- まえがき
- /石川 晋
- 校内研修1 校内研修の「日常的な最前線」はどの辺りにあるのだろう?
- /石川 晋
- 校内研修2 カタルシスとクリエーション
- /堀 裕嗣
- 校内研修3 「校内研修=モチベーションが高まる」に向けて,はじめの一歩
- /藤倉 稔
- 校内研修4 ワークショップ型のレポート検討中心に学習集団づくりプランを完成させていく研修計画
- /阿部 隆幸
- 校内研修5 ワークショップ型職員研修で,話し合う学校風土をつくる
- /山寺 潤
- 校内研修6 授業力アップで子どもを伸ばす校内研究へ
- /志賀 都子
- 校内研修7 子どもと学び合う授業研究〜児童参加型協議会の実践〜
- /松原 宏樹
- 校内研修8 粘り強いコミュニケーションで生まれる共通理解
- /大木 馨
- 校内研修9 同僚から学び,校外講師の飛び込み授業から学ぶ
- /蔵満 逸司
- 校内研修10 「研修の日常化」を目指した校内研修のあり方
- /渋谷 渉
- 校内研修11 「ワークショップ疲れ」を意識する〜〈ねらい〉と〈状況〉を分析した場づくり〜
- /大野 睦仁
- 校内研修12 自らの学びを再構成する場としての校内研修
- /藤原 由香里
- あとがき
- /石川 晋
まえがき
昔ながらのレクチャー型校内研修が行き詰まりつつあることは,多くの教師が感じていることだと思う。それを乗り越えるために,今どんな取り組みがなされているのだろう。研究指定校が積み上げる斬新でシステマティックな手法の多くは,ぼくらの現場では取り組みにくいことも,ぼくらは経験的に知っている。校内研修の「日常的な最前線」は,今どの辺りにあるのだろう。
ぼくは日本の各地で研究会や講座に参加してきた。北と南ではずいぶん教育的土壌・風土が違うことを痛切に感じてもいる。そこで,ライター陣も北海道の最北に近い浜頓別から,鹿児島の指宿まで,全国の先生方にお願いした。小中連携の時代だ。小・中双方からご執筆いただいた。
本書では,まずぼくが「校内研修」に関して感じている問題意識を巻頭論文で書きしるす。その後,それぞれの現場からの具体的な提案をできるだけ同じ書式で執筆していただき,活用しやすくした。なお,具体的な書式についての解説も,ぼくの巻頭原稿の中で説明する。
一方で,喫緊の課題である生徒指導や英語学習に特化した校内での研修,あるいは子どもとの『学び合い』に活路を見出そうとする取り組みなど,いわゆる通年で取り組む「校内研修」の形とはやや違うが,校内研修の「日常的な最前線」がそこにあるのではと感じさせる実践の積み上げもある。幾人かにはイレギュラー覚悟で,ご執筆を願った。
/石川 晋
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- 明治図書
- 校内研修に関する「なるほど」がたくさんありました。2020/3/830代・小学校教諭
- 仕事をする上で参考にしました。2019/6/550代・小学校教員
- とても分かりやすかったです。2017/3/2230代・中学校教員