新学習指導要領 小学校国語科の実践指針

新学習指導要領 小学校国語科の実践指針

投票受付中

新国語科の位置づけを読み解き、それを実現する実践までを提案!

改訂学習指導要領・小学校国語科はどのようにして誕生したのか。その背景にある願いや関係から、その本質を追及し、新実践の方向を提案したのが本書である。国語教育界のリーダーの鋭い分析と提言が新たな構想を示す。


復刊時予価: 2,244円(税込)

送料・代引手数料無料

電子書籍版: 未販売

電子化リクエスト受付中

電子書籍化リクエスト

ボタンを押すと電子化リクエストが送信できます。リクエストは弊社での電子化検討及び著者交渉の際に活用させていただきます。

ISBN:
978-4-18-339115-5
ジャンル:
国語
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 116頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

まえがき
T 改訂学習指導要領の読み解きの“要”は,何か
§1 改訂学習指導要領は,“3重構造”の中に成立する
§2 新国語科の「授業実践」はどう変わるのか,どのように変えるのか
§3 新国語科の“誕生の背景”とは
U 新国語科と第4期の中央教育審議会(答申)との“関係は如何に”
§1 本書の願いとねらいは,“なにか”
§2 新国語科と「5.学習指導要領改訂の基本的な考え方」
§3 新国語科と「思考力・判断力・表現力等の育成」
§4 新教育課程の基本的な枠組みと新国語科
§5 「思考力・判断力・表現力等の育成」
§6 新国語科と他教科等との“関係は如何に”
V 新国語科を読み解く
―“新国語科の特徴や如何に”―
§1 小学校,中学校及び高等学校・国語の「改善の基本方針」を読み解く
―その“特徴や如何に”―
1 新国語科の特徴は,“どのようなことか”― 一つめの○印―
2 新国語科の最重要事項は,何か
3 新国語科は“現行”とどこが・どのように変わるのか
4 〔言語事項〕は,“変わる”―“格上げ”だ!―
5 いよいよ“新顔”登場! ―そのねらいは何か―
6 新国語科の特徴は,どのようなことか? ―二つめの○印―
7 新国語科の特徴は,どのようなことか? ―三つめの○印―
§2 「(A) 改善の具体的事項」
―小学校国語科を読み解く
1 新国語科の教科目標は,変わったのか? 変わらない!
2 「(A) 改善の具体的事項」の(ア)を読み解く
3 「(A) 改善の具体的事項」の(イ)を読み解く
4 「(A) 改善の具体的事項」の(ウ)を読み解く
5 「(A) 改善の具体的事項」の(エ)を読み解く
6 「(A) 改善の具体的事項」の(オ)を読み解く
7 「(A) 改善の具体的事項」の(カ)を読み解く
8 「(A) 改善の具体的事項」の(キ)を読み解く
9 「(A) 改善の具体的事項」の(ク)を読み解く
10 「(A) 改善の具体的事項」の(ケ)を読み解く
§3 新国語科と「言語活動の充実」
―国語科の役割・立場とは,何か―
1 さて,「言語活動の充実」とは,何か 新国語科とどのような関係か
2 新国語科,“何が・どのように変わるのか”
3 新国語科の全体的枠組みと重点事項は,“どのような内容なのか”
4 新国語科は,何を・どのように変えるのか―“授業はどう変わるか”―
5 新国語科は,“何を・どのように変えるのか”
W 新国語科を実現する実践指針・その1
―「改正教育基本法」を受けて―
§1 新国語科の実践には,何が必要なのか
―「教師が子供たちと向き合う時間の確保などの教育条件の整備等」―
1 「子供たちと向き合う時間」とは何か
2 「国と地方」は,どのような「教育条件の整備等」を推進するのか
3 新国語科で取り組むべきこと―「対話力」の重視―
4 「対話力」と「学習指導」との関係は―基礎的・基本的な知識・技能の習得を図る―
5 「対話力」と「総合的な学習の時間」との関係は―思考力・判断力・表現力等を育成する―
6 「対話力」と「思考力・判断力・表現力等」の育成
7 新実践提案 ―教師の「対話力」の系列―
X 「各学校」では,どのように実践するのか
―実践指針・その2―
§1 『誰が,教育の第一義的責任者か』
1 「各学校」において,新国語科をどのように実践するのか
2 「保護者」が「第一義的責任者」なのだ!
3 ある学校研修の“風景”
4 「保護者参画型」の学校研修へ
§2 「保護者の来訪! あなたならどうする?」
1 「生活習慣」は誰の責任なのか
2 母国語は家庭教育に依存する
3 「再度,保護者の来訪! あなたならどうする?」
4 「学校研修」で取り組みたいこと
5 「学校研修」の『実践課題』
§3 「各学校」の説明責任・結果責任とは,なにか
1 新国語科の実践―新「学校研修」として,再確認しよう―
2 「学校研修」は,“専門書”から
3 「学校研修」は,価値ある全校的実践課題に取り組む
4 「学校研修」に必須な“専門書”
5 まずは,「学校研修」には多数の国語・漢和辞書を!
§4 「保護者」参画の教育課程を創造する(1)
1 どこから・どのように,「保護者」参画の教育課程を創造するのか
2 “多忙”は,言い訳になるのか
3 「学校研修」は“苦”か“楽”か
4 「家庭教育力」を取り入れる
§5 「保護者」参画の教育課程を創造する(2)
1 例えば,如何に「学力調査」に対応するのか
2 ご覧になりましたか
3 「学校研修」で確認しましたか―子供たちの国語の知識・技能等―
4 「学校研修」は,漢字力の実態把握から始めよう
Y 「各学校」では,どのように実践するのか
―実践指針・その3―
§1 「国語B」は,“PISA型読解力か”
1 ご覧になりましたか,「国語B」
2 「保護者」への説明責任・結果責任―「学力テストで不正」の報道―
3 「国語B」はPISA型読解力か―小学校「国語B」の大問1の場合―
4 大問2の場合
5 大問3及び4の場合
§2 「保護者」参画型の創意工夫(1)
―“悩みや願い”もPISA型も共有しよう―
1 今時の「学校」とは
2 今時の「教師」とは
3 説明しましたか ―PISA型読解力―
4 国語科の“未履修”問題?
§3 「保護者」参画型の創意工夫(2)
―新国語科の「学習成果」を評価する―
1 「学士力」,そして「教師力」
2 「教師力」とは
3 国語科の「学習成果」とは
4 「学習成果」を家庭・地域社会へ
§4 「保護者」参画型の創意工夫(3)
―「学習成果」を公表しよう―
1 「広辞苑」が変わる?(変わった!)―うざい,自己中,引き籠もり……―
2 子供たちの「情報生活」が変わる
3 「孤食」と「メタボリック症候群」
4 子供たちの体力低下
5 「保護者」用の「授業ガイダンス」
§5 「保護者」参画型の創意工夫(4)
―小学校・中学校・高等学校との連携―
1 中・高校生の教育力を活用する
2 お読みになりましたか―「中央教育審議会(答申)」―
§6 「保護者」参画型の創意工夫(5)
―「理想の学習指導要領」と「学校研修」―
1 「理想の学習指導要領」とは
2 PISA 2006年学力調査
3 「今年の漢字」(2007年)は,「偽」!?
4 「学校研修」の在り方
あとがき

