- 特集 集団になじめない子への対応策
- 提言 集団になじめない子がなぜ増えてきたか
- 今、学級力を計画的に育てる教師が少ない
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- 誤った個性主義が子どもの成長を妨げる
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- 利便社会の落とし穴と第三の大人を失う
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- 「虐待」が、引き金になる。「虐待もどき」も増えている。教えて褒める教育が必要。
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- 集団になじめない子への対応策―低学年の学級づくり
- ブリッジマン的役割を果たそう
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- 集団になじませるための四つの方策
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- 楽しい「場」を作り、そこで活躍する「場面」を作ることで集団とのかかわり方を修正していく
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- 集団になじめない子への対応策―中・高学年の学級づくり
- エラーレスを保障した教師の意図的な取り組み
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- まずは、なじめない子を、見つけ出せ!
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- 個に対応せず、知的な活動で巻き込む
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- 集団になじめない子への対応策―中学校の学級づくり
- ネットトラブルが集団から外れる子をつくる
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- 教師自身が「この子はクラスになくてはならない子だ」と言い切れること
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- なじめない原因は何か いじめ、学力不振、発達障害、精神疾患を想定する
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- 授業で集団になじませる対応策
- 「教えてほめる」ことを続けて、授業で集団になじませる
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- 「五色名句百選かるた」でなじませる
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- 教師の細やかな目配り・全員の原則と個別指導
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- 活動を通して集団になじませる
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- 楽しい授業をして、褒める
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- 楽しいクラスをみんなで創る (第8回)
- 笑顔いっぱいの学級を目指して
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- 心を育てる言葉かけ
- たった一言が人の心を暖める
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- 学級づくりへの挑戦 (第8回)
- 小学校/「授業を始めることができない」という問題にどう対応するか
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- 中学校/学年主任のリーダーシップの下、学年集団が支えとなって
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- 小学校の道徳授業をどう変えるか (第8回)
- いじめと闘うAいじめは脳を傷つけている
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- 中学校の道徳授業をどう変えるか (第8回)
- 「女子教育」「男子教育」が必要である
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- 子どもの対人関係能力を高める (第8回)
- 子どもが背負っているものの重さを理解していますか
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- 学級経営をめぐる最新課題 (第8回)
- 学校は「できない者」のためにあることの再認識を
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- 編集後記
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編集後記
○…教師の考え方一つで、学級はどうにでも変化していく、と甲本卓司氏は明言しています。「力のある教師が経営すればおのずと素晴らしい学級になる。その反対の場合は、悲しい結末を迎える。このことをはっきりと指摘したり、話したりできない所にオブラートで包んだような話し合いしかできなかった。(略)学級経営を変革するには、教師が変わる。教師を変える力が必要になる。それは、教師が学級の経営者だからだ。」(本誌七月号・二九四号から)
○…『集団になじめない子』(山田一編)によりますと、変わってきたと思える子どもたちを見ると、そのような特徴があることに気づくとして、「友だちや学級集団とのかかわり方がうまくない」を上げています。さらに次の四つのタイプがあることを指摘しています。第一は、社会的スキルが身に付いていない子。第二は、生活習慣が身に付いていない子。第三は、集団生活のルールが身に付いていない子。第四は、学習のルールが身に付いていない子。
○…「学級力」による全校体制で、学び合う集団の力をつくることを提唱されている新潟大附属小の山本郁雄氏は、「子どもの学習過程における、協力や協同の効果をもっと意識し、重視すべきである」と強調されています。新学習指導要領解説総則編でも「相手の身になって考え、相手のよさを見付けようと努める学級、お互いに協力し合い、自分の力を学級全体のために役立てようとする学級」、「学級の風土を支持的な風土につくり変えていくこと」を提唱しています。
○…本号は、「集団になじめない子への対応策」を現場からの改善策として提案していただきたく、特集を組みました。
(江部 満)
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- 明治図書