15日付の毎日新聞の記事によると、東京都教育委員会が14日、今年1月に小学校5年生と中学校2年生に実施した学力調査の結果を発表したとのこと。「個々の観点別には改善すべき課題が見られた」としながらも、各教科の平均正答率は小学校で7割を超え、中学校でも7割前後となり、「総合的にはおおむね良好」との結果分析がなされている。

　この調査結果は、公表の対象外となっている町村部を除きHPで公開されている。
　昨年同様の「確かな学力の定着を図るための調査」に加え、今年からは「確かな学力の伸長を図るための調査（PDF）」も実施された。これは、各教科で身につけた知識や技能などが、日常の問題場面で総合的に活用できるかを調査したもの。ブーメランの作り方の写真に合った説明文を選んだり、シャンプー、リンスの容器に凹凸がある理由を選んだり…などの問題が出題され、問題を発見する力、適用・応用する力、意思決定する力などの5つの評価の観点が設定されている。
　
　来年1月実施の学力調査では、調査対象が現行の小学校5年生、中学校2年生に加え、全員でなく抽出ではあるが、小学校4年生、中学校1年生に広がることになった。時間もお金もよりかかると思われる次回の調査。より効果的な「授業改善推進プラン」が策定されるよう期待したいところだ。