中学校「読解力」を鍛える説明文指導の新展開

中学校「読解力」を鍛える説明文指導の新展開

投票受付中

書評掲載中

PISA型読解力を身につける国語授業の実践を紹介。

PISA型「読解力」と中学校国語科で育成を目指している言語能力は、相通じるものがある。第一部で国語科の授業をより魅力的にするための指導法について、第二部で生徒に読解させ、解釈させ、熟考・評価させるPISA型「読解力」の育成を目指した指導法を紹介する。


復刊時予価: 2,442円(税込)

送料・代引手数料無料

電子書籍版: 未販売

電子化リクエスト受付中

電子書籍化リクエスト

ボタンを押すと電子化リクエストが送信できます。リクエストは弊社での電子化検討及び著者交渉の際に活用させていただきます。

ISBN:
4-18-369819-7
ジャンル:
国語
刊行:
対象:
中学校
仕様:
B5判 144頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

はじめに
第1部 結論を見通した説明的な文章の指導法
[1] 目的意識を与える説明的な文章の指導法
1 説明的な文章の指導における今日的な課題
2 説明的な文章の指導において重視すべきこと
3 目的意識を明確にもたせるための指導計画の工夫
4 目標に準拠した評価と「指導要素」について
[2] 第1学年の実践「未来をひらく微生物」
[3] 第1学年の実践「クジラたちの声」
[4] 第2学年の実践「ガイアの知性」
[5] 第3学年の実践「人はなぜ書くのか」
1 育成を目指す言語能力/ 2 題材設定の理由/ 3 指導上の工夫/ 4 指導計画/ 5 展 開/ 6 題材における評価/ 7 授業を終えて
[6] 実践の成果と課題
1 第1学年「未来をひらく微生物」
2 第1学年「クジラたちの声」
3 第2学年「ガイアの知性」
4 第3学年「人はなぜ書くのか」
5 四つの実践から
第2部 PIASA型「読解力」の育成を目指した指導法
[1] PISAテストを分析する
1 PISA型「読解力」の確認
2 PISA型「読解力」育成の主体
3 PISA型「読解力」育成の方法
◇ PISAテスト分析結果
[2] 第1学年の実践「魚を育てる森」
―文章を読み比べ,論理の構成や展開をとらえよう―
[3] 第2学年の実践「モアイは語る」
―文章を読み比べて,書き手の論理の展開の仕方をとらえよう―
[4] 第3学年の実践「マスメディアを通した現実世界」
―文章を評価しながら読み,論理の展開を考え再構成する―
[5] 実践の成果と課題
1 PISA型読解力
2 「評価しながら読む能力」の育成
3 読解力を鍛える実践例
参考資料1 指導要素について
参考資料2 指導事項・指導要素一覧
おわりに

はじめに

 今日,「読解力」の育成が声高に指摘されているが,なぜ今「読解力」の育成が叫ばれているのか。

 2000年に開始され2003年に二回目が実施されたPISA調査の調査結果と今日の我が国の児童・生徒に求められる言語能力という二つの観点から,これからの児童・生徒が身に付けるべき「読解力」は,従来の「読解力」の枠を超えたものとして考えられるようになった。その結果,従来型の「読解力」しか身に付けていない我が国の児童・生徒の「読解力」は,新しいPISA型「読解力」の観点から評価するとき,不十分なものとならざるを得ないことになる。今日,声高に指摘されている「読解力」の低下は,「読解力」を巡るこのような動きの中で冷静に把握されるべき事柄である。

 それでは私たち国語科教師は,今,何をなすべきなのか。

 「表現力」と「理解力」の育成を図ることは,いつの時代にあっても国語科教師の目指すべき普遍の目標である。そして,この目標に近づくためには,次の事柄が必要となる。第一に,国語科の授業に対する児童・生徒の意欲を喚起することである。第二に,様々な文章を読み,自らの考えをより豊かなものとした上で,その考えを論理的に表現できる能力を児童・生徒に身に付けさせることである。

 本書は,児童・生徒の学習意欲を喚起するとともに,文章の内容についての自分の考えを論理的に表現できる児童・生徒の育成を目指した実践事例集である。題材としては説明的な文章を取り上げ,その指導方法については「内容も形式も」という考えに基づいて「問題提起」と「結論」の把握を重視することを提案している。また,PISA型「読解力」を児童・生徒に身に付けさせる指導の工夫として,説明的な文章の指導において「情報の読み取り」「解釈」「熟考・評価」を重視した指導方法をも提案している。さらに「目標に準拠した評価」の定着を目指し,「指導要素」という考えに基づいた具体的な評価方法をも提示した。

 本書は熱心で実践的な国語科教師の集まりである「説楽会」の会員と共に刊行する三冊目の本である。前二回は「東京説楽会」が,今回は「群馬説楽会」が力強い仲間となってくれた。東京から群馬へと研究仲間が増えたのと同時に,そこで継続される研究も少しずつではあるが深まりを見せている。その研究成果をまとめた本書が,国語科の授業改善を図る上でいささかなりとも役立つことができれば幸いである。

 なお,本書を刊行するにあたり,明治図書の石塚嘉典・松田幸子の両氏に企画・編集等様々な面で懇切丁寧なご助言をいただいた。ここに記して感謝する。


  平成18年12月   編著者 /河野 庸介

著者紹介

河野 庸介(こうの ようすけ)著書を検索»

昭和26年伊豆大島に生まれる。明治大学文学部卒業,東京都公立中学校教諭,都教育庁指導主事,都立教育研究指導主事,文部省初等中等教育局中学校課教科調査官,文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官・国立教育政策研究所教育課程研究センター研究開発部教育課程課調査官等を経て,平成16年度より群馬大学教育学部教授。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書

ページトップへ