- まえがき
- T 総合的な学習の理論
- 1 総合的な学習の意義とねらい
- 1.1 総合的な学習の時間の創設の経緯
- 1.2 総合的な学習の時間のねらい
- 2 総合的な学習の課題の設定
- 2.1 学習のスタイル
- 2.2 課題の設定
- 3 総合的な学習の指導計画・学習形態
- 3.1 指導計画
- 3.2 学習形態
- 3.3 地域の保護者・有識者との連携
- 4 総合的な学習の進め方 ―授業設計とその評価法―
- 4.1 学習課題の設定のし方
- 4.2 課題の見付けさせ方
- 4.3 自己評価のさせ方
- 4.4 地域の有識者との連携による課題解決のさせ方
- 4.5 学習活動のさせ方
- 4.6 総合的な学習の評価方法―外面的評価と内面的評価―
- 4.7 授業設計・授業方法・評価法の具体例
- 4.8 実施上の留意点
- 5 「数学科の学習」と「総合的な学習」のかかわり
- 6 総合的な学習に対する期待・効果
- 資料 数学学習における創造性に関する態度テスト(CAS)
- U 総合的な学習の実践例
- 1 学校のゴミで数学しよう!
- 2 数学を通した異文化理解「日本再発見」
- 祖先の英知に触れてみよう!
- 3 パソコンによる統計処理とプレゼンテーションの作成
- 4 生活の中の点字
- 5 不思議なロープ
- 教科内統合型の実践例
- 6 折り紙のすべて
- 7 ダイヤグラムを読む
- 8 「総合的な学習」における数学科の役割
- 選択数学での取り組みから
まえがき
今,日本の教育は大きく変わろうとしています。それはインターネットや双方向通信ネットワーク等に見られるような情報通信技術の進展によって,世界の情報が身近なものになってきたのも一因ですが,激しく変化する社会を,一人一人の人間がどのように主体的・創造的に生きていくかといった人間そのものの生き方を問われているからです。
「総合的な学習の時間」は,このような激しく変化する社会において,生きる力を育てるために創設された時間です。総合的な学習の時間では,
*自ら課題を見付け,自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,行動し,よりよく問題を解決する資質や能力を育てること
*学び方やものの考え方を身に付け,問題の解決や探究活動に主体的,創造的取り組む態度を育て,自己の生き方を考えることができるようにすること
がねらいとされています。そこでは,知の総合化に留まらず,それを生活の中に生かしていく力を育てること,創造的な人間を育てること,社会体験や生活体験等を通じて,自然と人間とのかかわりや自己の在り方生き方を考える力を育てること等が期待されています。
ところで,総合的な学習を進めていく際,生徒に課題をどうやって見付けさせるのか,授業展開はどのようにすればよいのか,またその学習効果をどのように測定すれば明らかになるのか,特に生徒の内面的な成長過程をどうやって評価すればよいのか,といった種々の事柄が課題になります。本書は,このような課題に応えるための入門書として編集したものです。
本書は,「T 総合的な学習の理論」と「U 総合的な学習の実践例」から構成されています。
「T 総合的な学習の理論」では,総合的な学習のねらい,課題の設定のし方,学習形態,総合的な学習の進め方,指導上の留意事項,総合的な学習の評価のし方,「数学の学習」と「総合的な学習」の関係等を具体的に述べています。
「U 総合的な学習の実践例」では,先駆的な研究を試みている9人の中学校の先生方の8つの実践例を編集しています。身の回りの環境問題,コンピュータを利用した統計処理,生活の中での数学,総合的な学習と選択数学の関係等様々です。これらの実践例は,総合的な学習を進めていく上で手がかりになると思っています。
本書が,総合的な学習を行う際に,先生方の参考として役に立つこと,及び総合的な学習によって生徒が生き生きと創造的に生きる力を身に付けることを心から願っています。
本書の企画・出版をお勧めていただき,編集の労をいとわずに有益なご助言を賜った明治図書出版の仁井田康義氏に深く感謝いたします。
2000年7月 /齋藤 昇
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明治図書















