- 序文 /有田 和正
- はじめに
- T 社会科における発展教材の提案
- 1 社会科における発展教材とは
- 2 地域教材が発展教材
- 3 発展教材の類型化
- 1 パターンA(接続型)
- 2 パターンB(往復型)
- 3 パターンC(総合型)
- 4 発展的な学習の評価
- U わたしたちのまち みんなのまち
- 1 「学校のまわりのようす」の発展教材
- 1 発展教材の考え方
- 2 単元 『学校のまわり〜校区ってすごいね』
- 3 学習の進め方
- (1) 学校があるのはなに町? /(2) 校区ってすごいね
- (3) わくわく校区めぐり〜地名探しに出かけよう /(4) 地図記号,地図ってすごい
- (5) 絵地図にまとめてクイズをつくろう
- 4 発展教材の評価問題
- 2 「市(区,町,村)のようす」の発展教材
- 1 発展教材の考え方
- 2 単元 『光ぐるりんワークショップ』
- 3 学習の進め方
- (1) 基礎・基本から「光ぐるりんワークショップへ」 /(2) 調べよう! 4つの地域の特色 /(3) 光ぐるりんワークショップをしよう
- 4 発展教材の評価問題
- V 人々のしごととわたしたちのくらし
- 1 「スーパーマーケット」の発展教材
- 1 発展教材の考え方
- 2 単元 『人気のお店のひみつをさぐろう』
- 3 学習の進め方
- (1) 人気ナンバー1 スーパーマーケット /(2) スーパーマーケットで買わないものは何? /(3) あったらいいなこんな店
- 4 発展教材の評価問題
- 2 「農家のしごと」の発展教材
- 1 発展教材の考え方
- 2 単元 『みかんでもっと元気な島に! 〜オリジナルブランド・みかん製品の開発』
- 3 学習の進め方
- (1) 島のみかん作りの姿 /(2) みかん農家の仕事は何? /(3) 大島みかんのここがすごい! /(4) みかん製品の完成だ!
- 4 発展教材の評価問題
- W 住みよいくらしをささえる
- 1 「ごみのしまつと利用」の発展教材
- 1 発展教材の考え方
- 2 単元 『環境にやさしいお店を作ろう!』
- 3 学習の進め方
- (1) ごみのゆくえを追え! /(2) ごみを減らそう! /(3) ごみ減量化の葛藤する2つの視点 /(4) 環境にやさしいお店を作ろう
- 4 発展教材の評価問題
- 2 「くらしの中の水」の発展教材
- 1 発展教材の考え方
- 2 単元 『わたしたちのくらしと水』
- 3 学習の進め方
- (1) 水の旅 /(2) 「水道教室」 /(3) 川の体験学習と下水処理場の見学 / /(4) 『環境日記』で水を追究
- 4 発展教材の評価問題
- X くらしをまもる
- 1 「火事がおきたら」の発展教材
- 1 発展教材の考え方
- 2 単元 『小郡町火事ゼロ大作戦』
- 3 学習の進め方
- (1) 基礎・基本の学習と発展的な学習のつながり /(2) 小郡町を火事から守ろう! /(3) 小郡町火事ゼロ大作戦
- 4 発展教材の評価問題
- 2 「じけんやじこがおきたら」の発展教材
- 1 発展教材の考え方
- 2 単元 『じけんやじこがおきたら』
- 3 学習の進め方
- (1) 警察の仕事内容を調べる /(2) 調べ学習に発展するクイズ /(3) クイズの問題例
- 4 発展教材の評価問題
- 3 「くらしの安全を守る」の発展教材
- 1 発展教材の考え方
- 2 単元 『安全で安心してくらせるまちに』
- 3 学習の進め方
- (1) 教科書の内容は,学習の基本的なモデル /(2) 安全マップづくりのために地域へ /(3) 教科書の提案文から出発! /(4) 『自学ノート』に発展
- 4 発展教材の評価問題
- Y 郷土につたわるねがい
- 1 「地域の発展に尽くした先人の具体的事例」の発展教材
- 1 発展教材の考え方
- 2 単元 『むかしの道,大発見』
- 3 学習の進め方
- (1) 昔の道はどこ /(2) 昔の道を調べよう /(3) むかし博士に変身して発表をしよう /(4) 他地域の発展につくした人をさがしてみよう
- 4 発展教材の評価問題
- 2 「昔のくらし」の発展教材
- 1 発展教材の考え方
- 2 単元 『昔のくらし・大発見!』
- 3 学習の進め方
- (1) 昔が体験できる地域 /(2) 昔を探して・さわって・感じたい! /(3) 今との違いがたくさんあるぞ! /(4) 調べたことをまとめよう! /(5) 今も残っている昔を見つけたよ!
