教材開発 2004年7月号
「評価の腕」をぐんと上げるネタ

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教材開発 2004年7月号「評価の腕」をぐんと上げるネタ

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2004年6月15日
対象:
小学校
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

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特集 「評価の腕」をぐんと上げるネタ
巻頭論文
評価の腕を上げるコツは、子どもを暖かい目で見ることだ
有田 和正
「指導と評価の一体化」をこう考える
日記を通しての「指導と評価の一体化」
塚原 洋樹
指導あっての評価、評価あっての指導
村山 由久
学習の評価を児童や保護者と共有できる通知表
森田 真人
全員参加を促す基本技術
川口 達実
授業改善のための「指導と評価の一体化」
島原 洋
ノートは「授業の鏡」
満永 孝司
指導・支援に生かす評価を
萩原 直人
評価場面のイメージをしっかりもつ
田中 慶之
「評価のための評価」にならないようにする方法
目標、指導、評価が一体となった評価を
津田 安彦
子どもの何を伸ばすかを念頭に置く
塚田 直樹
評価を下すのではなく、子どもを育てるという意識を
角谷 和彦
評価とは子どもが伸びた事実をつくること
渡邉 彰
「評価の腕」を上げるのに必要なネタ
国語/「情景描写」への着目度を測る
飯野 真紀
国語/「生徒からの通知票」で評価の腕を上げる
平山 雅一
社会/「ネタを見つける眼」を養い、追究していく
中村 元信
社会/頭のカルテに記録する評価の三段階
松下 準市
算数/子供のノートで授業が見える
関原 潔
算数/疑問の輪のひろがりをとらえる
道端 専次
理科/子どもの追究傾向から評価計画を
西山 宗彦
理科/授業のねらいを明確に!
平塚 昭仁
子どもを育てる評価法
一人ひとりに合った評価法
與賀田 忠倫
ほめながら評価する方法
納田 智子
指導しながら場に合った評価法
臼井 忠雄
指導が変われば評価も変わる
菅野 輝義
子ども自身が「えらくなった」と思う評価法
千葉 真
子ども同士に評価させる法
加藤 剛志
簡単なテストで評価する方法
国語/個別評定で「聞いてメモをとる」力をつける
波戸 裕幸
社会/豆テストを用いた評価の工夫
遠藤 公太郎
算数/根拠や過程を大切にするテストの活用
橋 司
理科/授業と評価の一体化システム
稲葉 忠之
評価の記録簡便法
系統に基づいた授業に生きる評価の記録簡便法
石原 洋一
座席表・週案・豆プリント・ビデオ・学習カードを活用
遠藤 和宏
授業中記録する方法を見つけよ
柏木 英樹
クリアな評価
藤本 浩行
作文で評価する方法
力がついたと感じる自己評価・他者評価
御舩 則子
書けない子も書けるアウトライン作文
小泉 幸男
評価を「頭のカルテ」に記憶する方法
ターゲットを定め「何が印象的だったのか」を振り返る
深谷 圭助
評価規準表で授業前に頭の中をすっきりと!
加藤 悦雄
指導と評価の一体化を目指し、授業評価をシステム化する
高橋 励
子どもがときめきを感じる「物・資料」
子どもたちの三つの思いから
神林 裕子
有田編集長のメッセージ
有田 和正
授業にすぐ使えるクイズ
みんなで調べよう!メダカクイズ
長崎 加州 雄
教材開発力を鍛える (第2回)
[問題]三世紀後半から巨大古墳がつくられなくなったのはなぜか?
有田 和正
教材解釈
巨大古墳は連合国家の象徴
葛西 統実
権力を誇示せずとも、政権維持できる国家の成立
羽田野 修
巨大古墳はモニュメント、埴輪は霊の親衛隊
小野 敦司
「薄葬令」により巨大古墳が作られなくなった
菅原 光敏
古墳は、大きな宝物入れ
沼澤 清一
巨大古墳は、権力の象徴!支配力と経済力がポイント
安達 正博
古墳の出現と衰退を考える
岡田 広示
[コメント]それぞれユニークな解釈を展開していて読みがいがあり、勉強になる
有田 和正
日本国憲法の新教材開発 (第4回)
日本国憲法の「姿・形」をとらえよう
西尾 一
琉球の風《総合・修学旅行の手引き》 (第7回)
ガマ
金城 睦男
〜平和遺産〜
面白い本みつけた
『ニューヨーク障害児教育事情』
松石 麻紀子
『子どもの生きる社会科授業の創造』他
筏井 弘毅
授業の腕をあげる教材開発の方途 (第4回)
国語/音読力を身体化する(2)
岩下 修
社会/【言い訳の壁】を突破せよ!
新保 元康
算数/問いの発生は、場の拡張から起きる
志水 廣
理科/ひまわり向日葵日回り日輪草(その2)
竹川 訓由
総合/「総合的な学習」の授業づくりの本質(2)
加藤 明
〜目標(自らの学びの力)と内容(活動)の統合としての学習過程〜
子どもの心を明るくするユーモア小話
変化のある繰り返しでユーモアを作る
野邊 孝大
私の教材発掘 読者とのツーウエイ
生活科/丸石道祖神との出会い
古屋 和久有田 和正
保健体育/サッカーをクリエーティブに楽しませるためのネタ
丹野 英雄有田 和正
教材・授業開発研究所情報
有田 和正
手の内公開・教材研究と発問づくり (第40回)
小学校・古典の指導法(その4)
野口 芳宏
〜〔良寛の和歌〕内容の読解・鑑賞指導〜
授業力アップ術と教材開発 (第4回)
本当に追究したい「はてな?」へいかに自然に転化するか
有田 和正
編集後記
有田 和正
教科・総合の教材開発 (第16回)
自然体験を中心とした総合の教材開発
小立 記正

有田編集長のメッセージ

 学力低下論に伴って、評価のあり方がゆれています。やたらと詳しい評価基準を作って使えないという声も耳にします。

 市や県では、文部科学省とは関係なしに、学力をみるために「学力テスト」を行うところが多くなっています。それも公表するところが約六〇%と、多くなっているのが特徴といえそうです。

 どうしてこのようなことが、新聞をにぎわわすのでしょうか? それは、各教師がきちんとした「評価法」を身につけていないからです。

 テストさえ作れない教師が多くなっていると、ある校長がなげいていました。私の目から見ても、テスト作成以前の状況だといえます。

 つまり、「授業になっていない」ということです。きちんとした授業をしてこそ、評価ができるのです。「指導と評価は一体」なのです。

 時は七月、一学期の評価をし、通知表を出さなければなりません。この時をとらえて、「評価の腕」を上げようではありませんか。

 授業しながら「評価」するのが一番てっとり早い方法です。これをするには、きちんとした「評価基準」、つまり具体的な「ねらい」をもっていなければなりません。

 評価したものを詳しく記録する時間はありません。簡便な方法を体得する必要があります。それにはどのようにしたらよいのでしょうか。

 私が一番おすすめしたい記録法は、「頭のカルテ」に記憶するという方法です。「すぐ忘れてしまいます」といわれますが、忘れるような内容は、どうせ大したものではないので忘れてもかまわない――というくらいに考えることです。

 評価の目的は二つあります。

 一つは、何といっても子どもを育てるためです。子どもを萎縮させるようなものは、評価の名に値しません。

 今一つは、指導の反省、ふりかえりをするためのものです。次の指導へ生かすために評価をすることです。

 こういう力を本特集でぜひ身につけてほしいと願っています。

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