- 特集 わが人権学習カリキュラム
- インタビュー対談
- 「たいけん→はっけん→ほっとけん」からのカリキュラム
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- わが校の人権学習計画づくり
- 子どもを出発点とした人権学習カリキュラムづくり―Discover our Future!! 仕事で夢をかなえよう
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- 三年間の福祉体験で私たちが大切にしてきたこと
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- “信頼”と“つながり”を育む人権学習
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- 教育NPOと「学校・家庭・地域」三者連携の人権教育戦略
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- 「人権教育のための世界プログラム」をめぐって【資料と解説】
- 初等・中等学校制度における人権教育の構成要素
- 人権教育のための世界プログラム 第一段階のための行動計画案「添付文書」
- 座標
- 教育大国フィンランドに学ぶ
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- 〜学力問題への視座〜
- 共生のトポス (第38回)
- 未来へのまなびがはじまった
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- 【コラム】ジェンダー論の練習問題 (第1回)
- 「らしさ」の罠
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- 解放教育四一年間のさまざまな出会い (第2回)
- 大阪市大・部落問題研究会の創立に参加する!
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- 元気のもとはつながる仲間 (第2回)
- いまだに効いてる23年前の先制パンチ
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- こころの風向計 (第10回)
- 願望
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- 若いせんせいに送るラブレター (第2回)
- クラス開きは、教師の「自分開き」かも
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- だまってられへん (第2回)
- 体感温度
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- 授業と学級づくりを愉しむ方法 (第2回)
- 教師にとって実践上の命綱とは
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- 編集後記
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編集後記
▼カリキュラムという概念は、学習内容だけではなく、学習の経歴をも意味します。この二つ、つまり学習内容というカリキュラムの客体的側面と、学習経歴というカリキュラムの主体的側面の統一こそ、求められています。本特集のねらいは、この二つの面から「人権学習カリキュラム」づくりを考えようとすることです。
▼私たちは、一人ひとりの道筋をたどって人権課題と出会い、自分とその課題との関わりをとらえなおしつつ、教育実践や市民運動、研究のとりくみを深めてきました。自分の学習経歴の整理を進めることは、本人にとって意味があるだけではありません。この道筋をていねいにほぐし、とりくみを深めていったポイントを浮き彫りにしていければ、人権学習を子どもたちとともに深めていく手がかりが得られるでしょう。学校における人権学習計画を組む上で、私たちおとな一人ひとりが学んできた道筋をふりかえることは、手がかりを提供してくれるはずです。
▼本号では、川口さんへのインタビュー対談として、その点を深めることができました。忙しい中インタビューに応じてくださった川口さん、どうもありがとうございました。今後も、特に若い人へのインタビューなどを通じて、この点を考えたいと思っています。
▼また、四校の方たちには、それぞれの場での人権教育計画を紹介いただきました。それぞれの学校を取り巻く状況や卒業生の姿を通して、今の計画に至っていることが窺えます。
▼ライブドアとフジテレビの対立が報じられているときに、この後記を書いています。この対立は、日本がどういう社会なのかを浮き彫りにしたと感じています。また、メディアとは何なのかということを考えるきっかけを提供してくれました。そういう時期に、鈴木みどりさんとお話することができました。「事件」を深く読み解くことで、メディアリテラシーを進めることが感じられて、実り多い機会となりました。ここから何が生まれるかは、次号かその次ぐらいでお知らせできると思います。
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- 明治図書