- まえがき
- T 健康 からだや生活のことをいっしょに考えよう
- 『おまたせ クッキー』
- なかよく分けて食べるよろこび
- 『はやくねてよ』
- 眠るって,こんなに大変なこと?
- 『うんち したのは だれよ!』
- 「うんち」って,いろいろあるんだね
- 『どんどん どんどん』
- 子どものエネルギーって,本当にすごい
- 『ちのはなし』
- 人間の体って不思議だね
- 『ぼく びょうきじゃないよ』
- お医者さんってすてきかも
- 『ぼくたちの コンニャク先生』
- いろんな人がいるのが「ふつー」です
- 『こいぬがうまれるよ』
- 赤ちゃんはどんなふうに生まれるの?
- U 人間関係 人とのかかわりを感じてみよう
- 『ともだちや』
- 友だちってお金で買えるかなー
- 『わたし ようちえんに いくの』
- 幼稚園に行くようになったら
- 『けんかのきもち』
- けんかしたときの気持ちって,とても複雑
- 『いいこって どんなこ?』
- そのままを受け入れる母の存在
- 『すきです ゴリラ』
- お父さん私を見てって,思うことありませんか?
- 『ピーターのいす』
- きょうだいができた喜びと寂しさ
- 『おばあちゃんすごい!』
- おばあちゃんおじいちゃんといっしょに
- 『ガンピーさんの ふなあそび』
- 本当の仲良しになるには,失敗もあるさ!
- V 環境 自分のまわりの世界にふれてみよう
- 『海へさがしに』
- 環境とのかかわりは感動と驚きから
- 『木はいいなあ』
- 木は私たちの生活に潤いと豊かな恵みを
- 『ふゆめ がっしょうだん』
- 身近な自然の不思議を見つけに
- 『はなをくんくん』
- 生命の息吹をからだで感じる
- 『マドレンカ』
- ええと…,わたしね,世界をまわってたの
- 『ルピナスさん』
- 世の中を,もっと美しくするために
- 『おやすみなさいおつきさま』
- 私をつつみこむ世界
- 『あめが ふるとき ちょうちょうは どこへ』
- 静かに雨が降る日,おうちの外では……
- W 言葉 言葉とその不思議な世界をのぞいてみよう
- 〈言葉の世界〉
- 『もこ もこもこ』
- ことばのおもしろさとの出あい
- 『だくちる だくちる』
- 「おと」が「ことば」に変わるとき
- 『絵本ことばあそび』
- ことばを使って遊んでみよう
- 『あがりめ さがりめ』
- わらべうたを使って五感を通した遊びを
- 〈不思議な世界〉
- 『まよなかのだいどころ』
- ナンセンスワールドへようこそ
- 『ふしぎなナイフ』
- ものの見方をひろげることば
- 『もりのなか』
- もりのなかは不思議な世界
- 『せかいいち 大きな 女の子 の ものがたり』
- 女の子だって,本当は強いんだから
- 『おふろだいすき』
- 不思議な世界の入り口は湯気のむこうに
- 『おしいれのぼうけん』
- 本格的な長編ファンタジーに挑戦
- X 表現 いろいろな表現を楽しんでみよう
- 『あおくん と きいろちゃん』
- 青と黄色が混ざるとなに色?
- 『ゴロゴロ ドンドン パラパラパラ』
- 色紙を細かく切って,降らせてみたら
- 『できるかな? あたまからつまさきまで』
- からだで表現しよう
- 『つきよのおんがくかい』
- 絵本で音楽を楽しもう!
- 『ぞうのボタン』
- 文字なし絵本―文字がなくてもことばはいっぱい
- 『いいおへんじ できるかな』
- しかけ絵本の楽しみ
- Y むかしばなし むかしむかしの世界へ
- 〈外国のむかしばなし〉
- 『三びきのやぎのがらがらどん』
- 幼い子でも楽しめるむかしばなし絵本
- 『おおかみと七ひきのこやぎ』
- グリム童話を古典的な名作絵本で
- 『ラン パン パン』
- 様々なものを飲み込むふところ深さ
- 『セルコ』
- 大陸的なおおらかさ
- 〈日本のむかしばなし〉
- 『だごだご ころころ』
- 親切な正直者は,最後に必ず幸せに
- 『やまなしもぎ』
- むかしばなし絵本の大切なはたらき
- 『かにむかし』
- むかしばなしで動物たちに出あう
- 『だいくとおにろく』
- 異形の者との出あい
- Z 赤ちゃん絵本 0,1,2歳の赤ちゃんと遊んでみよう
- 『しろくまちゃんのほっとけーき』
- 11枚のフライパンが壮観です
- 『くだもの』
- 食べ物のいろかたち
- 『はけたよ はけたよ』
- 自分で服を着るようになったら
- 『じゃあじゃあびりびり』
- ことばの音の響きを大切に
- 『きゅっ きゅっ きゅっ』
- やさしいこころをもちはじめたら
- 『がたんごとん がたんごとん』
- 繰り返しことばっておもしろい!
