授業力&学級統率力 2011年9月号
授業導入で子どもの心をつかむコツ

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授業力&学級統率力 2011年9月号授業導入で子どもの心をつかむコツ

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2011年8月3日
対象:
小・中
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

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特集 授業導入で子どもの心をつかむコツ
提言 子どもの心をつかむ授業導入のワザ
導入は「センス・オブ・ワンダー」である
武村 重和
教師の話力を磨く
高橋 俊三
「2分」+「3分」でみんなの知的好奇心を刺激しよう!
安野 功
授業が下手な教師は、一にも二にも「モノ」を持ちこめ
甲本 卓司
発達障がいの子に優しい導入は全員がわかる・できる授業になる
吉原 尚寛
授業導入で子どもの心をつかむ―国語科のコツ
学習の全体像を予測できる導入
深谷 幸恵
これからどんな学習をするのかな
田中 桂子
二部構成の授業を構想する
岩ア 淳
授業導入で子どもの心をつかむ―社会科のコツ
魅力ある作業を準備し、笑顔で授業を進める
吉田 高志
授業をパーツとしてとらえ、授業開始後すぐに始める
赤塚 邦彦
社会科における導入とは、モノを持ち込むことだ
染谷 幸二
授業導入で子どもの心をつかむ―算数科のコツ
子どもの苦手を学ぶ姿から分析する
前田 利憲
優れた授業は、始まってすぐに、子どもをスーッと知的な世界に誘い込む
木村 重夫
すぐに知的な作業や算数的活動を取り入れるように工夫する
板倉 弘幸
授業導入で子どもの心をつかむ―理科のコツ
授業に巻き込む指示と知的な発問という条件を満たすことにある
小林 幸雄
導入には演出と「集中・思考・交流」
高野 久昭
一気に子どもの心をつかむには優れた教材とそれを使いこなす教師の力が必要
桜井 健一
楽しいクラスをみんなで創る
交流から生まれる楽しい学級
松崎 力
教師修業への助言
一生忘れない場面
高橋 正和
体験活動が人生を決める (第6回)
集団宿泊活動で人間関係能力を育てる
明石 要一
〜通学合宿はなぜ有効か〜
授業崩壊から生還するために (第6回)
教師がスポイルした子どもたちを、教師が救い育てる
長谷川 博之
発達障がいの子どもに学ぶ (第6回)
できないのは子どもの特性なのか?
小野 隆行
〜一歩踏み込んで考えて見ると違った原因が見えてくる〜
授業の知的組み立て方 (第6回)
二枚の写真を提示する授業
谷 和樹
〜ほんのちょっとした違いが授業を知的にする〜
子どもの発言を引き出す技 (第6回)
面白い教材を提示すれば、子どもの発言は自然に出てくる
有田 和正
実感道徳のすすめ (第6回)
私たちの日本の国の話(上)
野口 芳宏
編集後記
江部 満

編集後記

○…授業導入で子どもたちの「心」をつかみたい、と教師である限り誰でもそう願うことでしょう。しかし実際はそう簡単には実現できません。それ故に一瞬で授業に引き込むプロの技を求めて修業が始まります。

○…吉原尚寛氏(千葉県銚子市立第四中学校)は、「授業が下手だという自覚の欠如」を第一にあげています。それは「研究授業」の不足などに見られる「授業からの逃避」だ、というわけです。これらはご存知のとおり向山洋一氏の提言でもあります。吉原氏は「教師修業・初級編」として、第一に一つの授業システム、一時間の授業の流れを身に付けようと呼びかけています。これは向山氏が呼びかけた、@子どもを愛しいと思う心、A素晴らしい授業、素晴らしい実践を追い求める求道的行動、B自分自身との内なる闘い、に通じることになります。

○…最近の学校での子どもたちが変わってきた例として「集団になじめない子ども」をあげる現場人もいます。例えば山田一氏(山口県下松市立中村小学校)は、@授業中、後ろや横の子と私語をして話を聞いていない、A授業中、急に立ち歩く、B授業中、思いついたことをすぐに口に出す、C机の引き出しの中が乱雑で、教科書などがすぐ取り出せない。などをあげ、その特徴として、@その場にあった適切な行動がとれない、A自分の気持ちや考えをうまく相手に伝えられない、B相手の気持ちをうまく考えて行動できない。などをあげています。

○…そこで山田一氏らは、授業の導入段階で、学習意欲をどう高めるか、を提案しています。学習意欲は、@知的好奇心を満足させる楽しい授業、A友達と仲良く学び合える学級集団、B家庭での生活体験や基本的な生活習慣を基盤として育まれる学習態度、などによって支えられているので、これらをふまえ、多面的に考えていこうと呼びかけています。

○…教師の笑顔が「信頼を生む」とまで言われています。新しい学習指導要領の全面実施です。子どもたちに安心と勇気を与えてくれるのが教師だ、というわけです。教師の笑顔が温かい学級づくりにもつながるというわけです。本号の特集が教科別の提言となります。

(江部 満)

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      明治図書
    • この雑誌の長谷川博之氏の「授業崩壊から生還するために」の連載は、必見です。
      今、学級崩壊しているクラスを担任している教師にとっては、極めて具体的なエピソードをもとに、方法論が語られています。どのような方針を立て、どのような努力を続けていけば、崩壊から生還ができるのかが、よく分かります。
      2011/8/24K太朗

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