学校運営研究 2004年1月号
学校マニフェスト―目標数値化の提案

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学校運営研究 2004年1月号学校マニフェスト―目標数値化の提案

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ジャンル:
学校経営
刊行:
2003年12月
対象:
小・中
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

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特集 学校マニフェスト―目標数値化の提案
シンポジュウム/学校マニフェストづくり―学校選択時代をいきぬく提案
提案
馬居 政幸
意見
“わかりやすいマニフェスト”という発想が必要
秦 政春
評価可能性と工程表を含むものに
小松 郁夫
「学校選択」ではなく「教師選択」でこそマニフェストが機能する
村井 淳志
学校マニフェストの本質を問う
篠原 清昭
学校マニフェストづくり 絶えざる改善に努める学校へ
無藤 隆
マニフェストの考え方を生かした学校の体質改善
若月 秀夫
意見を読んで
未来からの声に応じる具体化の視座を
馬居 政幸
全国情報/今どう学校教育の目標数値化が提案されているか―わが県の“学校教育の到達目標数値化”の具体像
北海道
田山 修三
岩手県
田村 治男
宮城県
大風 秀康
山形県
青柳 滋
茨城県
神永 典郎
群馬県
齋藤 俊明
千葉県
本宮 武憲
新潟県
遠藤 信春
福井県
高橋 正和
山梨県
深澤 秀興
長野県
小松 裕明
三重県
山川 亨
滋賀県
上田 洋一
兵庫県
谷 和樹
島根県
川神 正輝
広島県
迫田 一弘
山口県
山田 一
香川県
峯 明秀
福岡県
内村 博幸
熊本県
田上 善浩
世界では今=学校教育の到達目標数値化はどう進行しているのか
アメリカ―学校教育の到達目標数値化の具体像
葉養 正明
イギリス―学校教育の到達目標数値化の具体像
田中 博之
ドイツ―学校教育の到達目標数値化の具体像
久野 弘幸
中教審“総則”作業部会の“審議のまとめ”を読んで
“求める子ども像”と到達目標数値化の問題
「子どもから」の意味を掘り下げて考えたい
深谷 昌志
数値化できるものと数値化しにくいものに分けた評価と目標づくり
玉井 康之
総合的な学習の時間の充実を図る
峯岸 誠
今こそ気運、そして多元的な技法を
佐々木 孝
“確かな学力像”と到達目標数値化の問題
客観性・信頼性のおける目標数値にする
蜂須賀 渉
到達目標数値化が学ぶ意欲を喚起する
岩田 一彦
警戒せよ!内なる「悪魔的存在」
蒔田 守
「生きる力」は到達目標数値化になじまない
宗像 昭男
04年度・学校でつくる到達目標の数値化に向けて―私が願う到達目標のミニマムとマクロはこうだ―
子どもも、教師も、保護者も、地域も、だれもがワクワクする学校を目指して
榮 健
来年度の到達目標
澤口 安雄
明確な目標値を持つ業務管理方式の導入
山上 隆男
確かな学力の定着と質の向上のために
依岡 雅文
学校・学級生活への満足度が100%に
天笠 茂
マニフェストの実現は、先ず、通知表の改革から
大田 公蔵
04年度・教室でつくる到達目標の数値化に向けて―私が願う到達目標のミニマムとマクロはこうだ―
数字に表れない子どもの「よさ」を含めた達成目標の数値化
小久保 義直
向山型指導法でクラスの一番できない子をできるようにしたい
根本 直樹
子どもの文章読解力を測る物差し―一文読解から十文読解へ
森川 敦子
教室発「学力・体力・規律のマニフェスト」
木村 重夫
自分のよかったことを記録しよう
鈴木 彬
標準化された評価の中で数値目標の設定を
岡田 大爾
先進校レポート/学校目標の到達度を数値化する―設定〜検証のシステムをどうつくるか
要はチェック&アクション
大森 修
ポイントは成果指標の選び方、数値の妥当性の検討、執行能力としての「授業力」の向上、そして評価・検証方法の共有化である
吉永 順一
「読書指導」で学校目標に迫る
吉川 廣二
我が校の学校紹介―要覧&HP (第10回)
埼玉県寄居町立折原小学校
加藤 美和子
世界の目・日本の目・教室の窓 (第10回)
「迷走」の行方
高嶋 哲夫
NOがはっきりいえる校長 (第10回)
生徒指導と体罰の是非論
糸井 清
ADHD・LD児が教師に投げかけている問題 (第10回)
高機能自閉症とアスペルガー症候群への手立て(その2)
横山 浩之伊藤 雅亮
校閲部の窓から教育界を覗く:この表記のウラ・オモテ事情 (第10回)
「平等」は人に優しくない
塩原 経央
必達目標を掲げて!校長奮戦記 (第10回)
魅力ある環境の下では人は有能になる
吉永 順一
校長キレル子とつきあうの記 (第10回)
反抗期とキレの関係
長田 秀樹
研究授業のやり方革命―ルーブリック入門 (第10回)
研究会評価指標(ルーブリック)
前田 康裕
誰でも必要なライフスキル学習 (第10回)
知識獲得と態度形成をうながすライフスキル学習
小池 晃
文教ニュース
指導要領の歯止め規定/指導要領改訂案を公表
安達 拓二
編集後記
樋口 雅子江部 満
食と健康の博物館 (第10回)
「塩の博物館」で、健康に必須な塩の効用と塩の製造および産業の発展を学ぶ
有馬 廣實

