- 特集 大熱狂の運動会種目・感動ドラマ18選
- 特集の解説
- 大熱狂の運動会種目・感動ドラマ18選
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- 実践事例
- (1)個人種目
- 低学年/ルールが簡単だからこそ熱狂する
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- 低学年/先生またやろうよ! ペットボトルでGO!
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- 中学年/借り人競争 1人・2人バージョン
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- 中学年/「一目でわかる」「わくわくドキドキ」で大盛り上がり〜種目の組み立ても、授業と同じ〜
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- 高学年/どの子も参加し、熱中する「運命の人」
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- 高学年/逆転現象が起きるどきどきフラッグ
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- (2)集団種目
- 低学年/親子でジャンケンポン
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- 低学年/伝統的な種目に少しのアレンジを 分かりやすく楽しい競技にするためのひと工夫
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- 中学年/「速く走ると遅くなってしまう!」と子どもが悲鳴を上げた段ボール箱リレー
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- 中学年/大逆転! ジャンケン二人三脚
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- 高学年/定番種目に一工夫 会場を巻き込む演出で盛り上げる
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- 高学年/ダイナミックで面白い! 工夫も生まれる「背渡り」の実践
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- (3)表現運動
- 低学年 リズムダンス/練習が楽しい! わらべうたが体育に変身する
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- 中学年 ニャティティ/ニャティティソーラン指導DVDとテキストでニャティティソーラン指導がより身近に!〜ニャティティソーランは踊っている人も見ている人も元気になる踊りである〜
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- 高学年 よさこいソーラン/心をつかむ最初の指導と本番前の仕上げの指導
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- (4)組体操
- 組体操はこうしてつくる/クライマックスを意識することで感動的な組体操を演出する
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- 簡単で美しい、技の作り方/簡単で美しい、技(演技)の作り方
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- 短時間の指導でできる組立体操/組体操成功のための七つのポイント
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- ミニ特集 9月 すぐに授業ができる!今月の単元計画
- 低学年/ポイントは「片足踏み切り→両足着地」
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- 中学年/川(マット)跳びリレーで小型ハードル走の動きを身に付ける
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- 高学年/団体競技 個人種目は、短時間の指導を数回繰り返す
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- ライブで体感!TOSS体育講座
- 「初めて二重跳びができました!」「初めて開脚跳びが跳べました!!」ドラマの生まれたTOSSデー
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- 〜第9回TOSS全国1000会場一斉セミナー―in東京江戸川区会場―〜
- レベルアップ これだけは押さえたい体育授業の基礎・基本
- プロの教師なら、ラジオ体操「手足の運動」が正しく教えられる
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- マンガで見る楽しい体育指導 (第138回)
- TOSS体育直伝マンガ(ステージからのハンドスプリング!)
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- 図解・単元を貫く学習の場作り (第6回)
- 台上前転・恐怖感を取り除く
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- 図解・運動量豊富なミニゲーム (第6回)
- 勝ったら上がる、負けたら下がるのシステムで短距離走・ハード走を盛り上げる
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- 私にもできた子どもを熱中させる授業 (第6回)
- わずか二つのポイントで39名全員が激変した短距離走の指導
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- 初任者必見!体育授業ちょっとしたコツ (第6回)
- 汗をかくほどの運動量を確保する
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- 体育Q&A・体育授業の悩み解決します! (第6回)
- 全校ダンスでの指導のポイントは何ですか
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- 私の失敗体験記 (第6回)
- 水泳指導での失敗の巻
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- プロスポーツから学ぶ最新の体育指導 (第6回)
