新3観点対応 高等学校国語の授業づくり 指導事項×言語活動×教材の特質

新3観点対応 高等学校国語の授業づくり 指導事項×言語活動×教材の特質

BEST300

指導事項、言語活動例と定番教材をつなぐ授業アイデア集

学習指導要領の指導事項に合わせた「水の東西」「羅生門」『伊勢物語』『こころ』『徒然草』「花は盛りに」『史記』の14の授業プランを、教材研究や学習評価例とともに収録。「言語文化」「現代の国語」「古典探究」「文学国語」などの授業づくりの具体がわかります。


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PDF
ISBN:
978-4-18-396623-0
ジャンル:
国語
刊行:
対象:
高校
仕様:
B5判 144頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年5月7日

もくじ

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まえがき
第1章 高等学校国語の授業づくりのポイント
1 育成を目指す資質・能力(指導事項等)の年間指導計画への位置付け
@新学習指導要領における資質・能力の重要性
A年間指導計画における目標の位置付け
2 指導事項等の単元目標への位置付けと言語活動の選択
@単元の目標への位置付け
A言語活動の選択
3 単元構想のポイント
@生徒目線から始める単元構想
A効果的な単元を構想するポイント
4 教材研究のポイント
@目標目線で行う教材研究のススメ
A「教材研究」とは「教材」でないものを「教材」にする営み
B「目標目線」での教材研究のポイント
5 学習評価のポイント
@観点別学習状況の評価も評定も「目標に準拠した評価」
A同じ教材であっても単元構想が異なれば評価も変わる
B「主体的に学習に取り組む態度」の観点の評価
第2章 新学習指導要領を踏まえた授業プラン
1「水の東西」
1 現代の国語 読むこと C(1)ア 論理的な文章について,その構成や論理の展開を的確に捉え,要約しよう
2 現代の国語 読むこと C(1)イ 論理的な文章の特徴を理解しよう
3 言語文化 読むこと B(1)エ 複数の文章を読み,その共通点や相違点をまとめ,発表しよう
2「羅生門」
1 言語文化 読むこと B(1)ウ 文学作品を多角的に分析して,内容理解を深めよう
2 言語文化 読むこと B(1)エ 物語作品を面白く読む秘訣を探ろう
3 言語文化 読むこと B(1)オ 「青年」を主人公とする小説〜「青年」はいかにして「大人」になるか〜
3『伊勢物語』
1 言語文化 読むこと B(1)ウ 『伊勢物語』で歌合をしよう
2 言語文化 読むこと B(1)エ 作品の成立背景や他の作品との関係を考えることで解釈を深めよう
4『こころ』
1 文学国語 読むこと B(1)イ 語られていないことを分析しよう〜「私(青年?自分自身?)」から「私(先生)」へ〜
2 文学国語 読むこと B(1)キ 調べたことを基にして,自分のものの見方,感じ方,考え方を深めよう
5『徒然草』「花は盛りに」
1 古典探究 読むこと A(1)カ 日本古来の美意識を探ろう
2 古典探究 読むこと A(1)ク 『徒然草』と『玉勝間』の美意識を読み比べ,自分の考えを述べてみよう
6『史記』
1 古典探究 読むこと A(1)ウ,オ 時代背景や人物に着目し,史伝を読み深めよう
2 古典探究 読むこと A(1)キ 『史記』を読み,「項羽と劉邦のどちらが社長の会社に就職したいか」について,根拠を明確にして意見を述べよう
付録 系統表

まえがき

 高等学校における新学習指導要領がスタートして1年。全科目新設というドラスティックな改訂内容の具現化に学校の先生方は当惑され,試行錯誤が続いているのではないでしょうか。「教材ありき」からの脱却を目指した新学習指導要領は,学校現場の課題を直視した一方,「文学軽視」などの反発も受けました。しかし,筆者の感想の中心は,「やはり教材依存の固定観念が依然として根強い」というものでした。このままでは,さらに次の改訂でも同じ課題が議論されかねません。


 本書はそうした問題意識の下,昨年発刊した筆者の単著『高等学校学習指導要領 国語の授業づくり』の実践編として,学習評価編とともに構想されました。本書では,新学習指導要領の指導事項(目標)を強く意識し,目標と整合させた上で,生徒による主体的な言語活動を豊かにすることが,授業づくりを多様なものにし,資質・能力の育成に確実に繋がることを意図的に見せようとしました。そのため,あえて内容を「読むこと」に絞り,おなじみの教材を取り上げ,1教材につき複数の事例を示しています。


 判で押したような,教師が語り続ける授業展開ではなく,生徒が活躍しつつ教師とのコミュニケーションを円滑にとりながら言葉の力をしっかり身に付けられる事例が集まっていますので,選択科目も含めた今後10年近くの授業づくりに生かしていただければありがたく存じます。


 本書は,新学習指導要領を熟知なさった指導主事や学校の先生方の御尽力の賜です。6教材,計14事例を調整後,大変お忙しい中,実践事例の作成に御協力くださった執筆陣の皆様に心から感謝申し上げます。


 なお,本稿も含めた本書における筆者の論考は,筆者個人の見解によるものであり,筆者の所属する組織を代表するものではないことを申し添えます。


  2023年5月   /大滝 一登

著者紹介

大滝 一登(おおたき かずのり)著書を検索»

1964年千葉県生まれ。文部科学省初等中等教育局視学官。初等中等教育局教育課程課教科調査官(国語),国立教育政策研究所教育課程研究センター教育課程調査官,学力調査官を併任。

岡山県公立高等学校教諭,岡山県教育庁指導課高校教育指導班指導主事,岡山県総合教育センター教科教育部指導主事,ノートルダム清心女子大学文学部准教授を経て,2014年から国立教育政策研究所教育課程研究センター教育課程調査官(初等中等教育局教育課程課教科調査官(国語)を併任)。2017年から現職。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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