学校マネジメント 2006年8月号
現場主義で読み解く“新教育課程”の方向

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学校マネジメント 2006年8月号現場主義で読み解く“新教育課程”の方向

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ジャンル:
学校経営
刊行:
2006年7月7日
対象:
小・中
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

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特集 現場主義で読み解く“新教育課程”の方向
人間力・学校力・教師力・国語力―“力”強調の背後を探る
力量形成には明確な方向性を
岡東 壽隆
私の「学校力」考
小島 弘道
「力」強調の背後を探る「校長への期待と責務」
寺崎 千秋
「経験の価値」と「集団の意義」の再考を
藤川 大祐
人間力向上の原点は教材研究にある
堀井 啓幸
スタンダードに基づく教育改革が背景に
松尾 知明
力量の向上と総和
松本 康克
マジック・ワードとしての「力」
望田 研吾
見えぬけれどあるんだよ
横田 経一郎
どうなる?どうする!新教育課程像―中教審の動きから考える
国の統一基準に期待! 学校の自律性・教員の主体性確立を柱に
八重樫 憲一
“現場主義”に立つ教育課程
菱村 幸彦
教育課程構造改革の「力」はあるか?
長尾 彰夫
新教育課程の行方
森下 恭光
この問題はどうなる?どうする!=ズバリ一言
小学英語
影浦 攻
小学英語
田中 博史
総合の時間
田中 博之
総合の時間
加藤 幸次
学力像
田中 耕治
学力像
片上 宗二
国語重視
小森 茂
国語重視
田近 洵一
理数重視
森 一夫
理数重視
角屋 重樹
到達目標の明確化
楚阪 博
到達目標の明確化
田中 統治
中教審の指摘を受けて=経営のどこをどう変えるか
国と地方の関係
階 玲治
学校評価の重視
天笠 茂
食育の重視
北 俊夫
知識と実生活の関連づけ
生越 詔二
家庭教育への要求
葉養 正明
中教審の指摘を受けて=授業のどこをどう変えるか
言葉と体験重視(理科)
佐々木 昭弘
読解力重視
池野 範男
国語・8つの言語活動
椿原 正和
1000字作文の提言
山田 高広
学習意欲UP
松田 智子
英語の話す聞く提言
日臺 滋之
教育課程の弾力的運営・ポイントはどこか
弾力的運営のための条件と方法について
加藤 明
3つの間(人間・時間・空間)を工夫し、子どもの育ちの連続を社会の変化への対応につなげる教育課程の弾力的運営
善野 八千子
時間を増やし、組み合わせて、人を導入して
落合 静男
“学校教育の質”を保証する経営システムの改革点
到達目標の明確化と経営システムの改革点
吉永 順一
評価を踏まえた教育活動と経営システムの改革点
森山 康浩
到達していない子への補充指導と経営システムの改革点
中河 正明
基本的生活習慣の形成と経営システムの改革点
小鹿野 輝芳
ICT環境の整備と教員のICT指導力向上作戦
堀田 龍也
子どもが盛り上がるわが校の行事イベント (第5回)
地域の伝統文化を受け継ぐお祭り集会
戸井 和彦
わが校の学校図書館 (第5回)
『図書館だいすき! 本だいすき!』
坂井 邦晃
医師と教師―1人前になるシステムを考える (第5回)
コミュニケーション
鈴木 守
教師を元気にするコーチングの活用 (第5回)
傾聴と承認
千々布 敏弥
スクールマネジメントの基礎―国政レベルの議論失敗から学ぶもの (第5回)
「原因究明」の問題〜その1〜
岡本 薫
〜対策を追加する前に「原因」を探れ〜
“管試問題”に見るこれからの学校経営者像 (第5回)
失敗には「潜伏期間」がある
長南 博昭
若手への意見のし方 心得帳 (第5回)
尊敬する先生像を描いて
駒井 隆治
“ウリ部分”をつける新しい教員研修 (第5回)
海外自主研修の視察地でマネジメントを探す
懸川 武史
地方分権で教育課程編成はどう変わるか (第5回)
義務教育における地方分権改革
工藤 文三
編集後記
樋口 雅子江部 満
藩校を訪ねて (第5回)
上杉鷹山が再興し、細井平洲が命名した米沢藩校「興譲館」
佐藤 道子

編集後記

○…2月13日、中央教育審議会は、「初等中等教育分科会 教育課程部会」の審議経過報告を公表しましたが、一番目についたのは、いわゆる両論併記的な意見が少なくない〜ことでした。

 もちろん、経過報告ですから、当然といえば当然のことではありますが。

 今回の改訂に関しては、〈ゆとり教育から学力向上へ〉と大きく舵を切るのではないか―という予想もありましたが、生きる力の重視という従来の路線を転換するというような方向は見えていないように思われます。

 それにしても、この生きる力をはじめ、人間力・学校力・教師力・国語力というように、“力”が沢山出ていて、これはどういう潜在意識?が働いての結果なのか―と不思議な気もしました。

 発信する側に、リキが入っているということなのか、受信?する側に、もっとパワーを出せというメッセージなのか、解釈はいろいろあろうかとは思いますが、子どもの変化・親の変化があるのだから、教育する側も変わらなくてはやっていけないのだ―という示唆は伝わってくるように思いました。

 本号は、論点になっている問題については、〈こうあれかし〉というご意見と同時に、〈どういう運命?が待ち受けているか〉についての予測をも交えてお伺いしました。 (樋口雅子)

○…「国を愛する」ことを教える難しさが問われてから久しい。特に教育基本法の改正をめぐる論点の解釈をめぐって、さまざまな論調が表れているだけに、その難しさを身にしみて感じる。だからといって朝日の社説のように「国を愛せということが統治機構を愛せということにはならないか」という短絡的な主張には組みせない。

○…確かに戦前の「忠君愛国」のスローガンには問題があった。しかし今は違う。ファシズムの時代なら「愛国心」教育は危険だが、現在は違う。民主主義と個人主義が貫徹している社会では中嶋嶺雄氏が言うように、全く問題はないのだ。反対論の一つに通知表の評価項目に「愛国心」を含める動きを問題にしている指摘もある。すでに現在の学習指導要領のもとで通知表に「愛国心」に関する項目をそれぞれ入れている学校があると新聞は報じている。現に埼玉県では四市二町の五〇小学校で通知表に「愛国心」に関する表現があるそうだ。さっそく新聞には反対意見が広告として出ているが、「愛国心教育イコール戦争教育に導く」ものでないことを再確認したい。

(江部 満)

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