実践と理論に基づく
「わらべうた」から始める音楽教育 幼児の遊び 実践編 下巻

実践と理論に基づく「わらべうた」から始める音楽教育 幼児の遊び 実践編 下巻

3歳から始める!イラストでよくわかる「わらべうた」遊び実践編

「わらべうた」は、音楽教育につながるだけでなく、運動能力、知的能力、コミュニケーション能力までも育む、無限の可能性を秘めています。そんな力を育む幼児の遊びのポイントを、40年の実践と理論に基づきわかりやすくまとめた「わらべうた入門書」実践編です。


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PDF
ISBN:
978-4-18-322221-3
ジャンル:
幼児教育
刊行:
対象:
幼児・保育
仕様:
A5判 184頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年5月15日

目次

もくじの詳細表示

はじめに
第1章 「うたのある」暮らし
◆人間になる
第2章 まず 実践しましょう! その為に
(1) わらべうた遊びの分類表(年齢別)
(2) 決めて,実践し,試してみましょう
(3) 演習・実践・ポイント(この本の使い方)
第3章 各遊びの実践例とポイント
(1) 役交代(社会生活の出発点=私と社会 2つの世界 3つの世界) 実践・ポイント
《役交代について》
@役交代の基本ルール
A年齢による課題
B遊びの2つの段階的な順序
A 異なる世界(2つ・3つ)の対立と往復
B 鬼(1人・少数)と輪(多数)の動き
《遊びの一覧表》
《実践とポイント》
1 第一段階 はやし 鬼・輪止まり 鬼止まり・輪まわり 鬼まわり・輪止まり 鬼・輪まわり
2 第二段階 人当て 交互唱 問答つき
3 第三段階 減り増える 条件付 複数鬼
(2) 門くぐり(人生の節目・階段) 実践・ポイント
《門くぐりについて》
《遊びの一覧表》
1 片手門(分断と継続)
《実践とポイント》
A 一重輪
B 2人組の輪
2 両手門(振り分け門)
《両手門について》(定位置・基本のルール)
《実践とポイント》
3 全員門(動き続ける門=宇宙の巡り)
《全員門について》
《実践とポイント》
(3) 勝負遊び(気持ちの落とし所) 実践・ポイント
《遊びの一覧表》
《実践とポイント》
1 ジャンケン
2 個人戦
3 代表戦
4 減り増える
(4) 隊伍を組んで(共動の喜び・形の想像力) 実践・ポイント
《隊伍を組んでについて》
《遊びの一覧表》
《実践とポイント》
1 円
A 一重輪
B 二重輪
2 円以外
A 練り歩き
B 2人組 交差した手の練り歩きと方向転換
C 様々な隊伍
3 うずまき
4 ことろ
第4章 音楽教室での課業とカリキュラム
◆音楽教室での課業
(1) 音楽の基礎は一緒 第一段階〜第三段階
(2) 歌うこと 歌と共に遊ぶ 第四段階(数曲ずつ)
(3) 歌うこと 歌と共に遊ぶ 第五段階(一曲ずつ)
(4) 次のステップの準備としてする課業
ア) 遊びの中でする言葉変え
イ) モチーフ単位の真似っこ遊び
◆音楽教室のカリキュラム
(1)幼児クラスのレッスンの概要
1 全体の流れと共通点
2 年齢別授業の形と内容
3歳クラス・4歳クラス・5歳クラス
(2)各年齢のカリキュラムのサンプルとポイント
3歳前半の始まり 3歳後半の始まり
4歳前半の始まり 4歳後半の始まり
5歳前半の始まり 5歳後半の始まり
遊びの分類別索引
あいうえお順索引
おわりに

はじめに

 「幼児のわらべうた」実践編の後半「人間になる」をここにお届けできること,嬉しく思います。

 日々,子ども達と「わらべうた」を通して,遊び,教えられ「わらべうた」の深さ,豊かさ,を知っていたつもりでしたが,こうやってまとめた時「なんと無茶なことを始めたのか」と思いしらされました。理論と実践を,分けないととても無理,と先ず理論を書きました。さて実践を,と書きだしましたら限りがありません。「わらべうたの森」の中で,迷子になりそうでした。森の中から,少しずつ摘み取ってきた花々を花瓶ともいえない器に,とにかく挿して水をいれました。上巻と下巻に分けました。分けたことで「人になる仕上げ」と「人間になる準備」の違いが,見えてきました。

 子ども達は,なんと賢いのでしょう。人間の作り出す世界の,社会の成り立ち,あり方,そのルールなど,根源的なものをしっかり感知して,そのモデルとなる遊びを作り出していました。そして,その様々なルールを遊びとして疑似体験し,生きて行く力や知恵を手にいれていたのです。現実では許されない失敗も,遊びのなかでは互いに笑い飛ばし,もう一度,もう一度と,繰り返して,その知恵や技術を習得する体験をしたり,時には自分には無理なことを納得したり。そう,そんな中で,どの子も凸凹なのをしっていき,「自分は自分」と前をむくのです。

 そんな「わらべうた」を子ども達に手渡すために,幼児の遊び「理論編」「実践編上巻」と共に,この「実践編下巻」も活用していただけたら,とても嬉しいです。子ども達と遊んだ,その時の発見や喜びを,どこかでお会いして分かち合える日を,楽しみにしています。


   /十時 やよい

著者紹介

十時 やよい(ととき やよい)著書を検索»

桐朋女子高校音楽科・桐朋学園大学演奏学科ピアノ専攻卒業後福岡でコダーイを学ぶ。1980年に佐賀で音楽教室を始め,佐賀コダーイ芸術教育研究会を設立。Ugrin Gabor・Arany Janos・Rozgonyi Eva・Kocsarne Herboly Ildiko・陣内直氏を招いてのソルフェージュ・合唱セミナーを毎年開催。


ピアノ教育の教材と方法論「メヌエット」,ピアノ教師の演奏グループ「Sinfoniaひびき」,弦楽教師中心のアンサンブル演奏グループ「Corda vuota」などの各種教師の勉強会設立。


「日本コダーイ協会全国大会in佐賀’97」実行委員長。

元日本コダーイ協会理事・国際コダーイ協会会員。

佐賀コダーイセンター主宰。

「佐賀わらべうたセミナー」「佐賀保育セミナー」主催。

2008年佐賀県芸術文化功労賞受賞。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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