『ＴＯＳＳ英会話の授業づくり 2009年3月号 ２０号　英語ノートを効果的に使った、楽しい英会話の授業』の詳細情報

　今後も，指導法や内容について検討が重ねられていくだろう。既に研究を進めている学校も，まだ取り組みを始めて間もない学校も，「外国語活動」というカリキュラムを作成していかなくてはならない。

　英語の学習が始まる。担任が教えるのである。覚悟を決め，楽しんで取り組んでいきたい。

　文部科学省から21年度すべての学校に配布される「英語ノート」がそのとっかかりとなる学校も多いのではないだろうか。これは教科書ではないが，「外国語活動」の指導内容の一定の指標となってくるのは間違いない。この内容がどの学校でも５，６年生で取り組むべき「外国語活動」の内容となってくる。これをどのように活用していくか，ということがこれからの大きな課題である。

　今回は，この「英語ノート」を取り上げた。どのように活用すれば，楽しい授業をつくることができるのか，多くの先生方の知恵が詰まっている。

　「英語ノート」は全国のどの学校でも使えるように，様々な内容が盛り込まれている。５年生で初めて英語に触れる児童にとっては，そのまま使うことは難しい内容が数多くある。教師が学級の実態に合わせて活用を工夫することで，より楽しい授業をつくり出すことができる。

　ＴＯＳＳ英会話の指導法は，すべての子どもたちに「楽しく」，そして少しでも「話せた」という成功体験を味わわせ，英語をコミュニケーションのツールとして使いこなせるようにすることを目指している。また，教師にとっても分かりやすく，安定した授業展開ができることもその１つである。特に「三構成法」と呼ばれる，「単語練習→会話練習→アクティビティー」の３つのステップを身に付ければ，誰でもすぐに教室で子どもたちに楽しい英会話の授業をすることができる。

◇この雑誌が多くの先生方にとって，楽しい授業づくりのヒントとなることを願っている。