- 4 発展教材の評価問題
- 3 「ふるさとれきしマップ」の発展教材
- 1 発展教材の考え方
- 2 単元 『昔の声が聞こえるれきしマップを作ろう』
- 3 学習の進め方
- (1) ふとした出会い! いろいろな出会い! /(2) 先人・昔話にヒントがあるぞ! /(3) 自分のこだわりマップを作ろう!
- 4 発展教材の評価問題
- Z 「わたしたちの県(都,道,府)」の発展教材
- 1 「わたしたちの県(都,道,府)」の発展教材
- 1 発展教材の考え方
- 2 単元 『おいでませ,山口県へ』
- 3 学習の進め方
- (1) 「ガイドマップづくり」から「山口オプショナルツアー」へ /(2) 各地域の特色は何? /(3) プランニング 山口オプショナルツアー
- 4 発展教材の評価問題
- [ 地域教材の発展教材づくりの10のヒント
- 1 お宝いっぱい地域の広報誌
- 2 郷土誌は,地域の情報満載
- 3 地域の施設との比較学習
- 4 足でかせぐ教材開発
- 5 自学ノートと発展学習
- 6 応募で発展的な学習内容をめざす
- 7 校歌,校章などのシンボル化されたものから
- 8 地名にこだわる
- 9 発展学習のための環境づくり
- 10 地域情報の発信の場を持つ
- 解説 /有田 和正
- おわりに
序文
2002年4月より,新しい学習指導要領が実施され,これまでにない「超薄い教科書」で学習することになり,学力低下が心配されている。折しも,2002年1〜2月に実施された学力テストの結果が公表され,「おおむね良好」と発表された(2002年12月)。わたしは,「はてな?」と思った。
これは,事前に設定していた正答率を上回る教科が多かったからだという。しかし,目標設定値を低く設定すれば「良好」ということになるではないか。詳しくみると前回より結果がよかった問題は全体の4分の1にすぎず,逆に悪かったのはその倍近い。やはり,学力は低下しているとみた方が適当のようだ。
文部科学省は学力低下を予想したのか,2002年4月から実施された学習指導要領を,「教える内容の最低基準」であるとした。これまでずっと到達目標ないし標準としてきたことをあらためたのである。
学習指導要領が「最低基準」となったということは,これを具体化した教科書も当然最低基準ということになった。この最低基準をクリアした子どもには「発展学習」を行うことになり,学習指導要領を超える授業を認めたのである。これは画期的なことではあるが,学校現場に大きな混乱と不安を与えた。
2002年8月22日,文部科学省は,教科書の範囲を超えた「発展学習」や,基礎をじっくり学ぶ「補充学習」の参考となる教師用指導事例集の小学校版を公表した(算数だけ)。これをみると新学習指導要領で削減された内容を軒並みに復活させている。
なお,次回の教科書検定では,発展的な内容の記載を容認するという。すべて学力低下への配慮である。
このような動きをみるにつけ,文部科学省の事例集に頼るより,自分たちで作った方がよいのではないかと考えた。
つまり,「教材・授業開発研究所」の事業の1つとして『新教科書を補う発展教材の開発 国語・社会・算数・理科』を,研究所の支部や研究サークルで出版したいと考え,各支部やサークルに呼びかけた。多くの支部やサークルが積極的に応じてくれた。
教科も希望をつのった。算数・理科の希望が多いだろうと予想していたところ,発展教材の開発が比較的むずかしいといわれる国語と社会を多くの支部・サークルが希望してくれ,驚いた。やはり,すごく意欲的な教師たちだと思った。
各支部・サークルは,地域性やサークルメンバーの特技・特色を生かした,実にユニークな教材を開発してくれ,とてもうれしく,力強く思った。
サークルメンバーは,よく考え,よく理解し,よく知恵を出し合い,新しいものを創り出してくれた。「これが発展教材だ」という決まったものがあるわけではない。だから,多様なものが出てくるのが当然であるし,その方が望ましい。
研究所の支部は北海道から沖縄まで全国にある。準備のできたところから順次出版していくことにしている。今回の出版物は,全国の教師に大きな刺激を与えるものと期待している。
今後は,基礎をじっくり学ぶ「補充教材」の開発も構想し,その準備をしているところである。
今回の一連の出版は,明治図書編集長の江部満氏のお力添えによるところが大きい。記してお礼を申し上げたい。本当にありがとうございました。
2003年1月2日 教材・授業開発研究所代表 /有田 和正
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明治図書
















