- 特集 「自ら学び考える」学習技能の開発
- 巻頭論文
- 学習スキルをどう身につけるか
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- 「自ら学び考える」学習技能をもった子ども像
- たくましく「生きる力」を発揮する
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- 「はてな?」帳が書ける子
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- 世界を嗅ぎ、思考する子ども
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- 学び方の基礎・基本としての学習技能
- 学べる体づくり
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- 3つの学習技能
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- 学問は、倦まずおこたらずして…
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- 教科学習で「はてな?」発見技能の開発
- 国語/向山型国語の授業システムを機能させる
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- 社会/「はてな?」発見力をつける「はてな帳」の追試
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- 算数/「はてな文」をとらえさせる指導
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- 理科/すぐれた発問ではてな?を誘発
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- 生活科/「はてな?」からはじまる生活科の活動
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- 総合的学習で「はてな?」発見技能の開発
- 連続した「はてな?」のつながりを生み出す力
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- 「はてな?」を発見できる教師に
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- みかけの「よさ」を見抜く
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- 道徳で「はてな?」発見技能の開発
- 知っているつもりの人の心
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- 身近な生活のなかで「はてな?」発見技能の開発
- 「つくる」ことで体得される
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- 右まき? 左まき?
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- 「調べ考える」(追究)技能の開発
- 国語/「国語辞典ゲーム」で日本語の特色を追究
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- 社会/こだわって調べることは自分の考えをつくる
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- 算数/5つの「語り始め言葉」を育てる
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- 理科/多焦点が究極のコツ
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- 総合的学習で「調べ考える」(追究)技能の開発
- 国際理解/まずは日本(自分)を見つめる目
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- 情報/問いの文と要約と解釈で味付けする
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- 環境/調べて考える基本的方法を教える
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- 福祉/考えを創るキーワードがある
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- 健康/高めたいライフスキル
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- 地域/地域追究のポイントは「文脈づくり」にあり
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- 追究した成果を表現する技能の開発
- 国語/話し合う力を育てる「フリートーク」
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- 社会/学習過程における表現の生かし方
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- 算数/教えるべきことを教える
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- 理科/生徒が自慢したくなる場面を設定する
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- 総合/研究機関との連携によって
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- 総合/調べたことを自分のフィルターに通そう
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- 「自ら学び考える」学習技能を育成するカリキュラムの開発
- カリキュラムは段階を設けて
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- 自らの学習を振り返る力を培うカリキュラム
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- 子どもの学びに着目してみよう
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- 「自ら学び考える」ことを楽しむ子どもの育成
- 三つのポイントを指導
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- 子どもの学びを支える2つの事例
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- 「自ら学び考える」学習技能の評価法の開発
- かかわりを求めその子らしさをとらえる
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- 3つの観点、2つのレベルで
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- 有田編集長のメッセージ
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- ファインダーがとらえたこの授業ここが素晴らしい
- 浦井寿尚氏の表現の授業
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- 〜「きいてきいて、たのしいよ」〜
- 教科の基礎学力をつける指導 (第3回)
- 国語/「聞くこと」の基礎学力を考える
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- 社会/学びの目的に整合した学習活動の展開を
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- 算数/算数・数学をなぜ教えるのか
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- 理科/「いのち」の誕生を体験するメダカの卵の観察
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- 授業を楽しくする「はてな? 不思議」発見 (第3回)
- 生活・総合/願いや課題作りのポイントは、綿密な教材研究
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- からだと健康/むし歯知らずのラッコの秘密とは!?
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- 面白い本みつけた
- 『調べ学習ガイドブック』
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- 『中学生を授業にノセル100の提案』
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- 授業・生徒指導に生きるユーモア小話
- 教室の空気が「バラ色」になるユーモア小話
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- 私の教材発掘 読者とのツーウエイ
- 総合的な学習/一つのきっかけが全ての意味を変える
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- 社会/「はてな?」がいっぱい「桜島大根」
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- わたしの学級づくり
- 学級の歴史を生きる自信につなげる
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- 教材・授業開発研究所情報
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- 手の内公開・教材研究と発問づくり (第3回)
- 今西祐行「一つの花」の場合
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- 総合的学習の教材開発 (第15回)
- 「トイレから世界が見える」の授業(13)
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- 〜うんこで健康診断〜
- 編集後記
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- 総合的学習の教材開発 (第15回)
- 「働く人」の教材開発
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- 〜自分の進路・将来の夢を考える〜
有田編集長のメッセージ
授業のあり方や学校のあり方を変えるものと期待されている「総合的学習」が、どの学校でも実践されるようになっています。
にもかかわらず、授業はあまり変わっていないように見うけられます。「何をしているのか」「何をねらっているのか」わからない授業が多いようです。
このような実情を目にするにつけ、心ある人々は「学力低下を引きおこす」と警告を発しています。
文部科学省は、「学習指導要領は最低基準を示すものである」ことを強調し、「基礎・基本の徹底」を心がけるようによびかけています。
総合的学習については、遊びや体験学習の時間ではなく、各教科などでつけた知識や技能を相互に関連付けた「知の総合化をめざす時間」であるとしています。
要するに、各教科・道徳・特活と総合的学習を通して、「自ら学び考える学習技能をもった子どもの育成」をめざしているのです。
授業を行うとき、
@こんな子どもだから(能力の実態把握)
Aこんな教材を使って(教材の開発)
Bこんな指導をして(指導法の開発)
Cこんな力をつける(ねらいの具体化)
という四つのことを考えなくてはなりません。
現在の授業は、Cが欠けているのです。特に、総合的学習ではCを考えていないため、何をしているのかわからない授業になっているのです。
そこで、本号では、Cとしてどんなことを考えて授業にのぞんだらよいかを検討してみることにしました。
まず、「自ら学び考える学習技能をもった子ども像」を明らかにし、それは「学び方の基礎基本としての学習技能」を体得している姿であると考えました。
この子ども像を具現するには、「はてな?発見技能」や「調べ考える技能」、さらに「追究した成果を表現する技能」などが必要です。
これらの技能をどのようにしてつけたらよいのでしょうか。学習技能を育成するカリキュラムの開発や、評価法の開発も考えてみることにしました。
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- 明治図書