- 序文 宇都宮大学教授 /渡辺 浩行
- はじめに
- Chapter1 ワークシートを作成する前に
- SECTION1 「単元」の指導計画をデザインする
- 1 英語教師の日常的なエピソード
- 2 単元の指導計画デザインのポイント
- 3 実際の指導計画デザイン例
- 4 単元の指導計画デザインのまとめ
- SECTION2 「1単位時間の授業」をデザインする
- 1 授業計画デザインのポイント
- 2 授業計画デザインの具体例
- SECTION3 「ワークシート」をデザインする
- 1 ワークシート・デザインのポイント
- 2 具体的なワークシート例
- SECTION4 「ワークシート」を使う前に…
- 1 生徒の関心を高めるポイント
- 2 Oral Interaction(オーラル・インタラクション)
- 3 Oral Interactionの具体例
- [Column1] 育てたい生徒の姿をイメージしよう
- Chapter2 コミュニカティヴ・ワークシート
- SECTION1 1年生のコミュニカティヴ・ワークシート
- be動詞 新1年生に教師が自己紹介する(自己開示)
- □Worksheet1 英語で自己紹介をしよう@
- □Worksheet2 英語で自己紹介をしようA
- 一般動詞 教師が自分の好きなもの・好きでないものについて話す
- □Worksheet1 あなたは〜が好きですか@
- □Worksheet2 あなたは〜が好きですかA
- 疑問詞what 友人と好きなものについてやりとりする
- □Worksheet1 これは何だろう?
- □Worksheet2 お気に入りの教科は何ですか?
- 三人称単数現在 学校の先生方について英語で表現する
- □Worksheet1 先生の紹介をしよう@
- □Worksheet2 先生の紹介をしようA
- 現在進行形 楽しかった学校行事について振り返る
- □Worksheet 思い出のアルバム 何をしているんだろ
- 助動詞can ALTの先生と自分のできる・できないことについて考える
- □Worksheet1 何ができるのかな?@
- □Worksheet2 何ができるのかな?A
- 過去形(規則変化) ALTの先生,自分の週末の行動について考える
- □Worksheet1 先週末を振り返ろう
- □Worksheet2 今年1年を振り返ろう
- SECTION2 2年生のコミュニカティヴ・ワークシート
- 1年生の復習@ 過去形を中心に1年生での学習内容をおさらいする
- □Worksheet1 絵はがき―手紙文について学ぼう―
- □Worksheet2 Drill 作文に挑戦!・POSTCARD
- 1年生の復習A 1年生での学習内容を使った表現活動 Show and Tell
- □Worksheet1 Show and Tellに挑戦!@
- □Worksheet2 Show and Tellに挑戦!A
- 未来形 be going to 〜 今週末の予定についてやりとりする
- □Worksheet1 今週末何をしようか?@
- □Worksheet2 今週末何をしようか?A
- ◆ 自己表現をしよう be going to〜
- □Worksheet 二者択一 あなたはどっち?
- [Column2] Oral Interactionを大切にしよう
- There is/are 〜 学校区にある施設について話をする
- □Worksheet1 コンビニはどこに? ワークシート@
- □Worksheet2 歯医者はどこに? ワークシートA
- SVOO give A B 誕生日に何をあげるかについて話をする
- □Worksheet 何をあげようか
- ◆ 自己表現をしよう give A B
- □Worksheet 先生の誕生日,何をあげようか?
- 不定詞(形容詞的用法) 不定詞を使ったクイズ作りをする
- □Worksheet1 どんな場所かな?@
- □Worksheet2 どんな場所かな?A
- 比較級 地元にちなんだ二択クイズをする
- □Worksheet1 どっちが△△?@
- □Worksheet2 どっちが△△?A
- SECTION3 3年生のコミュニカティヴ・ワークシート
- 2年生の復習 2年生での学習内容をおさらいする
- □Worksheet もし〜だった
- ◆ 自己表現をしよう 現在完了形 旅行で訪れた場所について作文しよう
- □Worksheet I have visited this place.
- It 〜 for…to_ クラスメートの考えを聴いてみよう
- □Worksheet1 難・易 どう思いますか?@
- □Worksheet2 難・易 どう思いますか?A
- 受動態 市内のいろいろなスポットについて紹介しよう
- □Worksheet1 この名曲! 誰に歌われているのだろう?
