GIGAスクール構想に対応した中学校数学のICT活用アイデア&アクション

GIGAスクール構想に対応した中学校数学のICT活用アイデア&アクション

インタビュー掲載中

スモールステップで端末活用の広げ方がわかる!

GIGAスクール構想によってできることが増えたけど、その分指導の悩みも増えてしまった…。本書はそのような先生のために、個別最適な学び、協働的な学び、授業準備、板書、家庭学習などテーマ別に、ICTを活用した指導に関する考えや実践を120個集めました!


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PDF
ISBN:
978-4-18-356521-1
ジャンル:
算数・数学
刊行:
対象:
中学校
仕様:
A5判 168頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年5月7日

CONTENTS

もくじの詳細表示

はじめに
ICTのある学習環境づくり
1 ICTで学びの環境を整える
2 GIGA端末は進化した○○○!?
3 I(いつも)C(ちょっと)T(トライ)してGIGAに挑戦
4 目的(何のために?)を考えるとICTの活用方法が見える
5 「いつでもいいよ」と生徒に委ねると学びがつながる
6 生徒が学べないのは端末のせいなのか
7 自由に活用するとよいスパイラルが生まれる
8 ルールづくりを委ねると端末を有効に活用できる
9 自然な活用を通してPCスキルも高めていく
10 AI VS 人間で教師の役割が見えてくる
個別最適な学び
11 端末“も”使って自分のペースで学び続ける
12 端末とノート(プリント)のハイブリッドをスタンダードに
13 自己決定すると学びがより自分事になる
14 資料をPDFや動画で配付するといつでも自分のペースで学べる
15 ICT環境だと安心して間違えられる
16 端末=思考ツールにすると新たな発見がある
17 帯学習(朝学習)で生徒の基礎学力を高める
18 授業開きで自分だけの学び方を決める
協働的な学び
19 GIGA端末×グループで今まで以上に学び合える
20 端末の置き方の一工夫で対話がグッと広がる
21 共同編集で簡単に協働的な学びを
22 GIGA端末を使うといつでもどこでも学び合える
23 投稿(チャット,コメント)機能でお互いの考えを視覚化
24 端末を使って自分の考えを説明する
25 ギャップ(考えの違い,誤答)があると生徒はより考える
26 端末を使ったわからないことの共有で学びが深まる
27 困っている生徒から発信するとみんなが考える
授業準備
28 ICT化が進んでもまずは育てたい生徒の姿から
29 学習指導要領から授業やICT活用のアイデアを読み解くコツ
30 教科書のアレンジで素敵な授業になる
31 テストをいつ作成するかで授業のねらいや活動が明確になる
32 毎日の簡単な指導案がPDCAサイクルを加速させる
33 教師のアンテナ次第で毎日が教材研究に
34 夏休みの間に○○○をつくって授業の貯金をしよう
板書
35 板書計画はアナログ+デジタルの二刀流で
36 デジタルを使いこなせば一気に授業がICT化
37 本時のめあて(目標)をあえてアナログにすると…?
38 授業の流れをデジタルで共有すると生徒もホッと安心
39 トーク&チョークだからこそできることもある
40 プレゼンテーションソフトを使うだけで安心していませんか?
41 書画カメラを使うと簡単に発表できる
42 タイマーで時間を示すメリット・デメリット
問題・教材提示
43 プリントづくり≠授業づくり!? デジタルになっても本質は同じ
44 ICT環境があるから問題がレベルアップ!
45 教科横断で生徒の学習意欲を引き出す
46 数学と身の回りがつながると学びに向かうようになる
47 デジタル教科書で業務改善につなげる
48 デジタル教材を活かして新しい学びを生む
49 あえてのアナログはこのタイミングで活きる
説明・指示・発問
50 ICTで教師のおしゃべりが減ると生徒が主人公になる
51 例題をICTで置き換えると生徒は自分で考える
52 デジタル×発問で自然と考えたくなる
53 生徒の指名を変えると授業の流れも変わる
