- はじめに
- 第1章 乳児の育ちと遊び,遊具
- 1 乳児の遊び,発達の特徴について
- 2 遊びを通して育てたいこと
- (1)運動機能の発達
- @粗大運動
- A微細運動
- (2)感覚運動的段階(機能練習)
- (3)前操作的段階(象徴的思考段階)
- 3 遊具を作るときに大切にしたいこと
- 第2章 乳児の遊びの種類と発達
- 〜遊具と遊びの様子〜
- 乳児の遊びの種類と発達
- 遊具一覧表(No.1)
- @吊り遊具/ Aエキスパンダー/ B布/ C押し箱/ Dジャンボクッション/ Eボール/ F積み木/ Gジャンボサイコロ/ Hマヨネーズジャラ/ Iカプセルボール/ Jウォーターボトル/ Kテープリング(大)/ Lテープリング(小)/ M色板積み木/ N六面パズル/ O電車/ Pミルク缶落とし/ Qペットボトルのフタジャラ/ Rお手玉
- 遊具一覧表(No.2)
- @ねじりお手玉/ Aお手玉/ B牛乳ビンキャップ/ C牛乳パックピース/ Dシンボルマークピース/ E花はじき/ F棒落とし/ Gゴム/ Hにぎにぎ人形(動物)/ Iにぎにぎ人形(カエル)/ Jくつ下リング/ Kスカート/ Lエプロン/ Mおんぶひも/ N布団/ O魚つなぎ/ Pフエルトドーナツ/ Qフエルト〇△□/ Rフエルトつなぎ
- 遊具一覧表(No.3)
- @ブドウの実/ A汽車つなぎ/ Bフイルムケースつなぎ(マジックテープ)/ C円形つなぎ/ Dフイルムケースつなぎ(スナップボタン)/ Eお手玉つなぎ/ Fクマつなぎ/ Gうさぎと人参/ Hネコつなぎ(洗濯ばさみ)/ I顔/ J自動車つなぎ/ Kネコつなぎ(ボタンかけ)/ L魚つなぎ(ボタンはめ)/ Mカラフル魚つなぎ/ Nゾウつなぎ/ O花・ちょうちょつなぎ/ Pイルカつなぎ/ Qてんとう虫/ Rえんどう豆
- 遊具一覧表(No.4)
- @魚つなぎ(かぎフック)/ A穴あき容器/ Bラップ芯の筒/ Cフエルトパズル/ Dロードシート/ Eフエルト絵本/ F表情ゲーム/ Gオムツ/ Hプリンとババロア
- 資料
■はじめに■
遊具は,子どもたちの発達を助ける教育的な道具であり,コミュニケーションを取るための手段の一つだと思います。その中でも手作り遊具は,子どもたちの発達に合わせて,理想通りの形・素材で作ることができます。また,市販品のように同じ物が一つとしてなく,作品独自のあたたか味が伝わり,目的に合った遊びができるのはもちろん,それ以上に子どもの創造力によって遊びが広がるのも手作り遊具の魅力の一つです。
子どもは本当に遊びの天才です。子どもは五感を働かせて,大人が予想していなかったような遊びを展開します。日常生活の中で,子どもと向き合っていると,保育士は子どもに教えられることもたくさんあります。
自分の手で作った遊具は,愛情が込められて生まれ,まるで自分の子どものようにかわいく思えます。子どもたちに遊具を渡すときには「私の作った遊具だから,大切にしてね」と気持ちを込めて伝えることで,大人の愛情や,物の扱いをていねいにすることの大切さが子どもの心に伝わり,自然に子どもたちも物を大切にしようとする心が育ちます。子どもたちは,大人の気持ちを受け止め,ていねいに扱いそして,遊びに集中します。私たちもその笑顔にこたえて,また新しい遊具を考案し,作ろうと思えるのです。
本書が一人でも多くの人に手作り遊具の大切さを伝え,子どもたちが手作り遊具を通して成長し,社会性・自立性のある子どもたちに育っていくようにと願っています。
この書を刊行するにあたり,手作り遊具を作ってくれた職員,保護者の皆様,子どもたち,こころよく受けてくださった明治図書の仁井田康義様の御協力に感謝申しあげます。
2008年1月 執筆者 /渡辺 幸子 /岡田 光子 /宮永 弥生
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- 明治図書