21世紀型授業づくり119
教師のための古典文法の基礎・基本

21世紀型授業づくり119教師のための古典文法の基礎・基本

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古典の学習が楽しく楽になる古典文法早わかり辞典。

小・中学生のための「初歩の古典文法」をやさしく解いた著作です。特に古文の学習は助動詞がポイントとなります。現在では古文の多くは現代語訳で読めます。しかし古文を直接読んだほうが、大昔の作者に直接話を聞いているという感動を味わうことができます。


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ISBN:
4-18-316018-9
ジャンル:
国語
刊行:
対象:
小・中
仕様:
A5判 144頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

はしがき
T 古文と文法
一 古典文法とはどういうものか
二 なぜ古文を勉強するのか
三 かなづかいと五十音図
四 いろは歌
五 係り結び
U 動詞(自立語・活用がある・述語になる)
一 動詞の意味
二 動詞の活用
三 動詞の活用形
四 動詞の活用の種類
1 四段活用
2 ラ行変格活用
3 ナ行変格活用
4 下一段活用
5 上一段活用
6 上二段活用
7 下二段活用
8 カ行変格活用
9 サ行変格活用
V 助動詞(付属語・活用がある)
一 助動詞は古典文法の中心
二 助動詞は微妙な表現の道具である
三 助動詞は二十七語だけ
四 助動詞を見渡す
五 いろいろな助動詞
る・らる /す・さす /しむ /ず /む /じ /まし /まほし /つ・ぬ /たり /き /けり /けむ /たし /らむ /べし /めり /らし /まじ /なり /なり /り /たり /ごとし
W 形容詞(自立語・活用がある・述語になる・終止形が「し」で終わる)
一 形容詞とはどういうものか
二 活用
1 ク活用
2 シク活用
3 ク活用とシク活用との違い
三 形容詞には「音便」が多い
四 語幹の用法
五 副詞のような使い方
六 主な形容詞一覧
X 形容動詞(自立語・活用がある・述語になる・終止形が「なり・たり」で終わる)
一 形容動詞とはどういうものか
二 活用
1 ナリ活用
2 タリ活用
三 形容動詞の音便
四 語幹の用法
五 主な形容動詞一覧
Y 助詞(付属語・活用がない)
一 助詞の役割
二 助詞一覧表
三 いろいろな助詞
1 格助詞
が /の /を /に /へ /と /より /にて /から /して
2 接続助詞
が /に /を /て /して /で /つつ /ながら /ば /ど・ども /ものから /ものゆゑ /ものの /ものを /とも
3 係助詞
は /も /ぞ /なむ /か /や /こそ
4 副助詞
すら /だに /さへ /し /のみ /ばかり /まで /など
5 終助詞
な /な…そ /な /ばや /なむ /が(もが・もがな・もがも) /な /か(かな・かも) /よ /かし
6 間投助詞
や /を
Z 副詞(自立語・活用がない・用言を飾る・修飾語として働く)
一 副詞とはどういうものか
二 「修飾」とはどういう働きか
三 「呼応」とは何か
四 主な副詞
1 状態の副詞
2 程度の副詞
3 陳述の副詞
[ 接続詞(自立語・活用がない・独立語)
一 接続詞とはどういうものか
二 活用
三 主な接続詞
1 対等の関係を示す接続詞
2 条件の関係を示す接続詞
\ 感動詞(自立語・活用がない・独立語)
一 感動詞とはどういうものか
二 主な感動詞
1 感動を表す
2 呼びかけを表す
3 応答を表す
] 連体詞(自立語・活用がない・名詞を飾る・他の品詞からきた語が多い)
一 連体詞とはどういうものか
二 主な連体詞
]T 名詞(自立語・活用がない・主語になる)
一 名詞とは何か
二 古代の名詞と現代の名詞
三 名詞の種類
]U 敬  語
一 敬語とは何か
二 日本語の敬語
1 尊敬語
2 謙譲語
3 丁寧語
4 敬語一覧表
付表
一 動詞活用表
二 形容詞活用表
三 形容動詞活用表
四 引用古典年表

はしがき

 この『初歩の古典文法』は、小学生・中学生の皆さんが古文を学習するための本です。

 古文の学習は「V 助動詞」がポイントです。現在使われていない助動詞があり、しかも語尾が変化(活用)するからです。一覧表を自分で作るのが良い勉強法です。(作り方は表紙の見開きと裏表紙の見開きが見本です)この「V 助動詞」の前にある「U 動詞」では、語尾の活用だけ覚えましょう。「U 動詞」は活用だけ覚えれば合格です。意味は現代文とほとんど同じです。

 現在では、古文の多くは現代語訳で読めます。けれど、古文を直接読んだほうが、大昔の作者に直接話を聞いているという感動を味わうことができます。また、文章が現代にくらべてとてもリズミカルなことがわかります。(古文の時代は「読む」とは音読することでした。黙読は明治時代以降のことです)

 古文を読むとき、古語辞典を引くだけの知識が必要です。本書を読むと、その知識を満たすことができます。古文は、学校の先生でも、初めての文章をすらすら理解できるわけではありません。先生は、きちんと予習してくるから、授業のときに何でも知っているように見えるのです。生徒の皆さんが、古文の文章をすらすらと理解できないと言って、悲観する必要はありません。

 古文の用例に勅撰和歌集の引用が多くなったのは、平安時代の和歌が言葉の使い方のお手本であったこと、勅撰集では、いっそう言葉を選んで使ったために、古文のお手本になったためです。

 本書によって、小学生・中学生の皆さんの古文の勉強が、楽しく、楽になることを心から願っています。


  二〇〇六年五月   著 者

著者紹介

市毛 勝雄(いちげ かつお)著書を検索»

(略 歴)

1931年 東京都神田生まれ。日大三中・三高,都立武蔵高,同小石川高,山形大,茨城大助教授,埼玉大,早稲田大大学院教授を歴任。日本言語技術教育学会会長,埼玉大学名誉教授。

日本教育技術学会常任理事,国文学言語と文芸の会運営委員,早稲田大学教育学会会員,全国大学国語教育学会会員。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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