- はじめに
- 第1章 学校ネイチャーゲームのすすめ
- 1 学校でネイチャーゲームをしよう
- 2 ネイチャーゲームの目ざすもの
- 3 先生たちへお願いしたいこと
- 第2章 学校で役立つネイチャーゲーム20選
- 動物あてゲーム
- 木の葉のカルタとり
- 私は誰でしょう
- コウモリとガ
- カモフラージュ
- ミクロハイク
- 宝さがし
- いねむりおじさん
- サウンドマップ
- フィールドピンゴ
- 音いくつ
- 大地の窓
- 木の鼓動
- 目かくしトレイル
- カメラゲーム
- ミステリーアニマル
- サイレントウォーク
- 木の詩
- 森の設計図
- 魔法の黒い鍋
- 紹介したネイチャーゲームと教科・単元等の対応
- 第3章 学校ネイチャーゲーム事例集
- 1 カルタ作りで木を学ぶ
- 宝さがし・木の葉のカルタとり /遠藤 正
- 2 教科からネイチャーゲームへ
- 大地の窓・木の鼓動・わたしの木・目かくしイモ虫 /朝倉 あおい
- 3 ネイチャーゲームで生きもの大好き!
- フィールドビンゴ・私は誰でしょう /五藤 裕美
- 4 身近な自然を通した環境教育の実践
- フィールドビンゴ・同じものをみつけよう /清水 健一郎
- 5 カードを作って楽しく学ぽう!
- 動物あてゲーム /田中 敏久
- 6 理科で感覚の学習に生かすネイチャーゲーム
- カモフラージュ・サウンドマップ・わたしの木 /内村 勝則
- 7 音っておもしろい!
- 音いくつ・サウンドマップ /藤本 勇二
- 8 移動教室におけるネイチャーゲーム
- サイレントウォーク・魔法の黒い鍋 /大貫 佳久美
- 9 自然体験クラブでのネイチャーゲーム
- はじめまして・森の設計図・コウモリとガ /永井 義彰
- 10 ミステリーアニマルを追え!
- ミステリーアニマル /藤本 勇二
- 学校教育の中でのフローラーニング
- 中学校の実践記録より〜 /下平 眞樹
- さらに関心のある方へ
はじめに
21世紀における人類最大の課題といわれる環境問題の解決のためには、一人ひとりが人間と自然とのかかわりについて理解と認識を深め、自然や環境に配慮した生活や責任ある行動をとることが求められています。このため、自然や環境に対する豊かな感受性や見識を持つ人作り、すなわち環境教育の推進が必要とされており、学習指導要領においても、各学年各教科の中で、環境教育の充実が求められています。
一方、ネイチャーゲームは、1979年、アメリカのナチュラリスト、ジョセフ・コーネル氏によって発表された自然体験プログラムであり、「自然への気づき」「わかちあい」「フローラーニング」といった基本理念を踏まえながら、自然や環境についてゲームを通して楽しみながら体験と理解を深める活動です。
ネイチャーゲームは、今日の学校教育の場において、生活科や理科をはじめとする各教科の中に大いに活用をしていただけるものであり、(社)日本ネイチャーゲーム協会が1990年より実施している「ネイチャーゲーム初級指導員養成講座」には、既に1000名を超す先生方が参加され、各地の学校現場で積極的に実践活動を展開しておられます。
本書は、学校教育におけるネイチャーゲームの普及と発展のため、(社)日本ネイチャーゲーム協会指導者養成委員会学校専門部会のメンバーが実践例を中心にまとめたものです。学校ネイチャーゲームの研究活動は、現在発展途上段階であり、研究成果としては不十分のところもあるかと思いますが、学校教育の場で、自然と子どもたちのふれあいに関心を寄せる、多くの先生方の活動の一助となれば幸いです。
1997年9月
社団法人 日本ネイチャーゲーム協会 理事長 /降旗 信一
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- 明治図書