- まえがき
- 1章 個別の指導計画の作成と活用の課題
- §1 個別の指導計画の作成に際しての課題
- 1 作成対象の判断はどうするか
- 2 実態把握の完璧さを追い求めてはいないか
- 3 保護者の理解・協力をどのようにして得るか
- 4 各教科等の年間指導計画や学級経営計画との関連をどう図るか
- §2 個別の指導計画の活用に関する課題
- 1 授業にどのように生かすか
- 2 校内での支援連携にどのように生かすか
- 3 通級指導教室や特別支援学級との連携にどのように生かすか
- 4 保護者との連携にどのように生かすか
- §3 個別の指導計画の評価に関わる課題
- 1 評価の実施と実態の変化に応じた修正をどう進めるか
- 2 校内委員会での組織的な検討をどう進めるか
- 3 専門家等の関与をどう図るか
- 2章 個別の指導計画の作成と活用のポイント
- §1 指導目標設定のポイント
- 1 指導目標設定のポイント
- 2 短期目標の条件
- §2 個別の指導計画作成のポイント
- 1 個別の指導計画のポイント
- 2 指導・支援の手立ての具体化
- §3 評価のポイント
- 1 学習や行動面の評価の在り方のポイント
- 2 個別の指導計画の評価のポイント
- 3章 個別の指導計画の作成と活用の実務
- §1 作成についての実務
- 1 作成する対象をどのように決定するか
- 2 保護者の理解をどのようにして得るか
- 3 実態把握をどのように進めるか
- 4 目標及び内容をどのように設定するか
- 5 個別の教育支援計画との関連をどのように図るか
- 6 指導・支援の手立てをどのように具体化するか
- 7 授業との関連をどのように図るか
- 8 教職員との共通理解をどのように図るか
- §2 活用についての実務
- 1 授業の単元計画をどのように作成したらよいか
- 2 授業の展開でどのように生かしたらよいか
- 3 教室環境の調整をどのように図ったらよいか
- 4 学級集団,友人関係の調整をどのように進めるか
- 5 保護者との共通理解,連携協力体制をどのように作るか
- 6 関係教職員との連携をどのように図るか
- 7 通級指導教室や特別支援学校との連携をどのように図るか
- 8 全教職員による協力体制をどのように作るか
- §3 改善についての実務
- 1 個別の指導計画の評価はどのように進めたらよいか
- 2 評価の観点はどのように設定したらよいか
- 3 授業研究をどのように進めたらよいか
- 4 サポートチーム(関係教職員)による検討はどのように進めたらよいか
- 5 校内委員会での検討はどのように進めたらよいか
- 6 コーディネーターはどのような役割を果たしたらよいか
- 4章 個別の指導計画の作成と活用の実際
- §1 通常の学級担任による作成と活用の実際
- 1 優先度の高い指導目標に絞って支援を具体化した指導
- 2 個別の指導計画を通したコンサルテーションで効果を上げた指導
- 3 振り返りのケース会議を通して指導計画の改善を図った指導例
- §2 コーディネーター等の協力による作成と活用の実際
- 1 校内組織を生かした個別の指導計画の作成と指導
- 2 指導場面ごとに支援の手立てを具体化した個別の指導計画による指導
- §3 通級指導教室,特別支援学級での作成と活用の実際
- 1 個別指導と小集団指導をリンクさせたワークシートの活用(通級)
- 2 実践を踏まえて計画を修正することで効果を上げた指導例(通級)―勝敗にこだわる児童―
- 3 在籍校,保護者との連携を視野に入れた個別の指導計画(通級)
- 4 日常的に指導を意識できる個別の指導計画の工夫(特別支援学級)
- 5 子どもの特性を生かし,言語環境を整えることで会話の成立を促した指導例(特別支援学級)
まえがき
特別支援教育がスタートし,全国各地で着実に歩みを続けている状況が見られます。
特別支援教育を推進するためには,特別な教育的支援が必要な児童に対して,すべての学校で,すべての教員が,適切な指導及び必要な支援を行う必要があります。これらのことを念頭に,双書として「小学校・特別支援が必要な子の学習指導ガイド」を企画し,1巻 特別支援学級・通級指導教室の授業案,2巻 通常の学級での個別指導の工夫,3巻 個別の指導計画の作成と活用 としてまとめ,刊行することになりました。
本書は,その3巻です。個別の指導計画については,盲学校,聾学校及び養護学校小学部・中学部学習指導要領(平成11年)において,自立活動の指導を行う場合や重複障害者の指導を行う際に作成すべきものとされ,小・中学校の特殊学級や通級による指導においても特別な教育課程を編成する場合に準用されてきました。しかし,平成20年に告示された新たな小学校学習指導要領においては,通常の学級に在籍する児童も含めて,障害のある児童の指導に当たって必要があれば個別の指導計画や個別の教育支援計画を作成するなどして,一人一人の教育的ニーズに応じた指導を充実すべきことが示され,各学校においてはこのことへの対応が大きな課題となっています。新たに個別の指導計画を作成するためにはどのようにしたらよいのか,個別の指導計画は作成したが,その活用をどのように図っていったらよいのかなど,各学校では実践的な模索が続いているところです。そこで,本書では,「個別の指導計画の作成と活用」の在り方についてそのポイントを整理するとともに,通常の学級,通級指導教室及び特別支援学級のそれぞれについて具体的な事例を紹介し,実践の参考に供することにしました。
本書の構成は,1章 個別の指導計画の作成と活用の課題,2章 個別の指導計画の作成と活用のポイント,3章 個別の指導計画の作成と活用の実務,4章 個別の指導計画の作成と活用の実際 となっています。特に4章では,通常の学級担任によって作成・活用した事例3例,コーディネーター等が協力して作成・活用した事例2例,通級指導教室における作成・活用事例3例,特別支援学級における作成・活用事例2例の計10事例を紹介しました。
特別支援教育は,通常の学級に在籍する発達障害のある児童も含めて障害のある児童の自立と社会参加を目指して,一人一人の教育的ニーズを的確に把握し,基礎学力をしっかり身に付けさせ,社会生活を円滑に送っていくために必要な技能や態度を習得させていくものでなければなりません。個別の指導計画に基づいた指導は,各教科等の授業の在り方を変革し,学級経営の一層の充実に結び付くものです。本書で紹介した事例では,特に学習指導の改善の過程を丁寧に記述しています。各学校での授業改善等の取り組みを進める際の参考にしていただければ幸いです。
本双書が,特別支援学級,通級指導教室の関係者はもちろんのこと,小学校の通常の学級,特別支援学校の関係者,更には,これから教員を目指す方々に活用されますことを願っています。
ご多用の中,ご執筆くださった方々に心から感謝を申し上げますとともに,本書の企画,編集・校正等でご尽力願った明治図書出版編集部の安藤征宏氏,飯島トミ氏に謝意を表します。
平成22年5月 編 者
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明治図書
















