- まえがき
- T 教室での「食育」をどう進めるか
- 1 新しい学習指導要領と食育
- 2 食育の実践視点―何をおさえて指導するか
- 3 教室における食育の可能性
- 4 学校給食を「生きた教材」として活用する
- 5 保護者や地域住民の協力を得る
- U 教科での食育・面白ワーク
- 生活科
- 1年:おいしい給食をいつもありがとうございます!/ :できるかな? 食事の準備のお手伝い
- 2年:大きく育て! わたしの野菜/ :地域の人と一緒に郷土の料理
- 社会科
- 3年:地元でとれた野菜を給食で
- 4年:昔の人々の食事は貧しかった?
- 5年:このままでよいのか 日本の自給率
- 6年:知ろう! 外国の料理と食事の習慣
- 理科
- 3年:オクラの料理について調べよう(植物のそだち方)
- 6年:よくかんで食べよう(動物のからだのはたらき)
- 家庭科
- 5年:おいしいお茶をいれよう/ :旬の食べ物を調べよう
- 6年:いろいろな調理方法を調べよう/ :大好き! カレーライスのひみつ
- 体育科(保健)
- 中学年・体の中はどうなっているかな?(育ちゆく体とわたし)/ ・しっかり食べて健康に!!(毎日の生活と健康)
- 高学年・どんなメニューを考える?(病気の予防)
- V 学級活動での食育・面白ワーク
- 1年・きゅうしょくのやくそく/ ・たべもののなまえをおぼえよう!
- 2年・夏休みの健康/ ・おやつのとりかた,かんがえよう
- 3年・食事と運動/ ・朝ごはんをちゃんとたべよう
- 4年・食べ物を大切に/ ・よくかんで食べよう
- 5年・季節の食べ物を食べよう/ ・正しいマナーで,感謝して食べよう
- 6年・これからの食生活を考えよう/ ・3色バランスよく食べよう
- W 総合的な学習での食育・面白ワーク
- 健康
- 3年:生活科の経験を生かした「健康なおやつ」
- 4年:お茶から「飲むこと」を見つめよう
- 5年:ナイスバランス! 私の給食
- 6年:トイレの秘密をさぐろう!
- 伝統文化
- 3年:節句や伝統的行事から食のあり方を見つめよう
- 6年:食べ物でのぞいてみよう 日本の歴史
- 環境
- 4年:野菜にありがとう!
- 5年:環境に優しい食生活を考えよう
- 国際理解
- 5年:発見! 世界の米料理
- 6年:世界の食糧事情からわたしたちの食を見つめよう
- 人権福祉
- 4年:一人一人を尊重した食を見つめよう
- 情報
- 3年:言葉からとらえた食の大切さを伝えよう
- X 食への関心を高める面白小話
- (1) 「学級通信」に使える食の小話
- 4月(卯月):行事食の始まり/花見/出世魚/桜餅/「賞味期限」と「消費期限」
- 5月(皐月):八十八夜/日本茶の種類/端午の節句/アイスクリームの日
- 6月(水無月):立夏/入梅/夏至/夏越の祓え
- 7月(文月):七夕/土用の丑の日/お盆/大暑
- 8月(葉月):立秋/夏野菜を食べて夏バテを防ごう/夏バテに効果抜群の夏野菜/終戦記念日
- 9月(長月):重陽の節句/十五夜/敬老の日/秋分の日
- 10月(神無月):十三夜/恵比寿講/秋のおいしい魚「サンマ」/サンマの栄養価/ハロウィン
- 11月(霜月):七五三/勤労感謝の日/日本人の主食/お米/米づくりから生まれた伝統芸能
- 12月(師走):事納め・針供養/冬至/クリスマス/外国のクリスマスケーキ/大晦日
- 1月(睦月):おせち料理/おせち料理の食材にこめられた願い/雑煮/七福神/七草がゆ/鏡開き
- 2月(如月):節分/大豆の栄養成分/大豆の豆知識/恵方巻き/節分の風習/初午/バレンタインデー/ビスケットの日
- 3月(弥生):桃の節句/ひな祭りの厄除けの食べ物/ホワイトデー/サンドイッチの日/春分の日/食べられる春の野草
- (2) 「給食の時間」などに話す食の小話
- 1年:すききらいをなくそう!/ぎゅうにゅうのひみつ!/よくかんでたべよう!/きせつのぎょうじとたべもの
- 2年:バランスよく食べよう!/やさいをそだててみよう!/豆まきの話/きちんと食べてかぜをひかないようにしよう!
