- はじめに
- Chapter1 第3学年の授業づくり
- 1 これから求められる数学の授業
- 2 第3学年の目標及び内容
- 3 第3学年の授業づくりのポイント
- Chapter2 単元の指導計画と略案でみる授業例
- 1 多項式(全19時間)
- @単元について A単元の目標 B指導計画
- 授業例
- 1 単項式と多項式の乗法,除法
- 2 多項式の乗法
- 3 展開の公式
- 4 式の展開と計算
- 5 因数分解
- 6 因数分解の公式の利用
- 7 図形の性質と式の活用
- 2 平方根(全17時間)
- @単元について A単元の目標 B指導計画
- 授業例
- 1 正方形をかく
- 2 2乗するとaになる数
- 3 平方根の表し方
- 4 平方根の乗法,除法
- 5 根号をふくむ数の変形
- 6 根号をふくむ数の加法,減法
- 7 平方根のいろいろな計算
- 8 平方根の活用
- 3 2次方程式(全12時間)
- @単元について A単元の目標 B指導計画
- 授業例
- 1 2次方程式とその解
- 2 因数分解による解き方
- 3 平方根の考えによる解き方@
- 4 平方根の考えによる解き方A
- 5 2次方程式の解の公式
- 6 2次方程式の活用@
- 7 2次方程式の活用A
- 4 関数y=ax^2(全14時間)
- @単元について A単元の目標 B指導計画
- 授業例
- 1 関数y=ax^2の特徴
- 2 関数y=ax^2のグラフ
- 3 関数y=ax^2のグラフの特徴
- 4 関数y=ax^2の式の求め方
- 5 変化の割合の意味
- 6 関数の値の変化の様子
- 5 相似と比(全24時間)
- @単元について A単元の目標 B指導計画
- 授業例
- 1 相似な図形
- 2 相似な図形の性質
- 3 三角形の相似条件と証明
- 4 三角形と比の定理の逆
- 5 三角形の角の二等分線と比
- 6 中点連結定理
- 7 相似な図形の面積
- 8 相似な立体の体積
- 9 平面図形への活用
- 6 円(全9時間)
- @単元について A単元の目標 B指導計画
- 授業例
- 1 円周角の定理
- 2 円周角と弧
- 3 円周角の定理の逆
- 4 円周角の定理の活用
- 5 円周角の定理の逆の活用
- 7 三平方の定理(全12時間)
- @単元について A単元の目標 B指導計画
- 授業例
- 1 三平方の定理
- 2 三平方の定理の逆
- 3 平面図形への活用@
- 4 空間図形への活用@
- 5 空間図形への活用B
- 8 標本調査(全8時間)
- @単元について A単元の目標 B指導計画
- 授業例
- 1 母集団と標本
- 2 標本の抽出
- 3 母集団の平均値の推定
- 4 標本調査の活用
- 引用・参考文献
はじめに
本書は,学習指導要領の改訂(平成29年3月)に基づいて令和3年度から全面実施される中学校数学科の授業実践に向けて,すべての単元について,「指導計画」と「略案形式の学習指導案」(以下,略案)を学年別全3巻にまとめたシリーズの第3学年編です。
各巻とも,次のような2章構成になっています。
Chapter1では,はじめに「これから求められる数学の授業」として特に3つの重点を確認し,次に「第3学年の目標及び内容」の概要を学習指導要領に基づいてまとめています。最後に,「第3学年の授業づくりのポイント」で第3学年の授業で特に大切にしたいことを挙げています。
Chapter2では,単元ごとに「単元について」(指導内容の系統,指導上の留意点)をはじめの1ページにまとめ,次のページから「単元の目標」と「指導計画」を紹介しています。「指導計画」では,単元の指導時数とともに,すべての授業についての「目標」と授業のはじめに提示する「問題」例を掲載しました。
この章の多くを占めるのは「指導計画」に続く略案(授業例)で,その構成は次の通りです。
・「本時の目標」と「展開」(教師の指導,学習活動,留意点)を例示する。
・各略案を1または2ページにまとめる。
・2ページの略案では,「展開」の後に「板書内容」の写真を入れる。
授業づくりにおいては,事前に「主な発問」を明確にしておくことと,「予想される生徒の反応」と「指導上の留意点」をできるだけ具体的に考えておくことが大切です。略案では,これらについてスペースの許す限り記述しました。
Chapter2で紹介している「指導計画」と略案は各執筆者の実践に基づいたものですが,実際の授業に当たっては,生徒の実態等に応じて適宜取捨選択したり,改善を加えたりしていただきたいと思います。なお,本書での引用・参考文献については,最後のページにまとめています。
本書を日々の授業実践や授業改善の参考にしていただき,数学的活動を通した授業が一層充実し,中学校数学の「主体的・対話的で深い学び」が日常的に実現されることを願っています。
2021年2月 編著者
コメント一覧へ