- 特集 「習得」と「活用」をつなぐ授業づくり
- 提言・「習得」と「活用」をどうつなげるか
- 〈習得―活用―探究〉サイクルの確立
- /
- 「習得」と「活用」をつなぐパフォーマンス課題の開発
- /
- 〔国語〕国語科の「言語活動の充実」は「言語活動例」の具体化―その“2つ”のねらい
- /
- 〔算数〕習得・活用・探究をもつなぐ追究型算数ドリルのすすめ
- /
- 〔社会〕「探究」が「習得」と「活用」を結ぶ―問題構成学習の必要性
- /
- 〔理科〕何を習得させ、それをどのように活用させるかを明確に
- /
- 「習得」と「活用」にPISA型読解力をどう生かすか
- PISA型読解力の温故知新
- /
- 「習得」と「活用」に書くことの学習活動の導入を
- /
- 「習得」と「活用」をつなぐ授業づくり―国語科のヒント
- だからこそ、今、本気で「活用」を
- /
- 「問題作り」で、「漢字を使いこなす」力をつける
- /
- 多様な学習を通して
- /
- 活用力は学習を転移させる力である
- /
- 「習得」と「活用」をつなぐ授業づくり―算数・数学科のヒント
- 知識を活用して解くことを体験させる
- /
- 明確な「型」の習得の後に「活用」がある―習得と活用を「つなぐ教材」開発―
- /
- 活用力は練習によって身につく
- /
- 繰り返し学習で「習得」させ、「活用」も授業する
- /
- 「習得」と「活用」をつなぐ授業づくり―社会科のヒント
- 食料高騰どうするかを考える
- /
- 食料問題が学びたい気持ちを呼び起こす―最新テーマこそ、最高の刺激的な素材だ―
- /
- 具体的な活用方法を示す授業を組み立てることで活用する力をつける
- /
- 明確な根拠をもとに、内容を絞り込むことから始まる
- /
- 「習得」と「活用」をつなぐ授業づくり―理科のヒント
- 「逆思考」の問題解決で、活用力を鍛える
- /
- 向山学級の圧巻レポートにヒントあり
- /
- ものの見方で「習得」と「活用」をつなぐ
- /
- 確実に習得したかの評価を
- /
- 熱中・集中した授業づくり
- /
- 教師修業への助言
- 発達障害を持つ子たちの指導を学ぶ
- /
- 現場からの提言・基礎学力強化プログラム (第7回)
- 中学生になった発達障害の教え子 母親からの相談に答える
- /
- 探究型の授業をどう創るか (第7回)
- 「一文の授業」を探求型にする
- /
- 授業力の上達論 (第7回)
- カードを分類して、清掃工場見学の質問用紙を作ろう!
- /
- 授業力の鍛え方 (第7回)
- 情報の整理術が「差」をつける
- /
- 理科好きを育てる (第7回)
- 「窒素って役にたっているの?」という子どもたちの疑問に応える
- /
- 〜子どもたちの思考を大切にする〜
- 理科教育復興論 (第7回)
- 概念理解の授業(学校知)から、しっかり教え、たっぷり活動し、じっくり考え、はっきり表現する授業(生活知否定)へ
- /
- 教師修業のために (第7回)
- 教材研究のしかたを磨く―京菓子を調べる(5)
- /
- 教材・授業開発研究所情報
- /
- 編集後記
- /
編集後記
○…中教審の審議のまとめの結論は「活用力の育成が大切だ」ということですが、実際の授業で「活用力」をどう育てていくかということになりますと、容易ではないようです。
○…知識と活用は不可分な関係にあると強調されています。そこで実際の授業において、知識と活用の一体化を図る授業づくりが重要になると樺山敏郎氏(国立教育政策研究所)は強調されています。「知識を一つ一つ習得させ、積み上げて活用させるとともに、活用を図る中で知識の必要性を自覚的にとらえさせ、生きた知識として安定させる学習指導の充実を図ることが望まれる」(本誌四月号の特集で)
○…もちろん「活用」のためには「知識」や「習得」の裏付けがなくてはならないわけです。この「裏付け」とは「知識」を詰め込むことではなく、「知識」の意味内容を豊かに「習得」することだとする田中耕治氏(京都大)の主張にも耳を傾ける必要がありそうです。それは「たんにB問題のような問題形式に慣れさせるような試験対策では、本物の『活用』する学力は形成されない。『活用』という発展的な学力を形成するためには、『学び直し(知識の洗練化)』や『まとめ直し(知識の総合化)』といった指導をていねいに組み立てる必要がある」(本誌四月号特集論文から)ようです。
○…こうなりますと、同じ特集号で国語教育学者の大熊徹氏(東京学芸大)が強調されていますように、従来からの一般的な学習指導過程である「導入」→「展開」→「まとめ」とし、国語学習で身に付けた知識・技能を教室のまとめで終わるのではなく、「まとめ」の後に「活用」段階を位置づける必要があると言うわけです。本号は「活用」の観点から「習得」との関連を考える特集です。
(江部 満)
-
- 明治図書