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中高生の7割が読書好き、ネットの影響も―毎日新聞調査
kyoikujin
2009/10/27 掲載

 27日の毎日新聞の記事によると、本を読むことが好きな中学・高校生の割合が7割を超え、8年前と比べともに10ポイント以上伸びたことが、毎日新聞が全国学校図書館協議会の協力を得て26日まとめた「第55回学校読書調査」で分かったとのことだ。

 同調査は、全国の小中高111校を対象として6月に実施。小4〜高3の1万564人から回答を得たもの。同じ質問を83年、01年と行っており、「好き」「どちらかといえば好き」と回答した子どもの割合は表のように推移しており、毎日新聞は変化の背景として、学校での読書の時間の実施効果と、「ケータイ小説」のヒットをあげている。

83年 01年 09年
小学生 82% 80% 82%
中学生 62% 62% 76%
高校生 59% 61% 72%

 子どもたちが読書を好意的に捉えるようになってきた一方で、24日の時事通信の記事は、「書籍、雑誌をほとんど読まない」人の割合が4割以上というアンケート結果を伝えている。同調査は、楽天リサーチと楽天ブックスが共同で、全国の15〜69歳の1200人を対象に8〜9月にインターネットで実施したとのこと。楽天リサーチは、ネット普及にともなう情報収集や娯楽の手段の変化の表れと分析している。

 楽天リサーチの調査はネット利用者が対象で、書籍や雑誌を購入することについてのアンケートであることから、毎日新聞の調査とはまったく性質の異なるものだが、両者の分析がともにインターネットの影響に言及しているところは興味深い。

 今日、10月27日は読書週間の初日にあたり、文字・活字文化振興法で、文字・活字文化の日と定められている。11月9日までの2週間、普段なかなか本を読めない方も、たまには本を手に取って「思わず夢中に」(※)なってみてはいかがだろうか。

※今年、第63回の読書週間標語は「思わず夢中になりました」

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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