択一的にとらえるべきものではなく、この両者を総合的に育成すること」

と明記されたことは、大変示唆に富んでいると思います。

 というのは、いままでとかくに、「基礎基本の学力が大事」か、「そういう次元だけに学力をやせて捉えてはならない、もっと豊かな学力観を」というような捉え方で、どちらが上位概念か、みたいな論じられ方がされてきたと思うからです。

 この答申は、そういう考え方を否定し、両者を並行的に育成すべきだといっているわけです。

 たしかに、それはそうだ!と思う反面、では、いうところの両者を総合的に育成するなどということが、実践の場で可能なのかと、誰しも疑問に思うのではないでしょうか。逆にいえば、そういうことがむずかしいから、総合的学習の時間が創設されたのではないか―という気もします^nが〜。

 もちろん、この習得型と探究型が同一価値を持ち、同一線上に位置づけられるとすれば、本当に実りある学習が実現するのではないかと思います。

 また総合こそ、そういうねらいで実践を進めていく必要があるのではないか―そんな願いをこめて実現へのご示唆をいただきたいと願いました。

(樋口雅子)

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