学校マネジメント 2006年12月号
“学テ”と向き合う学校経営の戦略・戦術

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学校マネジメント 2006年12月号“学テ”と向き合う学校経営の戦略・戦術

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ジャンル:
学校経営
刊行:
2006年11月8日
対象:
小・中
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

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特集 “学テ”と向き合う学校経営の戦略・戦術
“学テ”を実施する文科省のねらい―どう考えるか
教育を活性化する学力調査に
森 隆夫
教育の質の保証をはかるための手法
天笠 茂
ローカルオプティマムによる子どものつまずき克服を期待
八尾坂 修
結果をどう生かすかこそ重要
片上 宗二
「ティーチ・ツー・テスト」体制づくり
加藤 幸次
発達障害のある子どもへの必要な支援と適切な指導に
坂井 聡
達成に基づく説明責任
齋藤 勉
「無機質な学力偏重」授業の改善にどう役立てるか 数値の一人歩きが心配
古藤 泰弘
学力テストは手段であり、目的にしてはならない
天野 正輝
ゆれ動く「文科省の学力像」の追跡と今後の課題
戦後「学力」観の相克―「問題解決学力」と「学問中心学力」―
田中 耕治
その「学力」は「いかなる指導」でもたらされたか
向山 洋一
学力の不思議
菅谷 正美
06公表の“抽出学テ”結果から見えてくる実践課題
教師の国語指導に問題あり、ではないか
階 玲治
学力テストで比較されるのは学校のアカウンタビリティである
横山 浩之
国語科・学力テストの三条件
市毛 勝雄
事例研究と分析でシミュレーション?
小学6年・国語
全国区教師が出題する「私だったらの学テ問題」
野口 芳宏椿原 正和
相互の問題を読んで思ったこと
野口 芳宏椿原 正和
小学6年・算数
全国区教師が出題する「私だったらの学テ問題」
尾ア 正彦木村 重夫
相互の問題を読んで思ったこと
尾ア 正彦木村 重夫
中学3年・国語
全国区教師が出題する「私だったらの学テ問題」
堀 裕嗣山田 高広
相互の問題を読んで思ったこと
堀 裕嗣山田 高広
中学3年・算数
全国区教師が出題する「私だったらの学テ問題」
横田 茂樹井上 好文
相互の問題を読んで思ったこと
横田 茂樹井上 好文
学力向上へのアクションプラン―わが校の場合
学力向上を目指す授業改善プランの作成(学校と各教員)
菊地 英
日々の授業の充実を目指して
安田 幹雄
小・中・高連携による基礎・基本の定着・維持を図るアドバイスシートの活用
中里 恵利子
学力向上への“学びのメンテナンス”
学力育成のシラバスづくりのヒント
小保方 敏美
授業スキルと授業力向上策のヒント
木庭 竜之助
通知表と保護者への説明のヒント
田中 一男
校内研究体制づくりのヒント
新井 郁男
“学テ”をテコにする学校変革の戦略・戦術
学テ反対論への反論&説得のポイント
丸山 義王
ザ・ディ・アフター=リアクションへの対応策
小椋 郁夫
その昔あった学テ不祥事から学ぶ危機管理
豊田 ひさき
学力向上フロンティアスクールに学ぶ光と影
杵淵 眞
子どもが盛り上がるわが校の行事イベント (第9回)
経済のしくみを学習する「コレド阪本」
向山 行雄
わが校の学校図書館 (第9回)
仮説検証学習の授業実践の場としての学校図書館
三橋 秋彦
医師と教師―1人前になるシステムを考える (第9回)
土のかおり
鈴木 守
教師を元気にするコーチングの活用 (第9回)
教師を変えるためにはどうするか
千々布 敏弥
スクールマネジメントの基礎―国政レベルの議論失敗から学ぶもの (第9回)
「目標設定」の問題〜その2〜
岡本 薫
〜「目標」と「スローガン」を区別せよ〜
“管試問題”に見るこれからの学校経営者像 (第9回)
カリキュラム開発力
長南 博昭
若手への意見のし方 心得帳 (第9回)
「プロの技術」の伝承で大切なこと
駒井 隆治
“ウリ部分”をつける新しい教員研修 (第9回)
教員研修へのイノベーション
懸川 武史
地方分権で教育課程編成はどう変わるか (第9回)
学校評価ガイドラインを生かした教育課程の運営改善
工藤 文三
編集後記
樋口 雅子江部 満
藩校を訪ねて (第9回)
明治維新で活躍した先人たちの出会いの舞台「明倫館」
槇田 健

編集後記

○…「全国各地の学校から、来て欲しいという要望の多くは国語・算数。学テを控えているからかも知れないが、もうひっきりなし―といっていい状態」

 ある、全国に知らない人はいないと思われる研究校の先生からお聞きした話です。

 こういうことを言うと、その昔の“学テ”騒動?が記憶にある方は、「だから、悉皆調査などすると、またぞろ、学力日本一競争がはじまるではないか」と目をむかれそうです。

 しかし、ネットのサイト「全国学力テストの復活に賛成か反対か」などのアンケート調査などでは、賛成が71%、という状況でした。

 紹介されている意見のなかで、ある公立小学校の教師は、

「子どもの学力がどのような状況なのか、評価することは絶対必要。学校の序列化につながるという意見もあることは承知しているが、それは結果の使い方の問題。過去に“学テ闘争”があったことも承知していますが、イデオロギー的側面が強かったのではないか」と、この40代の先生はいいます。

 たしかに、過去の歴史を紐解くと、1956年(昭和31年)から、抽出で始まり、1961年(昭和36年)から国・公・私立すべての中学校の2・3年を対象とする悉皆調査が行われました。

 ところで、来年予定の学テに、早々と犬山市が「うちではやらない」と名乗りをあげたのですが、中止が現場に相談なく公表されたという同市の議員が暴露?したりということもあり、自治体もさまざまな意見があるという時代を反映した問題提起となっているようです。

 今回はそういうさまざまな問題をはらみながらも、やはり、学力テストは、「正しい実態把握の上にたってこそ改革を推進すべき」という当たり前の感覚の上にたって、こういう事態(競争意識をも射程に入れ)を、むしろ学校活性化の契機にする―というしたたかな戦略・戦術が必要ではないかという問題提起をしていただければと願いました。

     (樋口雅子)

○…九月下旬に、全日本中学校長会の大会が北海道の富良野で開かれたことを教育新聞の報道で知った。しかもその研究大会は、全国の中学校長が一八〇〇人以上も参加したとの報道にびっくりした。管理職として「教育再生」にかける熱意の表われかとも思い、感激した。

○…特に宗像東京都青梅市立新町中学校長の「人間力を育てる教育―豊かな心の育成に視点をおいた学校経営―」の発表には共感するところが多かった。宗像校長は「豊かな心」の育成には、次の三点が必要と強調されていた。第一は志を育む(自主・自立の精神)。第二は思いやりの心を育む(共生の精神)、第三は規範意識を育む(公共の精神)である。

○…報道によると、「志」の基盤になるのは、自尊感情や国語力、目標に挑戦する態度であり、授業を通して育てることの重要性を指摘されていた。「思いやりの心」を育てる方法として、保育体験や農林水産体験をあげていた。特に読書体験やあいさつ等提案。また、「規範意識」についても授業を通して教えることを強調。共感することの多い提言である。

(江部 満)

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