まえがき

 改訂学習指導要領国語科の読み解き ―“要”は,何か―


 改訂学習指導要領・国語科は,変わったのか


 現行の小学校学習指導要領・国語と比較してみよう。目的に照らした「情報の取り出し」と「解釈」(PISA型読解力)である。

 例えば,国語科授業の全て(学習内容,学習方法,評価等)を規定する教科目標は,どこが・どのように変わったのか。

 改訂学習指導要領・国語科の教科目標は,次のようである。


 第1 目 標

  国語を適切に表現し正確に理解する能力を育成し,伝え合う力を高めるとともに,思考力や想像力及び言語感覚を養い,国語に対する関心を深め国語を尊重する態度を育てる。


 (なな,なんと?!)変わらないのである。

 現行の国語科授業を自信をもって取り組めばよいのである。確かに“半分”は,その通りである。


 改訂学習指導要領・国語科は,
 “3重構造”の中に成立するのではないか


 しかし,国語科の教科目標が変わらないのに,学習指導要領全体が変わった。

 例えば,「学習指導要領改訂の基本的な考え方」で,「思考力・判断力・表現力等の育成」が打ち出された。「教育内容に関する主な改善事項」では,「言語活動の充実」が重視された。国語科では,「言語活動例」が「内容」に格上げされた。

 なぜだろうか。しかも,国語科に関わる「思考力・判断力・表現力等の育成」,「言語活動の充実」なのである。

 学習指導要領全体が変わった中の国語科の理念,役割,授業の在り方を読み解く必要がある。つまり,「熟考・評価」である。(PISA型読解力の習得,活用,応用である。)

 この度の改訂学習指導要領は,@改正教育基本法,それを受けたA「学校教育法の一部改正」の頂点に立つことになる。つまり,新国語科が位置付けられる改訂学習指導要領は,“3重構造”の中(最上部)に成立する。

 この構造的な把握が,改訂学習指導要領の読み解きの“要”であり,本著の“ねらい”である。

 なお,本著の出版について,明治図書出版の安藤征宏氏には,身に余る励ましとご高配を頂き,記して感謝の意を表したい。


  平成20年6月   /小森 茂

著者紹介

小森 茂(こもり しげる)著書を検索»

青山学院大学文学部教授

◇1949年,栃木県生まれ。

 新潟大学教育学部卒業,広島大学大学院博士課程(国語科教育学専攻)中退。高知大学助教授,鳴門教育大学助教授,文部省教科調査官を経て,現在,青山学院大学文学部教授。

◇大正期から昭和初期における,児童中心主義の自主的自由教育や「独自学習から相互学習」等の教育改造運動の研究者。主に,当時一斉指導の諸問題を克服し,児童の側に立つ学習指導を展開した奈良女子高師附小学校・国語科の実践(山路兵一,秋田喜三郎,河野伊三郎等)を考察中。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書

ページトップへ