きょういくじん会議
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小学1年生でも作れる! レゴ開発のロボット教材「WeDo」
kyoikujin #93
2009/4/8 掲載
レゴ マインドストーム NXT

 3月31日付の日刊工業新聞の記事によると、LEGOの教育事業部門であるレゴエデュケーションが、レゴブロックを使って簡単にロボットを組み立てられるキット、レゴエデュケーションWeDoを7月に発売するとのこと。

 LEGOは、WeDoの姉妹製品であるロボット教材、マインドストームを世界で100万台以上も販売し、小学校高学年から大学生まで約12万人もの人々に親しまれてきました。今回発売されるWeDoはより多くの子どもたちにも提供できるようにと、さらに低年齢層の小学校1年生以上を対象に開発されたものだそうです。

 ではWeDoの中身を見てみましょう。キットの中にはお馴染みのカラフルなレゴブロックのほか、モーター、USBケーブルがついたハブ、障害物を検知するセンサーなど158個の部品が入っています。別売のガイドブックなどを参考に好きな形のロボットを組み立てたら、次はパソコンでロボットを動かすためのプログラムを作成。とはいっても、各種の機能を持たせたアイコンをドラッグ&ドロップでつなげるだけ! そして最後はロボットとパソコンをUSBケーブルで繋げて終わりという、とてもシンプルなシステムになっています。
 実際に子どもたちにWeDoでロボットを作らせてみたところ、製作時間はたったの1時間程度だったそう。このことからも、いかに簡単にロボットを作れるかがわかりますね。

 WeDoの開発に関わったマサチューセッツ工科大学のミッチェル・レズニック教授は、「この時代で必要となるスキルは、想像力と論理力、協調性の3つ。この3つの力を子どもたちに身につけさせるにはどうしたらよいのか? それを考えて開発したのが、WeDoというツールだ」と語っています。
 WeDoは、学校での「科学」「技術」「数学」「言語と読み書き」などといったカリキュラムとの連携が想定されているそう。子どもたちが科学や技術を楽しみながら学べ、かつ夢中になれるロボット教育。みなさんも現場に取り入れてみてはどうでしょうか。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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