保健室コーチングに学ぶ!養護教諭の「現場力」
「癒しの場」を「教育の場」にチェンジする35の事例

保健室コーチングに学ぶ!養護教諭の「現場力」「癒しの場」を「教育の場」にチェンジする35の事例

好評8刷

インタビュー掲載中

先生だけが僕のことを分かってくれる―と言われたら黄信号

様々な悩みをもって来室する子ども達の問題や課題を学びのチャンスに変える原理原則を伝授。保健室コーチングの手法で、子ども達にしてあげる「奉仕的スタンス」ではなく、子どもの力を引き出す「伴走型スタンス」による事例を紹介。教師・保護者との連携スキルも収録。


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PDF EPUB
ISBN:
978-4-18-177739-5
ジャンル:
生活・生徒・進路指導
刊行:
8刷
対象:
小・中・高
仕様:
A5判 120頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年4月17日

もくじ

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はじめに
Chapter1 こんな養護教諭になりたい!
1 ビジョンをもつことの大切さ
2 ビジョンを明確にする紙上レッスン
3 あなたのビジョンを保健室経営に反映しよう!
Chapter2 養護教諭に要求される必須スキルはこれだ!
1 子どもたちの育ちをサポートする「アプローチ力」
2 「カウンセリング力」「コーチング力」を束ねる「保健室コーチング」
3 リーダーシップを発揮するための教師・保護者との連携スキル
Chapter3 事例で学ぶ!養護教諭の「現場力」
ココロとカラダの悩み
1 思い込みで体調不良になってしまう中1男子生徒
2 過呼吸を起こした中2女子生徒
3 緘黙傾向の女子高校生
4 不快なことがあるたびに来室する特別支援が必要な男子高校生
5 家族間の悩みを抱える中3女子生徒
6 保健室に来てもなかなか悩みを話し出せない小6女子児童
7 誰にも言えない想いが原因で頭痛を起こした高校生
8 部活と勉強の両立に悩む中3女子生徒
9 気になる頻回来室の男子高校生
10 倦怠感で保健室にやってきた中2女子生徒
11 受験が不安で家から出られなくなった中3男子生徒
12 人と関わるのが面倒だと訴える中1女子生徒
13 体調不良で来室が続く小6女子児童
14 早退を嫌がる特別支援の必要な女子高校生
15 身体的特徴で友達にからかわれる小6男子児童
16 肥満傾向の高校生
人間関係トラブル
17 友達に怪我をさせた中2男子生徒
18 彼の気持ちが分からないと泣きじゃくる中2女子生徒
19 友人に裏切られたと落ち込む中2女子生徒
20 友人トラブルから教室へ行けなくなった中2女子生徒
21 友人のLINEいじめを止められない女子高校生
22 部活動内のトラブルから部活へ行くのを嫌がる中1女子生徒
23 彼との関係がぎくしゃくして悶々としている女子高校生
進路・学習相談/保護者・教師間対応
24 志望校が決まらない中2男子生徒
25 電車通学なら進学は無理だと悩む中3男子生徒
26 志望校を決めようとすると混乱してしまう中2女子生徒
27 県大会出場をめざす女子高校生
28 宿題になかなか取り掛かれない小4男子児童
29 勉強が分からないという小5男子児童
30 子どもの態度に腹を立てる小5児童の保護者
31 子どもの人間関係について相談にきた小5児童の保護者
32 登園しぶりの4歳児の相談に来た保護者
33 多動傾向の2歳児に手を焼く母親
34 不登校児童への対応に悩む学級担任
35 職場での同僚の態度に困っている教師
COLUMN
@ 「NLP心理学」って何?@
A 「NLP心理学」って何?A
B 「保健室コーチング」って何?
付録 実践事例で活用されている用語&ワーク 全部紹介!
呼吸ペーシング
あるあるレンジャーカード
質問カード
人生の魔法カード
未来の椅子
スモールステップコーチング
ふみふみフレーミング
ポジションチェンジ
スタジアムビューイング
4つの椅子
未来へのタイムライン

はじめに

 昨今,子どもたちの状況が大きく変化し,教育現場においても,これまで有効とされてきた指導方法,関わり方では対応できなくなっています。

 こうした現状の中,多くの人が「もっと引き出しを増やさなきゃ」「この現状に対応できる新しい手法を探さなきゃ」と考えていらっしゃいます。

 私は,そのような傾向に,少しだけ「待って」と申し上げています。

 「アプローチの方法をたくさん学ぶこと(引き出しをたくさん持つこと)は決して悪いことではありません。でも,自宅に100も200も引き出しがある箪笥を思い浮かべてください。どこに何が入っているか分からなくて,かえって使いにくいのではないでしょうか」

 現場に置き換えると,素晴らしい手法を入れたたくさんの引き出しから,いざ,手法を取り出そうとしても数が多すぎて,何を使ったらいいのか困ってしまうという状況です。実際にたくさんの知識やスキルをもっているのに,まったく現場で活用しきれていないという方もあります。

 では,知識やスキルをちゃんと生かすためには,何が必要なのでしょうか?

 その答えは,一言で言うと「多くの手法や指導方法という引き出しの根本を束ねる“本質的な原理原則”を理解すること」に他なりません。

 この本では,これまで専門書で伝えられてこなかった

・公的な手引書を「読み解く」ための根底となる考え方

・養護教諭として現場で教育的実践をしていくための本質的な原理原則

をお伝えしています。

 Chapter3では,原理原則を活用した具体的な子どもたちへの関わりの実践例も豊富にご紹介しました。

 皆様の教育的実践のバイブルになれば幸いです。


  2015年2月   /桑原 規歌

著者紹介

桑原 規歌(くわはら のりか)著書を検索»

昭和36年,島根県生まれ。本名:桑原朱美

愛知教育大学卒業後,25年間愛知県の小中学校の養護教諭として勤務。荒れた中学校での子どもたちとの対応で,受容と共感というカウンセリング的手法だけでは,子どもたちが未来に向かう行動化につながらないと悶々としているころ,NLP心理学と出会う。2年かけて上級資格を取得し,どんな手法やスキルより「一人の人間としてのあり方」が子どもたちに与える影響の大きさを実感。脳科学にもとづいた概念を活用したアプローチを現場で実践,検証し,「保健室コーチング」としてコンテンツ化。全国の養護教諭に伝えたいと,平成20年3月,独立の道を選択。

現在,株式会社ハートマッスルトレーニングジム代表として,講演や研修で全国を飛び回っている。自社開発の「心のアプローチグッズ」は,全国の教育関係者が活用,成果を上げている。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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