- はじめに
- 第1章 「個別の移行支援計画」をどう考えるか
- Q1 「個別の移行支援計画」って何ですか?
- Q2 「個別の支援計画」と「個別の教育支援計画」の関係はどうなっていますか?
- Q3 4つの「個別の○○計画」がありますが,それぞれ別に作らなければいけないのですか?
- Q4 「個別の指導計画」は,変わっていくのですか?
- Q5 「個別の移行支援計画」の書式はどうなりますか?
- Q6 「個別の指導計画」「個別の移行支援計画」「個別の教育支援計画」の書式はどうなりますか?
- Q7 小学校段階への「個別の移行支援計画」はどうなりますか?
- Q8 小学校段階の「個別の移行支援計画」はどうなりますか?
- Q9 中学校段階の「個別の移行支援計画」はどうなりますか?
- Q10 卒業後の支援はどのように考えればよいですか?
- 第2章 小学校・中学校段階の実際例
- 小中学校段階の「個別の移行支援計画」事例集
- 1.小学校段階から中学校段階へ
- A(6年)
- B(6年)
- 2.中学校段階から高等部段階へ
- C(3年)
- D(3年)
- 第3章 高等部段階の実際例
- 高等部段階の「個別の移行支援計画」事例集
- 1.一般企業等へ就労をした生徒
- E(2,3年)
- F(3年)
- G(3年)
- 2.訓練校等へ進学した生徒
- H(2,3年)
- I(2年)
- J(2年)
- 3.作業所等へ福祉的就労をした生徒
- K(3年)
- L(2年)
- M(2年)
- N(3年)
- 第4章 今後の課題と展望
- 教育・福祉・労働のなかで
- 1.移行支援について
- 2.「暮らし」のネットワーク作りの発想
- 3.新たな発想での取り組み
- 4.移行支援計画をツールとして活用するために
- 資料
- ◆特別支援教育に関する流れ
- ◆アメリカ合衆国におけるIEPとITP〜ITPができるまで〜
- 参考文献・参考資料
- 執筆協力者
はじめに
「個別の○○計画」と呼ばれる計画群の第1弾として,平成11年3月の「盲学校,聾学校及び養護学校学習指導要領」告示により「個別の指導計画」の作成が明示されました。それに続いて,「個別の移行支援計画」,「個別の支援計画」と次々に示されてきました。その後,平成15年3月28日,特別支援教育の在り方に関する調査研究協力者会議より,「今後の特別支援教育の在り方について」(最終報告)が出されました。特殊教育から特別支援教育へというインパクトの強い内容で,その中に「個別の教育支援計画」の作成が示されました。
みなさんも「個別の○○計画」が出されるたびに,「何それ?」「また書くの?」「誰が作るの?」というような思いを抱いたのではないでしょうか。
個々の計画の必要性や有効性等については,現場の先生方や保護者に理解されていると思います。しかし,この4つの計画がどのように関連しているのか,それぞれが別個のものなのか,いつの時期にどの計画を考えればよいのか,誰が作成するのか,どの部署が中心となるのか等,具体的な方策は見えにくいのが現状です。
学校現場においては,「『個別の移行支援計画』を作成しました。次は『個別の教育支援計画』を作成しなければならないのでたいへんです。」というような話がよく聞かれます。それぞれの計画が提案されるたびに,作成担当部署が異なり,自分の部署はできることならば,関わりたくないと考えてしまいます。学校では「個別の指導計画」は教務部が作成したので,「個別の移行支援計画」は進路指導部が作成する,「個別の教育支援計画」はどこが担当するのかといったような状況になっているのではないでしょうか。
しかし,それぞれの計画をどの部署が作成しても,記入し完成させていくのは担任の仕事です。それぞれを別のものとして考えていては担任業務が膨れあがり,作成すること自体が目的となってしまい,それぞれの計画の持つ有効性が十分に発揮できなくなっているのではないかと考えました。そこで,本研究会では,より効率よく作成する方法はないだろうかという観点に立って全体の計画を考えることにしました。
まず,「個別の指導計画」と「個別の移行支援計画」との違いは何かという疑問点から入り,「個別の支援計画」と「個別の教育支援計画」の相違点と類似点,「個別の移行支援計画」と「個別の教育支援計画」の相違点と類似点を検討しました。小さな疑問点を積み重ねて,それぞれの計画を自分たちなりに整理し,理解していきました。そして,4つの「個別の○○計画」の関連づけを行うことにより,1つの計画として作成することを模索してきました。
本書は,自分たちが抱いた疑問に対して導き出したものをまとめながら,4つの「個別の○○計画」について1つの形を提案しています。
それぞれの現場で,それぞれの計画を作成するにあたり,少しでも参考になれば幸いと存じます。
/関西障害児教育研究会
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明治図書
















