きょういくじん会議
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科学の芽を育てよう! 子ども向け科学コンクール開催
kyoikujin
2009/4/30 掲載
すごい!うちでもこんな実験ができるんだ!!―米村でんじろう先生のスーパー個人授業

 ニュースなどでも報じられているように、今年度から学校における理科の授業時間が大幅に増えました。それに伴い、学校で扱われる実験も増えてくることでしょう。授業や実験を通して、新たな発見をしたり興味がわいてくるような現象に、多くの子どもが出会えればと思います。しかし、せっかく出会った自然現象を授業中で終わらせてしまうのはもったいない!と思いませんか。
 そこで、研究の成果を外に向けて発表してみるというのはいかがでしょう。今回は、小中高生を対象とした科学コンクールについてご紹介します。

 今回ご紹介するコンクールの名前は「科学の芽」賞。23日の毎日新聞によると、筑波大学が主催している子どもを対象とした科学コンクールで今年で4回目だそうです。

「科学の芽」って?

 筑波大学のホームページによると、科学の芽賞は、筑波大学にゆかりのある朝永振一郎博士の功績を称えて、それを後続の若い世代に伝えていくとともに、小・中・高校生を対象に自然や科学への関心と芽を育てることを目的としているそうです。
 朝永博士は、ノーベル物理学賞を受賞したことでも有名ですが、

ふしぎだと思うこと
 これが科学の芽です
よく観察してたしかめ
そして考えること
 これが科学の茎です
そうして最後になぞがとける
 これが科学の花です

という言葉を子どもたちに向けて残したことでも知られています(京都市青少年科学センター所蔵の色紙より)。
 この言葉は、当コンクールの名称を「科学の芽」とした理由にもなっています。

過去の受賞作品

(2007年度受賞作品小学生中学生
・魔球のひみつ
・指のしわしわ実験
・ナミアゲハの蛹の色を決める一番の条件は?
・海水の二酸化炭素の吸収について

(2008年度受賞作品小学生中学生
・苦くて,くさいパセリは,味つきパセリになれるかな?
・植物に必要な色は何色か
・セイタカアワダチソウを利用した生物農薬の研究
・海水の二酸化炭素の吸収について
ご紹介したのはほんの一例ですが、タイトルだけをみても興味深いものばかりです。実際のレポート作品も、実験や観察を通して得られた結果を、写真や表を効果的に使用してかなり専門的なレポートになっています。

第4回「科学の芽」賞

 では、第4回となる「科学の芽」賞。どうすれば応募できるのでしょうか。ホームページでは、応募要領が公開されています。

応募資格:全国の小学校3学年〜中学校・高等学校(高等専門学校3年次までを含む。),中等教育学校,特別支援学校の個人若しくは団体「小学生部門」,「中学生部門」,「高校生部門」に分けて公募します。
応募のきまり:規定の応募用紙に、必要事項を記入して応募作品とともに提出
応募期間:2009年8月20日(木)〜9月30日(水) 〔消印有効〕

 普段の生活の中で、みつけた現象や面白いと思ったことについて、調べたり実験してみたり…。理科の授業で習って興味を持ったことについて、夏休み中にじっくり調べてみたりするのも授業とはまた違った発見があるかもしれません。
誰もが持っているであろう「科学の芽」。この機会に育ててみませんか。自分でもびっくりするくらいの大きな花が咲くかもしれません。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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