解放教育 2006年6月号
全国の仲間と結んで人権教育を創る

P463

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解放教育 2006年6月号全国の仲間と結んで人権教育を創る

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ジャンル:
人権教育
刊行:
2006年5月8日
対象:
小・中
仕様:
A5判 132頁
状態:
絶版
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目次

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特集 全国の仲間と結んで人権教育を創る―日教組教研の取り組みから
特集にあたって
今次人権教育分科会の持ち方について
森 実
全国各地の実践報告から
「いのち」を食べて心をつなごう
古田 圭策
子どもたちから学ぶこと
上田 孝江
「かわいそう」というセリフにドキッとした
四年生の総合学習「命の授業」
名谷 和子
日教組教研人権教育分科会の回顧と展望
内面の葛藤が語り合える教研に
香渡 清則
人権教育分科会から学んだこと、そして、人権教育の広がりをもとめて
松本 卓也
「私」を主語に、語り合い続ける
上原 仁朗
対話の可能性
分科会スタイル変更の経過と課題
森 実
グラビアと解説
Great experience of traditional fishing
恒成 利幸
国分一太郎「教育」と「文学」研究会ご案内
君は君の人生をうたえ―若い教職員からのメッセージ (第2回)
私を変えた二つの出来事
花山 司
生かされて―ヒロシマから未来へ (第3回)
原爆の中で
下原 隆資
共生のトポス (第51回)
地域の「環境・共生・活性」をめざす地球ママたちの試み
榎井 縁
ふくおか発 今Doki子どもたち (第12回)
大切なものへ
桐原 健司
〜感謝をこめて〜
倫敦マイノリティ事情 (第3回)
“RACE”を待ちながら……
児島 明
だまってられへん (第15回)
当たるも八卦、当たらぬも八卦
松村 智広
授業と学級づくりを愉しむ方法 (第15回)
子どもと教師の「対話」があるか
園田 雅春
【コラム】ジェンダー論の練習問題 (第14回)
伝統とジェンダー(2)
加藤 秀一
元気のもとはつながる仲間 (第15回)
心をひとつにしたとき夢はかなう
外川 正明
〜ジョイントコンサート編〜
解放教育四一年間のさまざまな出会い (第14回)
阿武野高校「調査研究校」知的障害生徒受け入れの三年間の日々
大賀 喜子
資料/わが国における「国連持続可能な開発のための教育の10年」実施計画(抜粋)
編集後記

編集後記

▼本号では、二〇〇六年二月二五日〜二七日に三重県で開催された日教組教育研究全国集会の人権教育分科会の討議を踏まえて、三本の実践報告と四人の方の感想や問題提起をいただきました。年度替わりの忙しい時期に原稿をくださった皆さんにお礼申し上げます。今次教研の人権教育分科会は、従来とは異なる新しい試みをいくつかしています。一回の変更ですぐにすっきり次に移れるというぐあいには行かないでしょうが、さまざまな人たちの意見や願いを受けて、さらに発展的に変わっていくことになるのでしょう。世話人の方たちをはじめ、今後の議論にもつながれば編集者としてありがたいです。

▼四月一四日付けの朝刊によれば、「教育基本法改正」の与党案が正式に決定されたとのことです。「我が国と郷土を愛する」という愛国心に関連する箇所、義務教育「九年間」という規定の削除など、大きな問題を含んでいます。教育基本法は、重要な法律でありながら、この通りに教育がおこなわれたことがほとんどありません。「教育基本法に一度チャンスを!」。変える議論をするなら、この法律通りに教育をしたらどうなるのかを試してからでもよいはずです。教育基本法に則した教育がどのようなものなのか、現実の姿を通して多くの人に考えられることなく、密室で変えられようとしていることに大きな憤りを感じます。教育基本法第一〇条の「教育は不当な支配に屈することなく、国民全体に対し直接に責任を負って行われるべきものである」という文言など、ないがしろにされてきたのも甚だしい典型と言わなければなりません。

▼政治状況さえ許せば、教育基本法の精神を踏まえて、さらに内容を前向きなものにしたいところです。たとえば、「国民」でなく「すべての人」を前提にした枠組みにはっきりと変える。人権教育をはじめ、今日的な教育課題へのとりくみを謳う。成人識字学習や成人基礎教育の保障を盛り込む。いずれも、いまの政治状況では難しいのが悔しいところです。

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