面接試験の極意と知っておきたい特別支援教育基礎知識
教員採用試験直前対策

面接試験の極意と知っておきたい特別支援教育基礎知識教員採用試験直前対策

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面接重視の採用試験で勝ち抜く極意と特別支援教育の知識

教員採用試験の傾向として、面接の重視とともに、特別支援教育基礎知識の習得がクローズアップされてきている。本書は、実績に基づいた面接試験の極意の獲得と特別支援教育基礎知識の習得に目的を置いている。さらに、学校現場でも活用できる構成内容となっている。


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ISBN:
978-4-18-057021-8
ジャンル:
教職課程・教員研修
刊行:
5刷
対象:
その他
仕様:
A5判 160頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

まえがき
第1部 面接試験の極意
1 教員採用試験で,面接試験が重視されるのはなぜか
2 今,求められている教師像とは何か
3 面接試験は,どのように行われるのか
(1)個人面接の基本的事項
(2)個人面接の方法と質問内容
(3)個人面接の回答方法
(4)集団面接の方法と質問内容
(5)集団面接の回答方法
(6)集団討論の方法と質問内容
(7)集団討論の回答方法
4 面接試験で評価されることは何か
(1)服装や態度,マナー
(2)表現力
(3)判断力
(4)積極性
(5)協調性
(6)独自性
(7)謙虚さ
(8)やさしさ
(9)明るさ・元気さ
(10)情熱・意欲
5 面接試験の評価は,どのように行われるのか
6 面接試験を克服するために必要な力は何か
7 面接試験を克服するために必要な自己分析とは何か
8 予想される面接試験の回答例
(1)自己紹介,自己PRをしてください
(2)志望動機について述べてください
(3)印象に残っている教師はいますかどんなところが印象的でしたか
(4)尊敬される教師とは,どんな教師ですか
(5)あなたが悩んだときの解消法は何ですか
(6)なぜ,○○県の教師を目指すのですか
(7)僻地への赴任は可能ですか
(8)教育実習の感想を聞かせてください
(9)あなたが思う教育公務員のあるべき姿について述べなさい
(10)カウンセリングマインドについて述べなさい
(11)学級担任として,どのようなクラス作りをしたいですか
(12)「生きる力」について説明しなさい
(13)指導案を作成するときに,あなたが注意していることは何ですか
(14)児童に,なぜ,「勉強するのか」と聞かれたときに,どのように答えますか
(15)児童を叱るときには,どのようなことに配慮したいですか
(16)最近読んだ本で,印象に残っている本について述べなさい
(17)特別支援学校の教員の魅力とは,何ですか
第2部 知っておきたい特別支援教育基礎知識
1 特別支援教育の意味
(1)特別支援教育は,特別な教育ではない
(2)支援の本質は子ども本位
(3)教育における社会的機能から個人的機能への重心の移動
2 特別支援教育の目的・理念,意義
(1)特別支援教育の目的・理念
(2)特別支援教育の2つの意義
3 障害者施策を巡る国内外の動向と法制度等の整備
(1)世界の動向
(2)わが国の動向
(3)新教育基本法と改正学校教育法
(4)教育政策と社会福祉政策
4 特別支援教育に関する現状と課題
(1)障害のある児童生徒の比率の増加
(2)重度・重複障害児の増加
(3)LD,ADHD等の児童生徒への対応
(4)専門性の向上
@「個別の教育支援計画」の策定
A「特別支援教育コーディネーター」の指名
(5)教育方法の転換
(6)財政改革と教育改革の矛盾
(7)その他
5 特別支援教育の取り組み
(1)特殊教育から特別支援教育へ
(2)「個別の教育支援計画」の策定
@「個別の教育支援計画」とは
A「個別の教育支援計画」と「個別の指導計画」
B「個別の教育支援計画」策定の歴史的意義
C「個別の教育支援計画」と学校教育
D「個別の教育支援計画」の今後の課題
(3)「特別支援教育コーディネーター」の指名
@特別支援教育コーディネーターの役割
A特別支援教育コーディネーターの資質
Bチームアプローチとシステム化
(4)「広域特別支援連携協議会」の設置
(5)特別支援学校の在り方
@特別支援学校は障害種別を超えた学校へ
A特別支援学校のセンター的機能
Bセンター的機能における問題点
Cセンター的機能を有効に発揮するために
(6)小・中学校等の在り方
@学校全体としての対応
A校長のリーダーシップ
B校内委員会の設置と役割
(7)個人としての専門性と組織としての専門性
@障害の構造と専門性
A個人としての専門性
B組織としての専門性
C2つの専門性を支える哲学
6 保護者との連携協力
(1)保護者の存在
(2)保護者は,参加から参画へ
(3)保護者という人材の確保
(4)保護者との信頼関係をどのように作るか
7 特別支援教育の教育課程と自立活動
(1)特別支援学校の教育課程
(2)小・中学校の特別支援学級の教育課程
(3)自立活動
8 子どもたちの幸せを願って
(1)生命(人類)は多様な遺伝子によって維持
(2)人間いつ死んでも立派な人生
(3)人間はお互いに欠けているからこそ支え援け合う
(4)もしも自分が障害のある子どもの立場だったら

