- まえがき
- 第1章 「ICT活用」の基礎基本
- 1.繰り返されること
- 2.『学び合い』の考え方
- 第2章 目指すべき子ども像
- 会話形式でわかる『学び合い』テクニック
- [1] どんな大人に育てたいの?
- [2] 人間にとっての最強のツールは人間
- [3] みんながICTの専門家になる必要はない
- ICT活用入門コラム ツール
- 第3章 力まず力を抜いてICT活用を
- 会話形式でわかる『学び合い』テクニック
- [1] 主体性
- [2] 普通が大事
- [3] 分からん言葉は胸を張って分かりませんと言おう
- [4] 一人一人は違う
- [5] コピーはオリジナルを超えることは出来ない
- [6] 活動でななく課題
- [7] ICT活用の問題点は解決
- ICT活用入門コラム 力まずに,力を抜いて
- 第4章 子どもたちと一緒にICT活用を
- 会話形式でわかる『学び合い』テクニック
- [1] 育てたい子ども
- [2] 禁止は問題の先送り
- [3] LINE
- [4] インターネットの可能性(発信)
- [5] インターネットの可能性(繋ぐ)
- [6] ブログ利用
- [7] 今後のICT
- あとがき
まえがき
本書を手にとっていただき,ありがとうございます。そしておめでとうございます。本書を手に取ったのは偶然ではなく,必然です。
なぜですって? それは本書を手に取るということは,あなたがICT活用に悩んでいる人だからです。そして色々な本を読み,研修にも参加するような熱意のある方だからです。そのあなたが自分の課題に満足出来ないから,今まで読んでいた本とはおもむきの違う本書を手に取っているのだと思います。
その直感は正解です。本書は今までの類書では書いてなかった,とても簡単だけど強力な「たった3つのノウハウ」が書いてあるからです。それさえ分かれば,あなたが今悩んでいることは解決し,今までとは別次元のICT活用が出来ます。
第一は,目指すべき子ども像をハッキリさせるというノウハウです。今までの類書では,まず,ICT活用から始まっていました。しかし,ICTはツールに過ぎません。何のために使うのかがなければ本末転倒になります。
第二は,力まず力を抜くというノウハウです。今までの類書を読むと,魅力的な活用法が紹介されています。しかし,それを実際にするには,予算も,マンパワーも必要です。そして,あなた自身がそれを実践する技術の習得が必要になります。しかし,自信はありません。
安心して下さい。出来ることをやればいいのです。
第三は子ども集団を信じるというノウハウです。
ICT活用は魅力的である反面,危険性があります。危険を全て避けてしまえば,何も出来なくなります。たとえてみれば,運動会は危険だからやめようと言う論理と同じです。では,ICT活用の可能性を拡大し,そしてICT活用の危険性を下げるにはどうしたらいいでしょうか? それは教師一人で問題を抱え込むのではなく,子どもたちと一緒に様々な課題を乗り越えることが大事です。
おそらく,皆さんの頭の中には「?」が浮かんでいると思います。つまり,今まで読まれた数多くの本とは,だいぶ違うことを意味しています。でも,ご安心下さい。難しくありません。本書で書いてあることは,全部,分かってしまえば「な〜んだ」ということです。
さて,選択しましょう。今までに似た本をもう1冊読みますか? それとも今までとは違う3つのノウハウを学びますか? 皆さんの答えは決まっていますよね。さあ,始めましょう!
/西川 純
明確に述べられている。