- □Worksheet2 ALTの先生に教えよう わが町のスポット
- [Column3] 教科書で教えよう
- 分詞の形容詞的用法 映画に出演しているのは誰なのかを考えよう
- □Worksheet 役者当てクイズ 〜しているのは誰?
- [Column4] 英語教師としての信条を持とう
- ◆ 自己表現をしよう 現在分詞の形容詞的用法
- □Worksheet 自分のお気に入りの人を紹介しよう 〜しているのは…
- ◆ 自己表現をしよう 関係代名詞 好きな場所について英語で表現しよう
- □Worksheet My Town : This is the place that I like the best in our hometown.
- [Column5] 生徒とともに学び合える教師になろう
- ワークシート導入のためのスクリプト
- おわりに
序文
たった一枚の紙切れ。それで授業がわかりやすくなり,楽しくなり,英語が好きになる。そんな可能性を秘めた紙,それが教師お手製のワークシートである。
見通しのある授業,生徒の実態をよく把握した授業,「英語でコミュニケーションしようね」という教師のメッセージが伝わる授業。多くの場合,授業がそうなっているかどうかは,一枚のワークシートの中に読み取ることができる。
言語材料しか見えず,教師のねらいや,生徒の動き(気持ち)が感じられないワークシートもあれば,扱う言語材料の「場面」や「機能」がよく吟味され,「自然さ」が滲み出ているワークシートもある。だが,どちらにしても,何かが欠けている。
使う人への配慮がない。生徒への慮りが足りないのである。
彼ら彼女らの「興味・関心・知識・経験・個性・感性…」に訴えていないのである。もちろん,この本で紹介されているワークシートは,それを要に田村氏が作成した,血と汗と涙の賜(?)であり,創意と工夫の産物である。
同時に,そこには,彼が出会った生徒達のサイレント・アドバイスがいっぱい詰まっている。
さて,この本の使い方だが,いろいろな方法があろうかと思う。
テーマに沿って,自分のオリジナルワークシートと本の中にあるワークシートを比べるという手がある。「授業観」「学習者観」「教材観」「言語観(コミュニケーション観)」の違いが浮き彫りになる。自分の授業にゆさぶりをかけ,検証し,場合によれば変えるきっかけにもできる。
また,ワークシートを見ながら,授業での生徒の反応を想像し,予想する方法もあろう。そうするうちに,ワークシートに手を加えたくなるかもしれない。自分の生徒に見合った改訂作業に入るわけである。もし,生徒の反応を,想像も予想もできなければ,根本から自分の授業を見つめ直さなければならない。
ワークシート作成と改訂は教師の仕事である。それをいい仕事にするために,授業での生徒たちの反応はしっかりと受けとめたい。
ところで,この本の出版のきっかけとなったのは,「田村先生のワークシートって素敵ですね」の一言であった。氏が紹介した一枚のワークシートへの学生たちのコメントである。月例研究会の録画ビデオでの授業研究で,生徒,教師の様子だけでなく,ワークシートにも関心が向いた時の出来事であった。
今,その学生たちの何人かは英語教師となって日々授業に取り組んでいる。
お待ち遠様。本が完成しました。あなたたちの「ワークシート素敵ですね」のコメントに,私からも感謝申し上げます。
宇都宮大学教授 /渡辺 浩行
というわけで、
本書を購入してよかったところをまとめてみます!
・各種研修会でなかなか出会えないワークシート作成のノウハウが得られる
・ワークシート(題材・言語材料)と子どもたちを結び、必然性・必要感を感じさせることができる自然なインタラクション例に触れられる
・読みやすい文体で書かれており読みやすい
みなさんもぜひ読んでみてください!!
明日からの教材作りの参考になり英語教師必携です。
特にオーラルインタラクションの工夫に感動しました!すぐに使えて必ず使えます!特にこの時期(年度当初)には超お勧めの情報が満載ですよ!
生徒の実態に合わせて、コミュニカティヴな活動を仕組んでいくワークシートづくりが言語材料ごとに紹介されていてとても参考になりました。
中1から中3までのすべてを網羅しているので、お得感もありました!(笑)
3学期からの授業に生かしたいと思います。