- 表現運動で自分自身を美しく見せる
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- 子どもの体力向上!運動の日常化 (第6回)
- 道具を使った遊び 鉄棒編
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- 最新情報を盛り込んだ食の授業 (第50回)
- 夏を元気に過ごすため脱水症に注意しよう
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- ライフスキルと健康教育 (第114回)
- コーチングのための質問マトリックススキル
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- 特別支援に対応した体育授業 (第6回)
- リズムとテンポをよくするために
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- 短時間にできる「運動会種目」 (第6回)
- 逆転現象が起きて盛り上がる!「人生イロイロ」
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- 体育主任の部屋・仕事チェックリスト (第6回)
- 運動会提案は用具の撤収先まで示そう
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- TOSS体育ときめき情報 (第6回)
- 器械運動の授業で勝負する
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- 〜金子明友氏の著書3部作〜
- 効果抜群!ファックスできる体育学習カード
- マット遊び(低学年)
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- 〜細かなステップで、マット遊びを楽しみ、自分の力にふさわしい動きを身に付ける〜
- マット運動(中学年)
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- 〜新学習指導要領に対応した学習カード〜
- マット運動(高学年)
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- 〜側方倒立回転完全マスター〜
- 授業の腕を高める論文審査 (第233回)
- 数値目標を持つことの大切さ
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- 体育科における学力保障 (第102回)
- 「台上前転・首跳ね跳びの指導」
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- 〜5年 本吉伸行氏の研究授業〜
- 読者のページ My Opinion
- 編集後記
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- TOSS体育ニュース (第116回)
- 9月号
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- 授業の腕を上げる体育クリニック (第6回)
- 魔法の教材ユースウエアA
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- 〜スーパーとびなわ〜
特集の解説
大熱狂の運動会種目・感動ドラマ18選
TOSS体育授業研究会代表 根本正雄
大熱狂のオリジナル種目を創るためには、そのための原則を押さえる必要がある。以前、楽しく、うける運動会種目を作るための10のポイントを提案した。
1 どの子も参加できる
2 参加者も一体になれる。見て楽しい
3 ルールが簡単
4 スリル感がある(ドキドキする)
5 準備物が少ない
6 挑戦心がある(ちょっと難しい)
7 逆転現象が起こる
8 期待感がある(ラッキーもある)
9 勝敗が最後まで分からない
010 知的である(作戦を立てる)
これらの条件を満たすときに、大熱狂の運動会種目はできる。この中で大切なのは、どの子も参加できることである。一部の子どもだけが楽しめる種目では盛り上がらない。
男女に関係なく、運動能力に関係なく、誰もが参加できる内容である。そのためにはルールが簡単であることが大切である。
ルールが複雑で用具が多いと能力差が出てくる。準備物も少なく、ルールが簡単で勝敗が明確な種目がよいのである。
見ていてハラハラ、ドキドキするような、逆転現象が起きることである。途中まで勝っていたのに、逆転が生まれると大歓声が上がる。逆に勝敗が最初から分かっている種目は魅力がない。
勝敗が最後まで分からないときに選手も観衆も盛り上がる。スルリ感が生まれ、期待感が生まれるからである。
では、どうしたら逆転現象は起こるのであろうか。どんな仕掛けをしたら逆転現象は生まれるのであろうか。
1カード 2すごろく 3さいころ 4ワープ 5ジャンケン 6ヒモ 7目隠し 8距離 9くじ引き 010障害物
以上の活用を図ることで、逆転現象は生まれる。意図的に小道具やルールを工夫するのである。
「タッチダウン」という種目がある。ラグビーボールを蹴りながらゴールまで走る競技である。ルールは簡単である。ラグビーボールを蹴って、走ればいい。
ところがラグビーボールはどこに飛んでいくのか分からない。思い切り蹴って側方に行くと、とってくるのが大変である。
運動能力の差が出にくい。途中の蹴り方で逆転現象が起きるのである。
見ていてハラハラする。ドキドキする。最後まで勝敗が分からない。思いもよらないところにボールが飛んでいく。大爆笑が起こる。大熱狂に包まれるのである。
「逆転玉入れ」という種目がある。自分のチームの玉入れかごのすぐ横に、相手チームのかごを並べて置き、そこに入った玉は相手チームの数に加算されるというルールである。
これは盛り上がる。自分のチームのかごに入れようとして、相手チームのかごにも入ってしまう。終わって数えるまで勝敗は分からない。
投力があるチームが必ずしも勝てるとは限らない。相手チームのかごにもたくさん入れてしまう可能性があるからである。
そこで作戦が必要になる。いかに自分のチームのかごにたくさん入れ、相手チームのかごに入れないのかを話し合う。この時にチームワークが生まれる。
勝った時、大熱狂に包まれる。みんなの力で勝てたからである。観衆も一体となって、入った玉を数えていく。歓声がグラウンド一杯に響き渡る。
子どもも観衆も大満足の種目になる。盛り上がる運動会種目の原則を踏まえて、逆転現象を生み出していく仕掛けをしていくことが大切なのである。
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- 明治図書