- 特集 ともに学び、ともに生きる◇大阪発・知的障害のある生徒の高校受け入れの取り組み
- 「共に学び、共に育つ」教育の広がりとこれから
- 大阪における知的障害のある生徒の高等学校受け入れの意義と評価
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- 大阪における知的障害児の普通高校別枠入学制度の意義と課題
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- 後期中等教育における障害児教育の役割
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- 「ともにに学び、ともに生きる」あたりまえの風景
- あたり前の風景として
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- A君との三年間
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- ともに地域で生きることをめざしての取り組みの継承を
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- 希望を胸に
- 小特集 地域発!持続可能な開発のための教育
- ESDから解放教育実践を読み直すために
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- モザンビークに渡った自転車
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- ESDとよなかの試み
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- 座標
- 看板に偽りあり、「障害者支援法」に異議あり
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- だまってられへん (第7回)
- 啓発はあなたが主役
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- 若いせんせいに送るラブレター (第7回)
- インクルーシブなクラスをめざして
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- こころの風向計 (第15回)
- 海
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- 【コラム】ジェンダー論の練習問題 (第6回)
- ジェンダー再考
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- メディア社会を生きる〜メディア・リテラシーのすすめ〜 (第3回)
- ケータイ社会を生きる
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- 解放教育四一年間のさまざまな出会い (第7回)
- 「障害のある生徒」の受け入れ
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- 共生のトポス (第43回)
- 女性とAIDS
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- ふくおか発 今Doki子どもたち (第4回)
- 子どもたちが本気になったら…
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- 元気のもとはつながる仲間 (第7回)
- 生きることが軽んじられる世の中で(前編)
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- 授業と学級づくりを愉しむ方法 (第7回)
- ぼくのたからものはいのちです
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- Let's Collaborate 《金川の教育改革》 (第5回)
- 「あいた〜ほめごろしやったか」
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- 編集後記
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編集後記
▼本年二月〈大阪府教育委員会は、知的障害を持つ生徒が一般の生徒と一緒に学べる「知的障害生徒特別支援コース(仮称)」を二〇〇六年度から府内の公立高に設置する方針を固めた〉と新聞で報じられた。これに先行し府内の公立高校で、〇一年度から四校の受け入れ調査研究校を指定(後に六校となった)、知的障害のある生徒の受け入れ方策について論議と調査研究が行われてきた。これらの取り組みと、学校教育審議会障害教育専門部会の審議と最終報告を受け、八月に学校教育審議会答申が出された。
▼〇四年一二月に中央教育審議会でまとめられた「特別支援教育を推進するための制度の在り方について」(中間報告)において、「後期中等教育における特別支援教育の推進に係る諸課題について、早急に検討が必要である」との認識が示されている時、このような府立高校での取り組みが開始される意義は大きい。
▼今回の特集では、大阪で行われてきた障害のある生徒の小中学校での原学級受け入れや、地域や障害のある生徒・保護者の要望を受け松原高校や西成高校等で取り組まれていた準高生の取り組み等、「共に学び、共に育つ」取り組みの意義と課題を明らかにし、高校教育へと拡大していく道筋、府内の調査校で明らかにされてきた実践のさまざまな効果についてご報告を頂いた。
▼編集にあたり、解放同盟大阪府連の大和さん、大阪府教委障害教育課のご協力をいただいた。また期せずして、座標で堀智晴さんに「自立支援法案」の問題を提起いただき、大賀さん、新保さんの連載において、「共に学び、共に育つ」取り組みの報告となった。併せて読んで頂きたい。
(山本)
▽本号が発行される頃には、衆議院選挙の結果が出ているはずだ。この後記を書いている段階でマスコミは、小泉首相有利と評している。場合によっては、右傾化が本格的に進む。競争と自己責任がさらにはびこる。自己の加害責任は忘れ去られる。どのような結果となるにせよ、広い意味での市民運動側が一九九〇年頃以来の動きを総括する必要があるのではないか。新しい枠組みが生まれることを期待したい。
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