- 3年:スーパーマーケットたんけん/賞味期限ってなに?/七輪でおもちを焼こう!/いわしのひみつ!
- 4年:郷土料理/ハウス栽培/ゴーヤを使った料理/なっとうを食べよう! 体によい菌・わるい菌
- 5年:全国からの食材が集まっている給食!/ごはんの話/安心な食品マーク!/全国のおぞうに
- 6年:バランスよく食べよう/ほうれん草の栄養/おとなりの国・中国・韓国の料理/卒業おめでとう! お赤飯の話
- Y 食材への知識を深める面白小話
- [1] 米/ [2] 小 麦/ [3] とうもろこし/ [4] じゃがいも/ [5] さつまいも/ [6] 大 豆/ [7] たまねぎ/ [8] にんじん/ [9] ほうれん草/ [10] だいこん/ [11] まぐろ/ [12] いわし/ [13] さ け/ [14] 牛 乳 [15] ヨーグルト/ [16] わかめ/ [17] 豚 肉/ [18] あさり/ [19] かぼちゃ/ [20] りんご
- Z 食の慣用句・ことわざ
- 土用の丑の日に鰻
- 匂い松茸味しめじ
- 鰤起こしの荒れ
- 目には青葉 山ほととぎす 初鰹
- 栗より旨い十三里
- 食は広州にあり
- 月夜の蟹
- 鯖の生き腐れ
- 一汁一菜
- 名物に旨い物なし
- 始めちょろちょろ中ぱっぱ赤子泣くとも蓋とるな
- えぐい渋いも味の内
- 山椒は小粒でもぴりりと辛い
- 親の意見と冷や酒は後で効く
- 酒は百薬の長
- 腹が減っては戦ができぬ
- 節分のとき自分の年と同じ数の豆を食べる
- 食べてすぐ寝ると牛になる
- 柿が赤くなれば医者は青くなる
- 冬至に南瓜を食べると夏病みせぬ
- 腹八分目に医者いらず
- 一粒万倍(いちりゅうまんばい)
- 雨後の筍
- 桃栗三年,柿八年
- 俎板(まないた)の鯉
- 良い林檎は虫に食われる
- 棚から牡丹餅(ぼたもち)
- 朝,茶柱が立つと縁起がよい
- 一富士二鷹三茄子
- 鰯(いわし)の頭も信心から
- 良薬は口に苦し
- 居候(いそうろう)三杯目にはそっと出し
- 同じ釜の飯を食う
- 煮ても焼いても食えない
- 実るほど頭の下がる稲穂かな
- 腐っても鯛
- コロンブスの卵
- いつも柳の下に泥鰌(どじょう)はおらぬ
- 喉元過ぎれば熱さを忘れる
- 大阪の食い倒れ
- 海老で鯛を釣る
- 濡れ手で粟
- 花より団子
- 鳶(とび)に油揚げを攫(さら)われる
- 朝飯前のお茶の子さいさい
- 餅は餅屋
- お茶を濁す
- 火中の栗を拾う
- 絵に描いた餅
- 糠に釘
- とどのつまり
まえがき
平成17年7月に食育基本法が施行されてから,食育(食に関する指導やしつけ)が国民的な関心事となり,「早寝 早起き 朝ごはん」のスローガンに代表されるように,いまや国民運動としての高まりを見せている。食育の主な実践場面は,基本的にはそれぞれの家庭にあることは言うまでもない。子どもに対して最初に食育を実施するのは保護者である。子どもの教育や養育に第一義的な責任が父母その他の保護者にあるように,食育に対する保護者の役割はきわめて大きい。
食育の推進は,家庭,学校,幼稚園,保育所,地域その他のあらゆる場所を利用して行われる。食育が対象としている範囲は,食に関する感謝の念と理解,体験活動と食育推進活動,伝統的な食文化,環境と調和した生産,農山漁村の活性化,食料自給率の向上,食品の安全性の確保など,実に多岐にわたっている。
