- 特集 完全5日制―学力不安と学校経営の布石
- 完全5日制―学校にはね返る“よい点・問題点”〈予測と対応策〉
- 学校五日制とサタデープラン
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- 自分を取り戻す好機
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- 学力差の拡大,人間形成機能の縮小
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- 基本的な生活習慣を身に付けさせる
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- よい点―真のゆとり教育を推進
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- 独自の取り組みで確かな学力を
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- 全国展望 完全5日制で注目されている“施策”とは―“学力不安”への対応と、積極的に生かす模索の実態―
- 文科省が出している完全5日制の“諸施策”
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- 県教委が出している完全5日制の“諸施策”
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- 私学が出している完全5日制の“諸施策”
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- 学習塾が出している完全5日制の“諸施策”
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- 社会教育・生涯教育が出している完全5日制の“諸施策”
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- PTAやおやじの会が出している完全5日制の“諸施策”
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- 完全5日制と「確かな学力アピール」を実現する方向とは
- きめ細かな指導―実現する方向とは
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- 基礎基本の指導―実現する方向とは
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- 自ら学び・自ら考える力―実現する方向とは
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- 発展的学習・・実現する方向とは
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- 一人一人に応じた指導―実現する方向とは
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- 学習習慣を身に付ける―実現する方向とは
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- 特色ある学校づくり―実現する方向とは
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- 完全5日制―“学力不足”不安に対応する学校経営の布石とは
- 学校は勉強するところである
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- 新しい授業の創造を目指した意識変革を図る
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- 「感動」は「生きる力」のエネルギー
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- 総合的な学力形成を目指した施策
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- 完全5日制―“生活の乱れ”不安に対応する学校経営の布石とは
- ポイントは教師のこんな働きかけ
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- 子どもの遊びの本質と原点を見据え,先見性を持つ
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- 学ぶ意欲が授業日と休日をつなぐ
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- 完全5日制―“家庭・地域との連携”と学校経営の布石とは
- 地域の行事をカリキュラムに
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- 発想の大転換で嵐の中に活路を見出す
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- あらゆる組織のネットワークづくりと活用
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- わが校のIT戦略 (第4回)
- 仙台市立七北田小学校
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- 学校ボランティア―こんな活動こう創る (第4回)
- 地域の人々とともに創る心のきずな
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- 本当にこれがよい授業か (第4回)
- 「教える」ことと「詰め込む」ことは同じなのか
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- 予備校に聞こえてくる“学校への不満” (第4回)
- 誰もかれも「モラル・ハザード」A
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- 学校運営のためのプロジェクトマネジメント (第4回)
- プロジェクトの全体像、自発的な学力の養成
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- 校長・教頭のための著作権の基礎知識 (第4回)
- 「法律ルール」について学校教育関係者が行動を
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- 人が人として育つために―学校歯科医からの教育発信 (第4回)
- 歯科講話の場から―その目指すもの
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- 教育改革への私のビジョン (第4回)
- 改めて問われる公立学校の役割
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- 教育改革における服務の根本的な考え方
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- 学校でする“絶対評価”への切り換えポイント (第4回)
- 「評価」から「設定」に向けて
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- 戦後教育が“善意”で犯した罪 (第4回)
- “喧嘩と和”について
- 十分にけんかしないと仲良くなれませんよ
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- 和をもって貴しとなす
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- 喧嘩は生き方を指導する機会である
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- 続・校内研究会の戦略と戦術 (第16回)
- 校内研究会の予習と復習(3)
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- 文教ニュース
- 小・中学校にはじめて設置基準/増える中高運動部の外部指導者/教育職員免許法などを一部改正
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- 編集後記
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- 修学旅行の新ネタ“知っている?” こんな京都 (第4回)
- 祇園祭を支えるのは誰?
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編集後記
○…完全5日制をめぐって、全日中が調査したところによると、「予想される生徒の週末の過ごし方」では、
・テレビやゲーム、マンガなどですごす時間が増える(九〇%余)
・ゲームセンターやカラオケに行く機会が増える(四七%)
という具合で週末の有効利用を不安視する声が目立った―ということです。
家庭での過ごさせ方に問題がある、保護者不在の心配、生徒が参加できる地域社会の活動が少ない―がその理由の主なものだそうです。
その結果、なんと七割の校長先生が「学力は低下する」と考えているということです。
もちろん、5日制になれば当然時間数が減るわけですから、ある程度覚悟をしなければならない面もあるとは思います。が、この事態を逆に好機と捉え、アフタースクールとして学校の教師がかかわるそれでない学習プログラムを推進するという動きもあるようです。
本号は、このようなさまざまな動きを紹介しながら、保護者の“不安の声”にどういう形で応えていくか―そのコンセプトをどこにおくことが望ましいのか。また、それは具体的には、学校経営にどのような形で布石を打てばよいといえるのか、ご紹介したいと願いました。
(樋口雅子)
○…「出版クラブだより」という多くの出版社の加盟でつくられた出版クラブの会報がある。月刊の業界情報誌でもあるが、私の愛読誌でもある。その四月号に大ヒットした『ハリー・ポッター』の発行元である静山社の社長であり同時通訳者、翻訳家でもある松岡佑子氏の講演記事には、くり返し読むたびに涙があふれた。
○…ダンナを肺ガンで亡くした後、一人で出版社を引き継ぎ、通訳の経験と知識を生かして『ハリー・ポッター』の版権をめぐって獲得するまでの奮闘記など、両親がいないハリーのキャラクターそのものかもしれない、と思った。愛読者カードが十万枚を超したそうであるが、編集者の生き方を反省した次第である。
(江部 満)
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- 明治図書