- はじめに
- 第1章 新しい理科授業の創造
- 1 子どもが知を更新する理科の授業づくり
- 2 実感を伴った理解を図る授業づくり
- 3 自然,科学,生活とかかわる理科の授業づくり
- 4 メディアミックスを活用した授業づくり
- 5 理科新設備を活用した授業づくり
- 第2章 新しい理科教育の考え方
- 1 理科における自然と科学
- 2 知的活動の基盤をつくる理科教育
- 第3章 新しい理科教育の11のキーワード
- ―都小理が提案する理科授業―
- A 問題解決の充実のための方策
- B 言語活動の充実のための方策
- C 実感を伴った理解
- D 知識・技能の習得
- E 自然や科学への興味・関心,学習意欲の向上
- F 実生活における活用
- G 自然体験や科学的な体験の充実
- H 環境教育の充実
- I メディアミックスの活用
- J 小学校・中学校の連携
- K 理科支援員・科学館などとの連携
- 第4章 新しい理科授業の実践例
- 第3学年 「ものの重さをしらべよう」
- 第3学年 「風やゴムのはたらきをしらべよう」
- 第4学年 「人の体のつくりと運動」
- 第4学年 「1日の気温と天気」
- 第5学年 「ふりこの動き」
- 第5学年 「植物の発芽と成長」
- 第5学年 「メダカのたんじょう」
- 第6学年 「ものの燃え方と空気」
- 第6学年 「電気の利用」
- 第6学年 「生物のくらしと環境」
- インタビュー: 文部科学省・日置視学官,村山調査官に聞く
- これからの理科教育と授業づくり
- おわりに
はじめに
21世紀は,知識基盤社会の時代だといわれています。これは,自ら知識をつくり,社会の変化の中でその知識を更新していくことの重要性を示唆しています。知を創造し,そして更新し続けることにより,生涯にわたる有意義な学習が可能になってくるのです。知をつくり,更新していくためには,自ら問題を設定し,それを解決する力が必要になります。これは,まさに問題解決の力ということになります。
今回の学習指導要領の改訂においては,とりわけ理科における問題解決の力の育成が重視されています。そのため,学習内容の充実が図られ,それに必要な時間の確保として授業時数が増加されたのです。学習内容の充実は,新内容が設けられたことを意味しています。それを受けて,我々教師には,新内容で扱う教材や指導法の工夫・改善について,早急に研究を進めていくことが求められています。また,授業時数の増加は,観察や実験などの体験的な学習の充実を図ることを意味しています。それを受けて,我々教師には,「這い回る体験」にならないように,体験の質を高めて,一人一人の子どもが科学的な見方や考え方を養うことができるように授業の質を高めることが求められています。
今年度からスタートした移行措置は,「先行実施」と呼ばれています。新しい教育課程に円滑に接続するという移行措置本来の意味に加えて,可能な限り早い段階から新しい教育課程を実施していくということです。理科においても,この4月から新学習指導要領の先行実施がスタートしています。
全国小学校理科研究協議会(全小理)は,我が国の小学校理科教育において学習指導要領を基盤としながら,新しい教材研究や指導法の開発を通して,共に我が国の小学校理科教育をつくってきた研究団体です。その全小理の全国大会が,平成21年度は東京で開催されます。公開授業は都内10の学校で開催されます。これは,戦後最大級の規模であり,新学習指導要領に対する全小理の熱意と研究の積み上げが反映されたものといえましょう。
本書は,この全小理の東京大会において,理論的なご指導をいただいている講師の先生方,優れた実践を積み上げてきている実践者の先生方が一堂に会し,具体的な学習計画として結実させたものです。新内容の授業はもちろんのこと,従来の内容の授業においても,新しい理科のめざしている方向性と違うことなく,質の高い授業を実現するための手頃なハンドブックとなるように,とりわけ編集には工夫を行いました。本書が先生方の日々の理科授業の具体的な参考となり,一人一人の子どもが21世紀型の理科学力を育んでいくことを望んでいます。
平成21年10月吉日 文部科学省初等中等教育局視学官 /日置 光久
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明治図書
















