- 特集 いま「新しい教師たち」に伝えたいこと
- よい教師の条件と、「子どもが好き」ということ
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- 差別に向き合う若い人たち
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- 継続することにより得られるものがあります
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- 「学び」は人間関係の賜物である
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- 子ども丸ごと肯定宣言
- 同和教育との出会いを通して
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- エッセイ「意味のない人生はない」
- 人権を基本にすえた授業を求めて
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- あなたに伝えたい三つの「コペルニクス的転回」
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- 《特集関連資料》生徒指導提要(抜粋)
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- 多文化な子どもたちの声にふれる (第23回)
- (ママの言葉)
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- 子どもを見る眼 (第32回)
- 魔法のことば「そうなんや」
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- おもちゃばこ (第56回)
- かかわりあって成長しようよ!
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- まいにち? マイニチ!
- 部長
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- 映画をみる、映画でみる (第31回)
- ヤカオランの春
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- 【コラム】ノリきれない国際開発仕事人のつぶやき (第20回)
- 「私」は素晴らしい?
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- 編集部の本棚
- 『茶色の朝』(原書名:Matin Brun)Franck Pavloff(フランク・パヴロフ):著)/『差別語・不快語(ウェブ連動式管理職検定02)』小林健治:著
- 北のおるた〜北海道からの便り〜 (第20回)
- 国の責任と人びとの権利
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- 共生のトポス (第116回)
- 隣人としてイスラムの人びとと生きる
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- 編集後記
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編集後記
▼秋田県八峰町の教育長千葉良一氏は「学習塾のない学力日本一の町」というエッセイの中でこのように述べています。「一人の子供を粗末にする時、その教育(町)は光を失う」(『致知』二〇一一年七月号)。いかに時代状況が変わろうとも、教育の真髄はここにあると思います。
▼若い教職員が今もこれからもどんどん増え続ける学校現場で「同和教育運動の思想と実践の真価とは、これなのだ」「人権教育のこれからのミッションと具体的な実践は、かくあってほしい」ということを「新しき人たち」にじゅんじゅんと語り伝えていくこと。その営みの重要さについては、誰もが切実かつ大きな危機感をいだきながら感じているところです。
▼そこで本特集では「新しき人たち」にぜひこれだけは伝えたいということを、現場最前線で、あるいは退職後なお第一線で活躍されている方々に執筆していただきました。「その子に寄り添う」とは一体どういうことなのか。その子どもを包む集団をどのように育てていけばよいのか。授業で教師はどのようなことにこころを砕くべきか、などなど内容豊かな特集となりました。新しい教師に限らずすべての教職員が、いま一度教育の原点ともいうべきことがらを再共有していただければ幸甚です。
(園田)
▼縁あって、この夏に、奄美大島にうかがう機会がありました。夏休みでもあり、子どもたちが学校で学ぶようすを見ることはかなわなかったのですが、いま奄美の教員の皆さんが、同和教育・人権教育に取り組もうとされていることは感じ取ることができました。奄美空港に降り立ったときに流れてきた音楽を懐かしく聴きました。わたしは武庫川河口のそばで生まれ育ちました。奄美大島から大阪に来ている人たちが、武庫川の河原にある広場で、毎週のように島の音楽を響かせながら運動会をしていたのです。わたしにとって、奄美は生まれてはじめて出会った異文化だったのかもしれません。でもその異文化は、自分の文化にもなっていたのだと今回の訪問で感じました。全人教鹿児島大会では、奄美大島でも分科会が開催されます。奄美がより多くの人にとって身近な存在となりますように。
(森)
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