生活指導 2011年4月号
学級づくりを始めよう―子どもの希望を育む最初の出会いと活動

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生活指導 2011年4月号学級づくりを始めよう―子どもの希望を育む最初の出会いと活動

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ジャンル:
生活・生徒・進路指導
刊行:
2011年3月8日
対象:
小・中
仕様:
A5判 123頁
状態:
絶版
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目次

もくじの詳細表示

特集 学級づくりを始めよう―子どもの希望を育む最初の出会いと活動
特集のことば
学級づくりを始めよう―子どもの希望を育む最初の出会いと活動
高橋 英児
巻頭メッセージ
学級づくりを始めよう―「教師のはたらきかけ」と「指導」―
塩崎 義明
私はこんなふうにしています
子どもと出会う前の準備
低・中学年/子どもたちが安心できる出会いを
竹内 朋子
高学年/学級の物語を構想する
宮本 誠貴
中学校/新学期は、ゆったりとした気持ちで迎えたい
田邊 一馬
学級開きの演出と工夫
低・中学年/夢ふくらむはじめの一歩
佐藤 順子
高学年/「みんなを大切にするよ」というメッセージを送ろう
飯塚 真也
中学校/スタートは明るく楽しく
芳賀 郁雄
子どもたちに最初に何を話すか
低・中学年/教師から子どもたちへ送る最初のメッセージ
栗原 京子
高学年/相互応答関係を紡ぎだす教師の最初のメッセージ
三上 拓郎
中学校/「語ること」と「教師の指導方針」
藤木 祥史
子どもとの最初の合意づくり
低・中学年/子どもの思いをひきだす合意づくりを
堤 公利
高学年/相談しながら進めるよ
細田 俊史
中学校/「案を出して話し合う」ことへ導く
高倉 祐子
最初の班づくりと班長会・班長会議
低・中学年/班は人とのつながり方を学ぶところ
齋藤 修
高学年/最初の班づくり、班長会―提案から意識化まで
溝部 清彦
中学校/最初の班は「お仕事班」
向 美由紀
リーダーとなる子、学級の中心になる子をどう見つけるか
低・中学年/子どもたちの様々な力を見つけていこう
篠崎 純子
高学年/自分の夢を教師との信頼関係の上に花開かせられるか
植田 一夫
中学校/意図的に活動を組みながらリーダーを見つける
村越 規雄
明るいトーンを引き出す朝の会・帰りの会の指導
低・中学年/朝の会・帰りの会をどう指導しているか
永井 公一朗
高学年/朝から始まる集団づくり
佐藤 晋也
中学校/朝の会・帰りの会を有効に行うための五カ条
毛利 豊
子どものやる気を引き出す当番&係の指導
低・中学年/係活動をどのように活発にしていくのか?
井上 紘幸
高学年/やる気と自主性を意識した係活動
秦 和紀
中学校/任せるところは任せる
鈴木 直
実践
〈小学校〉四二人! ハッピーなクラスに
津久田あき
〈中学校〉学級が動きだすとき
猪俣 修
コラム
「ガツンとした指導」ができない私に…
小室 友紀子
今月のメッセージ
集団づくりの切り口
関口 武
案内板 集会・学習会のお知らせ
私の授業づくり (第25回)
小学校〈理科〉/理科の授業づくり(4年)
鷹島 麗子
〜私が心がけていること〜
中学校〈国語科〉/「走れメロス」の授業―逆転、そして逆転の読み
日 享
〜「山賊の襲撃は王の命令か?」をどう授業するか〜
実践の広場
子どもの生活・文化・居場所
「お悩み相談室」に燃える放課後の放送部会
丹野 千草
子どもをつなぐ活動・行事
みんなで楽しく!学級のイベント(4年の実践)
阿部 聡
いきいき部活・クラブ
子どもたちの思いと教師の思いをマッチングして
濱口 智
手をつなぐ―教師・親・地域の人々
学年全員で取り組んだ平和学習
佐々木大介
私と集団づくりとの出会い
「働きかける者が働きかけられる」
池田 憲一
教育情報
「弁当の日」が宮崎にもやってきた
竹内 元
使ってみよう!実践グッズ (第1回)
学年通信・学級通信をつくろう
佐藤 くみ子
若者の広場 (第1回)
発信しよう!若い教師の声
全生研若手教師たち
〜新年度、私の大切にしたいこと〜
北から南から
各地の基調提案
沼田 純一
〜〈北関東〉自治の世界をつくり出す教師の指導性と集団づくり〜
読書案内
『みんなで跳んだ』『崖の下の花』
子安  潤
読者の声
2月号を読んで
シリーズ/各地の実践
千葉
齋藤 修
〜M雄と子どもたちとのつながりを求めて〜
全生研第53回全国大会(千葉大会)第1次案内
今年は千葉・・・・浦安へ
編集室だより
高橋井本
編集後記
高橋 英児