54 カメラ機能を侮るな! 写真を使うと学びがグッと深まる
55 じっと待つと生徒はじっくり考える
56 あえて曖昧に答える勇気をもつ
57 生徒同士のやり取りで知識の定着を図る
58 答え合わせをやめると授業が激変する
まとめ・振り返り
59 授業のまとめこそ生徒個人に返す
60 学びの視覚化で生徒の気付きを生む
61 振り返りをキーワードでまとめると授業と授業がつながる
62 数学ラブレターで愛を届ける
63 本気のラブレターを単元のまとめに
64 あえて終わりの挨拶を止めると生徒の学びが続く
65 テスト返しの一工夫で生徒は自ら考える
家庭学習
66 自律した学びはテレビのCMと同じ
67 自学ノートで自律した学びを生む
68 アナログ×デジタルのオリジナル問題をつくってみよう
69 反転授業で教室の学びが次の世界へ
70 写真×アンケートで進化したノート交流会
71 長期休みの課題こそ生徒の自由な学びの大チャンス
72 工夫次第で家庭学習にネット環境の有無は関係ない
生徒支援・理解
73 机間指導のねらいを変えると宝探しになる
74 生徒の学びを見取ることで支援を考える
75 生徒目線でしか授業は語れない
76 授業名人は話すだけではない!?
77 GIGAになったからこそ生徒指導は授業の中から
学習評価・記録
78 クラウドの活用で学びがつながる
79 ワークシートに学びを一元化すると評価しやすい
80 解説動画づくりでパフォーマンス課題にチャレンジ
81 ノートやワークシートを写真に撮って送って学びの蓄積
82 アンケート機能で小テストを行って業務改善
83 授業記録をICTで共有すると○○にも使える
授業改善
84 ICT活用も授業も同僚との学び合いが第一歩
85 端末を使ったアンケートで簡単に授業の健康診断を
86 クラスによって授業を変えると生徒の学びも変わる
87 生徒理解が進むとICTを活用した授業も改善できる
88 授業記録(写真,ビデオなど)は教師人生の財産
オンライン・遠隔授業
89 オンライン授業で日々の授業を見直そう
90 画面はオフ,マイクはミュートで○○を使え
91 いろいろな共有で教室のように協働できる
92 ブレイクアウトルーム×○○でオンライン協働学習
93 困ったときの質問ルームで自律的な学習を支える
94 オンデマンドでいつでもどこでも学べる
「数と式」の指導
95 【1年】正負の数の計算方法を表計算ソフトで推測する
96 【1年】一次方程式から具体的な場面を考える
97 【2年】共同編集で生まれた連立方程式に答えはあるのか
98 【3年】端末を使っていろんな数を仲間分け
99 【3年】電卓を使ってルートの性質を学ぶ
100 【3年】思考ツール×図形で式の展開を説明しよう
「図形」の指導
101 【1年】作図の動画づくりで学習の定着を図る
102 【1年】図形を回転させて点対称のイメージをつかむ
103 【2年】証明×コメントでより美しい証明を
104 【2年】ベン図を使って図形を仲間分けしよう
105 【3年】図形の挿入で相似と合同のイメージをつかむ
106 【3年】円周角の定理をアナログでもデジタルでも
107 【3年】三平方の定理を使ってグラウンドに直角な直線を引く
「関数」の指導
108 【1年】動的数学ソフトを使って比例や反比例のグラフの特徴に気付く
109 【2年】表計算ソフトで一次関数のグラフをかくと誤答から学べる
110 【2年】アンケート機能を使ってグラフを予想する
111 【2年】共有点なしの理由を動的数学ソフトで説明する
112 【3年】二次関数の導入では放物線のイメージをもつ
113 【3年】y=ax^のグラフの変化を動的数学ソフトで分析する
114 【3年】関数のグラフに合わせて場面設定を考える
「データの活用」の指導
115 【1年】表計算ソフトを使うと度数分布表やヒストグラムが変身する
116 【1年】具体的なデータから代表値の使い分けを学ぶ
117 【2年】データの比較で箱ひげ図とヒストグラムを関連付ける
118 【2年】実験結果を共同編集でまとめて確率を考える
119 【2年】1%の確率で当たるガチャは100回引いて当たるのか
120 【3年】アンケート機能で友達から集めたデータを分析する
おわりに
参考資料・事例写真提供

