学校マネジメント 2006年9月号
学校が非難される“教師の言葉遣い”34

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学校マネジメント 2006年9月号学校が非難される“教師の言葉遣い”34

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ジャンル:
学校経営
刊行:
2006年8月1日
対象:
小・中
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

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特集 学校が非難される“教師の言葉遣い”34
“見下している”と誤解される言葉遣いのワースト3
大学生八〇人に聞きました
鶴田 清司
労をねぎらう言葉にも要注意
青坂 信司
「太ってますね」
皆川 興栄
こんな時はこう言う=言葉遣いの基礎基本
ほめる時の言葉遣い=よい例・悪い例
細羽 正巳
注意する時の言葉遣い=よい例・悪い例
水野 正司
やる気を起こさせる言葉遣い=よい例・悪い例
野網 佐恵美
報告する時の言葉遣い=よい例・悪い例
奥 清二郎
責任をとる時の言葉遣い=よい例・悪い例
有村 紅穂子
気概を見せる時の言葉遣い=よい例・悪い例
渡辺 尚人
説得したい時の言葉遣い=よい例・悪い例
小森 茂
特別支援教育と言葉遣いの基礎基本
横山 浩之
教師の言葉遣いとコミュニケーション力の改善点
授業で陥りやすい問題点と改善点
志水 廣
生徒指導で陥りやすい問題点と改善点
竹田 博之
校長講話で陥りやすい問題点と改善点
玉置 崇
標語・ポスターで陥りやすい問題点と改善点
秋山 欣彦
保護者への対応で陥りやすい問題点と改善点
水野 美保
メール・HPで陥りやすい問題点と改善点
波多野 陽
言葉に対する感覚を磨く場・磨き方
辞書を使わせる場と機会のつくり方
深谷 圭助
発表会での言葉遣いの指導
藤本 敬介
行事フォーマル発言の指導
渡辺 喜男
話し合い・討論の発言指導
寺井 正憲
敬語の使い方指導
野口 芳宏
子どもの言葉遣い―小さな綻びの発見と指導
観察力を鍛え、相手の気持ちを考えさせながら、繰り返し繰り返し指導する
森田 美子
綻びの原因を見極めてから
伊藤 経子
試してみて!楽しい言語活動による言葉の訓練道場
詩のボクシングの授業をこうつくる
青木 伸生
群読の授業をこうつくる
高橋 俊三
ディベートの授業をこうつくる
不破 淳一
行為を入れた読書・アニマシオンの授業
穴見 嘉秀
あの時・なぜ逆ギレされたのか―場に応じた指導の言葉遣い
子どもに使ってはいけない言葉遣い・ワースト3
大江 浩光
保護者に使ってはいけない言葉遣い・ワースト3
明石 要一
上司に使ってはいけない言葉遣い・ワースト3
吉川 廣二
同僚に使ってはいけない言葉遣い・ワースト3
塩澤 巻浩
事例研究―こんな時どうすればいいのか
“保護者の不当な要求”の断り方
今成 昭
“子どもの不当な要求”の断り方
森川 敦子
子どもが盛り上がるわが校の行事イベント (第6回)
つくり・守る、和気小の熱中伝統行事
大田 公蔵
わが校の学校図書館 (第6回)
多目的利用としての図書館
坂井 満
医師と教師―1人前になるシステムを考える (第6回)
若者の目標
鈴木 守
教師を元気にするコーチングの活用 (第6回)
承認と質問
千々布 敏弥
スクールマネジメントの基礎―国政レベルの議論失敗から学ぶもの (第6回)
「原因究明」の問題〜その2〜
岡本 薫
〜学校での実践と結果の関係を知れ〜
“管試問題”に見るこれからの学校経営者像 (第6回)
目標と現実のギャップに気付く
長南 博昭
若手への意見のし方 心得帳 (第6回)
「実力」のつけ方・見せ方
駒井 隆治
“ウリ部分”をつける新しい教員研修 (第6回)
学びをつなぐ
懸川 武史
地方分権で教育課程編成はどう変わるか (第6回)
小・中一貫教育の取組(1)
工藤 文三
編集後記
樋口 雅子江部 満
藩校を訪ねて (第6回)
藤田東湖曰く『三千年の歴史に未だかつて見ない学校』学問を重視した水戸藩校弘道館
桑原 和彦

編集後記

○…ある後輩から、「書名をどうするか」ということで相談を持ちかけられた際、「よろしかったら、見てください」というメモがありました。

 わたしは、「よろしくないといったら、どうするの」と返事をしました。すると今度は、「お暇な時、見てください」となっていました。意地悪な気もしたのですが、「現職である以上、暇な時はありません」と返事をしたら、「そうですよね」というため言葉が返ってきました。

 編集部に来たのに、この人、どうも言葉遣いのイロハも知らないな。前途多難だなあ―と思っていたら、ある現場の先生から、自校の研究会案内の掲載を郵送されたなかに「よろしかったら載せてください」という添え書きがありました。

 それで、ひょっとして、前者の若手も、丁寧な物言いのつもりだったのかしら?と思い返しました。

また、ある後輩は、「樋口さんへ」という宛名書き?でメールを送信してきます。

 どうも、先輩に対して「○○さんへ」というような、「へ」という文字を使うのは押し付けがましく、後輩扱いではないか―という反発を感じてしまいます。

 ご本人は「そういうつもりはない」のかも知れませんが、受け取る側がそういう気がしてくるということは、結果的にはあまりいい状況をもたらさない―ことは言うまでもありません。

 こういうことは、よくあるのではないかと思います。

 本号は、言葉のもつパワーや、受け手の意識に配慮したコミュニケーションのあり方を、出来るだけ具体例を入れていただきながら、よい例が身につく指導についてご教示いただきました。 (樋口雅子)

○…教育基本法改訂の審議が流れてしまい、改訂への期待が後退しがっかりした。国民が戦争を支持し、積極的に加担するようにするためには、@戦争認識・歴史認識を変えること、A国家意識・国家への忠誠心・愛国心を培うことが不可欠、だとして改訂を推進していると反対派は強調している。これらは憲法改悪とも連動していると言う。反対派が言うように、「戦争をする国」をつくるための国民意識の形成のために改悪が推し進められているのかどうか。アメリカ占領軍の下で作られた憲法であり基本法であることを忘れてはなるまい。

○…目下は現行の学習指導要領の全面見直し作業が始まっている。中教審の教育課程部会でも子どもの社会的自立のために必要な力、国としての人材育成の在り方、地方や学校の特色を生かす教育の在り方などを論点にしてきたと伝えられている。これらの具体化のためには、子どもに身につけさせたい能力の到達目標の明確化が求められている。到達目標に転換できるものを想定しておくことは現場の教師には参考になるというわけだ。改訂案の促進に期待したい。

(江部 満)

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