今月のメッセージ

集団づくりの切り口

常任委員 関口 武


朝の職員集会が終わって、教室に向かう途中で、同学年の若い女性教師からこんな相談を受けた。

「朝運動のときに、うちのクラス整列しないし、おしゃべりしてるし、うろうろするし、遅れてくる時もあるし、そんな時、どうしたらいいですか?」


放課後の会議の後、親しい同僚との雑談の中でこの話をした。彼はこんなふうに返してくれた。

「そんなに気にすることないんじゃないかな。結構、どこもそんな感じだし、いいんじゃない。元々朝運動(水・金曜日の朝の持久走)、子どもたちも嫌いだし。雨や水たまりのために朝運動なくなると、『やった!』って言ってるし、ほっといてもいい気がするけどね。」

その考えは、なんだかとても温々あたたかい気がしたけど、そうかな、とぼくは敢えて反論した。

「彼女のような若い人たちだけじゃなくて、結構、みんな困ってるような気がするのですよ。特に高学年の担任は。だって、『早く並びなさい!』って、学年末の3月まで怒鳴ってる先生もいるし、あきらめて何にも言わずに戸惑いながら黙認してる先生もいるでしょ。指導が成立してない状態があると思うの。『ほっといてもいい気がするけどね』じゃ、相談の答えにならないですよ。」

「毅然とした態度」と言われるとちょっと抵抗があって、すぐに管理主義と結びつけてしまいがちだけれど、「毅然とした態度」が問題なのではなくて、教師のもつ指導権、管理権の支配的、独占的な使い方にこそ問題があるのではないかと思う。実は、集団づくりの中の指導権、管理権の移行の問題なのであり、管理主義と管理または自主管理の読み違いの問題なのである。

「だから、相談には、こう答えたのです。」と言って、私は今朝の話を続けた。こういう会話だった。


「そういう時って、すぐに叱りたくなるでしょ、毅然とした態度で怒鳴っちゃうとか。でも叱っても、怒鳴っても、ますます言うこと聞かなくなってくることがあるよ。」

「はい、今のうちのクラスがそれです。」

「だから、先生はできるだけ言わないようにするんだよ。体育係でもいいし、学年委員でもいいし、班長でもいいから、『朝運動の時の様子どう?』って相談をしかけて、『並ぶのが遅いので早く並んでほしい』とか『おしゃべりしないで体操してください』なんて、朝の会で、子どもに言うようにさせるの。先生はそうだよねって頷くんだよ。少しずつ、少しずつ、子どもたちが、子どもたちに語りかけていく、要求していくスタイルをつくって行く、かな。ぼくはね。話し合いが集団のちからになっていくんだよ。」 

「そうか。そうですね。子どもたちが、子どもたちに語りかけていくんですね。やってみます。」

「言い訳したり、反論したり、要求したりと、話し合いがルールを守るちからになるよ。」


「朝運動」そのものの価値論争は、高学年であれば、いずれ、どこかで討論会を組むことになるだろう。この四年生でも討論ができる。ディベートにする方法も考えられる。

学校の日常の中に、風景の中に、子どもたちと子どもたちを繋ぐ集団づくりの扉が少し開いている。子どもたちが子どもたちに働きかけるという視点をもてば、集団づくりの切り口が見えてくる。


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      明治図書
    • 私の4月号の一押しは、溝部清彦先生の「最初の班づくり、班長会ー提案から意識化まで」。こんなに深い教師の心とワザを、たったの見開き2ページでこんなに易しくわかりやすく紹介した報告は私は見たことがない。中学校教員の自分から見ても学べることが多い。小学校の若い先生方に紹介したいので組合の機関紙の裏刷りに入れておきたいな…。
      2011/3/21毛利 豊

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