- 『ぶーぶー じどうしゃ』
- 赤ちゃん用のりもの図鑑
- 『どうぶつのおやこ』
- 赤ちゃんは動物が大好き
- あとがき
まえがき
私は仕事がら,大学生や短大生,専門学校生などの若者によく絵本を読みます。200人からの学生が絵本に聴き入って微動だにしないという光景は,感動的でさえあります。現代の学生たちは正直なもので,つまらない講義には遠慮会釈のない私語で応戦してきます。それが,絵本読みに入った瞬間,ぴたっとおさまって,しーんと静まるのですから,絵本の魅力は偉大です。絵本には,人の心を捕えて離さない力があるようです。絵本の世界に遊ぶ至福の時間。この至福の時間を,彼らは子どもの時代に体験し,身体に刻印してきたのでしょう。
絵本の世界と子どもを結ぶ方法には,さまざまありますが,この本では,絵本読みのなかでも特に幼稚園・保育所の「集団での読み聞かせ」に的を絞って絵本を選択しました。ですから,比較的遠目の利く絵本が選択されています。
また,保育での読み聞かせということから,子どもの経験と絵本を結ぶ視点として,幼稚園教育要領,保育所保育指針で採用されている「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」の5領域を考慮しました。5領域は子どもの発達を総合的に見ていく上での視点であり,子どもの内に育って欲しいと願う生きる力の基礎となるものを指し示したものです。絵本紹介の本,ブックリストは多種多様にありますが,この5領域を念頭に絵本を配したのは,この本がはじめてかもしれません。
しかし,絵本は本来的に保育のために作られたものではありませんし,いろいろな要素から多視点の世界が成り立ちますので,それぞれに領域の視点を提供したとしても,必ずしも誰もが納得のいくものにはなっていないかもしれません。これは目安ですので,ご自分の視点を大切にして,絵本を読んで下さってかまいません。
保育に絵本を導入する重要性については,幼稚園教育要領,保育所保育指針とも「言葉の獲得に関する領域『言葉』」で扱われていることは周知のことです。そこでは,子どもが絵本や物語を通して想像する楽しさを十分に味わい,豊かなイメージを育てることが大切に考えられています。そこで,本書のW言葉の章では,子どもの言葉そのものを育むと考えるもの〈言葉の世界〉と,子どもの想像力を自由に解放するものとしてファンタジー性の強い作品を集めた〈不思議な世界〉を盛り込んで,他の領域より多くの本を配しました。
そしてそれら5領域に加え,子どもには欠かせない「むかしばなし」と,保育所での絵本の読み聞かせということから「0,1,2歳の赤ちゃん絵本」を加えて,全体を7項目で構成しています。
各ページでは,1で絵本の紹介をし,作品の背景や作家について,その絵本の特色など,知識的に知っていて欲しいことなどを述べています。次の2では,読み聞かせのポイントについて触れています。それぞれの絵本には個性がありますので,その絵本の魅力が十分に引き出せるよう,読むポイントを示しました。3には,保育と絵本ということで活動のアイデアを加えました。絵本は絵本だけで世界が完結しているものでもあるのですが,本書では自由な感覚で絵本を保育に取り入れ,子どもたちと楽しい遊びを作り出せればとの願いを込めました。
またここでは56冊の絵本を紹介しましたが,紹介したい絵本はまだまだ数限りなくあります。そこで,少しでも多くの絵本に触れていただければと関連絵本を紹介しました。
絵本の世界は一歩足を踏み入れると,そこには深遠で広大な世界が広がっています。子どもと至福の時間をともに過ごしながら探索し,その魅力を堪能していただきたいと願っています。
この本が,絵本世界の豊饒さを知る一助となれば至幸の喜びです。
2003年8月 /石井 光恵

















お陰で子どもは本が大好き。園の読書活動でも集中して読むことができ、先生に秘訣は?と聞かれるほどです。
6歳になった今は、逆に読み聞かせをしてくれることもありますが、これからも読み聞かせは続けたいと思っています。