はじめに

 「え,どうなってるん?」


 ビックリしました。先日,買い物に行ったときのことです。欲しい商品を選んで,カゴに入れる。そしてカゴを持って,レジへ行く。すると,レジには店員さんがいません。

 代わりにあったのは,セルフレジ。カゴをレジに置くだけで,合計金額がわかります。支払いも電子マネーでお釣りも出ません。あっという間に,買い物が終わりました。


 私たちの生活や仕事の変化を実感した場面でした。2045年には,人工知能が人間の能力を超えるとも言われています。これからの未来を,誰も予測できません。

 そんな未来を見据えてスタートしたGIGAスクール構想。仕事柄,私の元にはいろいろな悩みが届きます。いくつかを紹介します。同じような悩みをお持ちかもしれません。


 「ICT活用の必要性を実感してはいるが,多忙であり実践できない」

 「ICTスキルに自信がなく,何からやればよいかわからない」

 「これまでの授業づくりとのベストミックスを探したい」


 このような思いに応えようと,本書は次のような思いで書きました。


本書のねらい

 ICTを活用した指導の方法について考えることで,数学の授業づくりのあり方を本質からアップデートします。


本書の構成や特徴

 GIGAスクール構想によって,できることが増えました。授業についても同じです。だからこそ,考え(アイデア)や実践(アクション)を多く知ることがまずは大事です。本書では,次のように定義しています。


 アイデア……「明日からやってみよう」と挑戦したくなる考え方

 アクション…「やってよかった」と生徒も先生も楽しくなる行動


 個別最適な学び,協働的な学び,授業準備,板書,家庭学習など,テーマ別の具体的なアイデアやアクションを紹介していきます。

 アイデアとアクションは,全部で120個あります。明日の授業からすぐに活用できるもの,長期的に実践を続けていくものなど,様々なものをわかりやすくまとめました。特別なソフトやアプリを使ったものではありません。全国の公立学校において実践できるものばかりです。


 GIGAスクール構想のGIGAは,「Global and Innovation Gateway for All」という略語です。私は,このAllを大事にしています。すべての生徒のためだけではありません。すべての先生のために,GIGAスクール構想をチャンスと捉えたいです。授業づくりをアップデートするチャンスが生まれました。私が願うGIGAスクール構想は,次の通りです。


 授業のGood Ideaが生まれ,

 授業でGreat Actionが溢れる。


 本書を通して,皆さまのチャレンジを後押しできればうれしいです。


  2022年7月   /吉岡 拓也

著者紹介

吉岡 拓也(よしおか たくや)著書を検索»

兵庫県神戸市教育委員会事務局学校教育部教科指導課指導主事。

1990年奈良県生まれ。神戸大学発達科学部を卒業後,神戸市立高等学校での勤務を経て現職。前任校では3年間,教務部長として活躍。自律して学び続ける生徒を育てるために,同僚を巻き込んで授業づくりに取り組む。

現在は,指導主事としてICTを活用した授業改善を担当。神戸市立小学校,中学校,高等学校に足を運び,GIGAスクール構想におけるたくさんの挑戦を支えている。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
    • 実践事例を交えながらの内容だったので、読みやすかった。実践意欲の湧くものだった。
      2023/8/1330代・中学校教員
    • どういう場面で使うと効果的かや、なんのために使うのかなどの目的意識を持つことの大切さがわかった
      2023/7/2720代 教諭
    • 分かりやすい内容だった。
      2023/7/1340代・中学校管理職
    • 教材研究の参考になりました。
      2023/7/1120代・中学校教員
    • 具体的な内容が多くて良かった。
      2023/5/2750代・中学校管理職
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