学校運営研究 2004年5月号
学級経営案―担任教師の何を見取るか

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学校運営研究 2004年5月号学級経営案―担任教師の何を見取るか

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ジャンル:
学校経営
刊行:
2004年4月12日
対象:
小・中
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

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特集 学級経営案―担任教師の何を見取るか
学級経営の評価基準は何か―と問われたら
案から実践・評価・更新へ向かおうとしているか
六角 英彰
めざす子ども像が学級の行動レベルで明示されているか
高旗 正人
努力を認め合う学級
杵淵 眞
学級経営案から担任教師の何が見えてくるか―管理職としての目の付け所とは―
「自分の言葉」で書くということ
蛭田 政弘
「人間力の向上」のための学級経営を
竹田 敏彦
学級経営のビジョンと改善への志向性
北神 正行
学級経営案の基礎基本事項をどう診断評価し指導助言するか
学級経営方針から何を見取るか
吉永 順一
子供の状況把握から何を見取るか
新富 康央
学級目標から何を見取るか
伊藤 俊彦
教室環境づくりから何を見取るか
中村 直史
授業づくりの方向から何を見取るか
志水 廣
総合的学習の計画から何を見取るか
田中 博之
学級活動の計画から何を見取るか
宮永 正行
到達度評価の指針から何を見取るか
栗田 明廣
保護者との関わり方から何を見取るか
齋藤 俊明
他の教師との関わり方から何を見取るか
太田 佳光
教育改革の方向を反映した学級経営案とは
特別支援教育への取り組みが見える経営案とは
竹川 訓由
目標の数値化への取り組みが見える経営案とは
大風 秀康
学力向上への取り組みが見える経営案とは
北原 琢也
習熟度別指導への取り組みが見える経営案とは
原 雅夫
説明責任への取り組みが見える経営案とは
吉川 廣二
どんな学級経営案が学級崩壊を招くかーどこにある?危険な芽
担任のマネジメント力―経営案のどんなところに出るか
西村 雄大
担任の統率力―経営案のどんなところに出るか
浅川 清
担任の包容力―経営案のどんなところに出るか
長野 藤夫
担任の危機管理力―経営案のどんなところに出るか
円山 博司
担任の自己評価力―経営案のどんなところに出るか
田上 善浩
担任教師をフォローする学校システムづくりのポイント
授業シミュレーションによる共同性の追求
深澤 広明
学校経営方針に基づく目標設定と実践
向山 行雄
突発的な事柄にも対応できるシステムを
安倍 初雄
教育環境の工夫で学校の元気をつくる (第2回)
加藤 健一郎向山 行雄
わが校のHP自慢 (第2回)
大阪府吹田市立吹田第二小学校
南原 忠昭
親の目・教師の目・記者の目―教育界の問題点に迫る (第2回)
文科省をあてにしない好機到来
山上 浩二郎
学校マニフェストをどう構想するか (第2回)
「成果」を義務づけられた学校と「マニフェスト」
小松 郁夫
平成の教育改革全体像の大研究:特別支援教育の実践指針 (第2回)
校内支援体制の構築と校長のリーダーシップ
国立特殊教育総合研究所
平成の教育改革全体像の大研究:2学期制のメリットと導入のノウハウ (第2回)
2学期制で教育活動はどう変わったか〜仙台市のアンケートから〜
大風 秀康
平成の教育改革全体像の大研究:小学校英語導入のウォーミングアップ (第2回)
「国際理解」のつめが甘い!
大森 修
ADHDの子の親として医療と教育を考える (第2回)
ADHDの子の子育てについて
中西 仁横山 浩之
教育情報の読み方・活かし方−これは本流・支流を見分けるヒント (第2回)
勉強は大切、だけど嫌い
階 玲治
文教ニュース
文科省が部活動わくわくプラン/「21世紀の国語力」で文化審答申
安達 拓二
編集後記
樋口 雅子江部 満
学校でする動物との触れ合い―獣医師の提言 (第2回)
学校飼育の基本形は愛情飼育
中川 美穂子

編集後記

○…埼玉県では「身につけるべき最低基準」として小中学生に「達成目標」を設定する方針を決めた―そうです。内容は「基礎基本の徹底」で「学力・体力・規律」の3つで、体力では、体力テストで「走・投・跳」に県標準値を決め、自分の体力向上の目標を作らせるのだそうです。

 おそらく、04年度新学期の出発点で、こういう動きがあちこちの学級で始まるのではないかと思います。

 こういういわば、新しい教育目標の設定を学校全体に広げていくことが、説明責任・結果責任を問われるこれからの学校にとっては、一番求められている取り組み課題ではないか―と思われます。

 加えて、学校にもやっと?人事考課が本格的に導入されることになり、新学期には、担任の学級経営案を管理職は今まで以上に入念に?チェックし、指導しなければならない―ということになるわけです。

 もちろん、案だけ見て実際にどうなるかが全て分かるはずのものでないことはいうまでもありませんが、でも、目利きの人が見ると「こういうことを書いているようでは、危機管理意識が薄いのではないか」とか、「この授業方針では、教科書内容も習得できない子供が出るのではないか」というようなことが、見えてくるといいます。

 本号は、そんな学級経営案を見る視点を具体にわたりご紹介いただきました。

(樋口雅子)

○…目下全国で習熟度別授業の導入が話題となっている。改めて異質の子ども集団で学ぶことの意義を確認することが必要である。習熟度別指導は個別指導やグループ別指導、繰り返し指導とは異なるのだ。それは学習進度に応じてクラス編成をし低学力の児童・生徒を引き上げることにねらいがあるからだ。

○…学習指導要領の中で習熟度別が最初に登場したのは、一九七八年(昭五三)改訂の高校の指導要領である。その後、八九年(平成元)改訂で中学校段階にむけても登場した。そこでは「学習内容の習熟の程度に応じた指導など個に応じた指導方法の工夫改善に努めること」という事項が初めて登場したわけである。

○…かつて長瀬荘一氏(神戸女子大)は、習熟度別で提起する最大の教育課題は、児童生徒一人ひとりの違い(個人差)に対する処遇を学習システムとして機能させることを教育的と考えるのか、考えないのかの判断を教師側に迫る点が問題点であると提言していた。確かに今改めて学習する集団を検討する時である。

(江部満)

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