学校教育における食育は,小学校において主として社会科,生活科,理科,家庭科,体育(保健領域)などの教科や道徳,特別活動(学級活動),総合的な学習の時間に実践される。学校現場からは,「食育は実践したいが,どこから始めたらよいのかがわからない」「食育とかかわりのある教科は何か」「食育を進めるための教材はないか」など,食育に関する関心が高まりつつあるなかで,同時に実践に対する戸惑いや疑問も聞かれる。
本書『調べる力を育てる食育ワーク&小話』は,こうした食育をめぐる動向や学校・教師の願いなどをふまえて,食育と特にかかわりの深い指導場面を想定して,それぞれの場面ではどのような食育実践の可能性があるのか,それはどのような教材によって指導の効果をあげることができるのかなどの問題意識のもとに企画され,内容を構成したものである。
本書の構成と章ごとのおよその内容は,次のとおりである。
T章「教室での『食育』をどう進めるか」では,学校教育における食育推進の基本的な考え方と具体的な実践場面について解説した。
U章「教科での食育・面白ワーク」では,生活科,社会科,理科,家庭科,それに体育の保健領域を取り上げ,実際の授業でコピーして活用する学習シート(教材や資料,ワークなど作業できる内容を盛り込んだもの)を示すとともに,活用の仕方(使用教科・学年・単元,ねらい,活用の手順(学習の流れなど),留意事項)などを解説した。
V章「学級活動での食育・面白ワーク」では,各学年の学級活動の時間にコピーして活用する学習シートと,その活用の仕方を解説した。
W章「総合的な学習での食育・面白ワーク」では,健康,伝統文化,環境,国際理解,福祉などの課題について具体的なテーマを抽出し,実際の授業でコピーして活用する学習シートを,3年から6年の各学年,1事例以上ずつ紹介した。合わせて,活用の仕方を解説した。
X章「食への関心を高める面白小話」では,学級通信,学年通信などに使える食に関する小話を4月から3月まで月ごとに紹介した。また,給食の時間や朝の会,保護者会などで,子どもたちや保護者に話すことができる食に関する小話を学年ごとに紹介した。
Y章「食材への知識を深める面白小話」では,大豆,あさり,さつまいも,にんじん,わかめ,いわし,米,小麦,だいこん,たまねぎ,牛乳,豚肉など20の食材を取り上げ,栄養の秘密,活用方法,食べ方のコツ,原産地など給食指導や栄養指導で使える面白いネタをイラストや写真,図表,クイズなどを多用しながら紹介した。
Z章「食の慣用句・ことわざ」では,子どもたちに話したり,学級通信などに紹介したりできる,先人が残してきた食に関する慣用句やことわざを紹介した。
本書は,小学校での食育がどこからでも,またいつからでも取り組むことができるよう,教科等における食育の教材と指導の方法,食や食材に関するさまざまな情報を提供するものである。本書が各学校や地域で有効に活用され,食育の実践が一層充実することを心より願っている。子どもたちや保護者が食に対して関心を高め,子どもたちの「食べる力」の向上と健康の維持に役立てることができれば,本書の編者としてこれ以上の喜びはない。
本書の刊行にあたっては,食育に関心をもち,先進的に実践を行っている先生方のご協力をいただいた。大変お忙しいなかをご執筆いただいた先生方に,この場を借りて心よりお礼を申し上げたい。
また,本書の内容構成など企画と編集に関しては,明治図書出版の樋口雅子編集長から貴重なご指導とご助言をたくさんいただいた。お陰で当初予想していた以上に充実した内容にすることができた。心より感謝の意を表したい。
平成20年7月 編著者 /北 俊夫
-
明治図書
