編集後記

○…産経新聞の「時事用語」解説「マニフェスト」にこうありました。一部引用してみます。

 ラテン語で「明示する」を意味し、党や候補者が掲げる政策綱領を指す言葉となった。選挙公約と異なり具体的な実施は期限や財源を明示する。選挙後の検証を可能とすることで、有権者が政策実行度を評価する判断材料となる。英国などで定着している。

 ここにもあるようにイギリスの公立学校では「校長は予算権を持ち、地域からも寄付を募り、よい教師を集められればどんどん子供が集まるようになるので校舎も増築し…となる。一方近くに逆?の学校があるとどんどん廃れて廃校になることもある」「担任教師の評判なども、インターネットで流される」と聞き、「えー、すごい。いつか日本もそういう時代を迎えるだろうが、まだ先では…」と思っていました。

 ところで、この号のシンポの提案をお願いした、静岡大学の馬居先生とこの企画についてあれこれやり取りをしました。

 私が、小学校修了までに、「全ての子供が九九を習得する」という公約を掲げる学校があるとしたら、それは当たり前なようで大変なことではないか。これからはこういうことを公約?することで学校選択に備えるという学校の経営姿勢が求められているのではないかとお伝えしました。

 馬居先生からは、もう少し高い次元の問題ではという反論?をいただいての企画実現となりました。この辺への切りこみを含めて、今後の学校のあり方、及び04年度に掲げる学校指針にも何らかのサゼッションをしなければ、と願って企画しました。

(樋口雅子)

○…文科省は学力低下の批判を受けて、新学習指導要領の改訂作業を進めているが、当の文科省がゆとり教育からの転換ではないとするPRのメールマガジンで打ち消しに躍起となっている。教科の学習内容を三割削減した新指導要領にマスコミを中心に批判が集中したことから、中教審は学習範囲を制限している「歯止め規定」の緩和を答申した。これに応じて文科省は目下指導要領の改訂作業を進めている。これまでの十年に一回の改訂に比べると早いぺースである。それがよいかどうかはともかく問題は「ゆとり教育亡国論」と言われた批判に正面から答えようとしていないことだ。

○…文科省が一昨年四五万人の小中学生を対象に「学力テスト」を実施し、その結果をまとめ、昨年の五月中旬に公表したが、分析結果は基礎的な知識・技能や日常生活に関連づけた理解力の不足を可能性としてあげている以外に、学力低下の原因を特定できないとしている。これでは教育界を二分して展開された論争に正対しているとはいえない。「ゆとり教育」は亡国への道だ。

(江部 満)

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