まえがき

 本書作成の動機は,第一に最近の教員採用試験における面接重視の傾向性,第二に障害のある幼児児童生徒への理解と支援が,改正学校教育法(第81条)によって全教員に義務付けられたところにあります。

 そこで,教員採用試験合格を大本願とする本書の目的を,第一に面接試験の極意をいかに習得するか,第二に面接試験に役立つ特別支援教育の基礎知識をいかに獲得するかに置くこととしました。

 第1部の面接試験の極意は,筆者らが実施した学生との模擬面接や多くの合格者を輩出したという実績を基に内容を構成しています。熱が入り過ぎて長文となってしまいましたが,是非,読み込んでほしいと願っています。

 第2部の特別支援教育基礎知識は,最低限どうしても身に付けておかなければならない予備知識について,筆者らが授業や講演でのレポートや感想等を参考としながら,特別支援教育の基礎知識として整理したものです。

 筆者らは,最近の流行でもある図表やイラスト等によるビジュアルでわかりやすい構成にこだわらず,読者のハートに届くよう活字に魂を込めて,変化球ではなく,直球で勝負することとしました。


 周知のように,従来の面接試験において,「特別支援教育」という視点は全く注目されませんでした。しかし,現実に平成19年4月1日より特別支援教育が国家的レベルでスタートしたのです。

 特別支援教育元年。わが国は明治以来の通常教育と特殊教育といった二元的発想から,個々のニーズに応じた支援による教育という一元的発想へのコペルニクス的転回を図ろうとしています。

 この大転換は,これからの面接試験において,教員の資質の向上のみならず,「特別支援教育」に関する内容への注目度のアップを意味します。「特別支援教育」に関する知識の習得が必須となるのです。

 したがって,本書の第一の特色は,面接試験の極意の習得と,特別支援教育の基礎知識の習得をセット化に置かれることになりました。従来,こうした発想は見られなかったと思われます。

 本書における第二の特色は,教育採用試験に晴れて合格し,就職した後においても,学校現場で活かせるような教育の普遍原理を,常に念頭に置きながら展開している点にあります。

 本書のメインとなる「第1部 面接試験の極意」(主に井坂が担当)の習得を目的に据えた理由は,以下の通りです。

 個々の「ニーズ」に応じた「支援」による「自立」と「社会参加」を目指し,国際社会の中でいかに「生きる力」をもった幼児児童生徒を育成していくかは,わが国における21世紀の教育の大きな課題となっています。

 それは,教員の資質の向上,すなわち採用試験の問題とリンクされていきます。世間の教員に対する風当たりは強くなっています。そこに,教員の資質に着目した面接試験が重視される所以があります。

 面接試験では,人間性の豊かさ,使命感,責任感,意欲など,総合的な観点から人物評価がなされます。今後,教員として求められる資質等については,面接試験においてさらに厳しく問われることになるでしょう。

 次に,「第2部 知っておきたい特別支援教育基礎知識」(主に大沼が担当)の習得を目的に据えた理由は,以下の通りです。

 特別支援教育は,すでに述べているように一人ひとりの「ニーズ」に応じた「支援」による「自立」と「社会参加」を目的としており,通常の教育と全く同じです。特別でも何でもなく教育の普遍原理そのものです。

 そして,前述のように,平成19年4月1日に施行された改正学校教育法第81条において,幼稚園,小学校,中学校,高等学校等の教員すべてが,障害のある幼児児童生徒への支援を行うことが明記されたのです。

 したがって,小・中学校等の全教員が障害のある子どもたちと対応するようになり,特別支援教育に関する内容が,今後の教員採用試験に基礎知識として出題される頻度はますます高くなることが予想されます。

 このように,面接試験の極意と特別支援教育基礎知識のセット化に特色を置いた本書は,以下の観点からアプローチします。

 第1部の面接試験合格のための極意では,1 教員採用試験で,面接試験が重視されるのはなぜか,2 今,求められている教師像とは何か,3 面接試験は,どのように行われるのか,4 面接試験で評価されるのは何か,5 面接試験の評価は,どのように行われるのか,6 面接試験を克服するために必要な力は何か,7 面接試験を克服するために必要な自己分析とは何か,8 予想される面接試験の回答例,という項目に即して展開します。

 第2部の知っておきたい特別支援教育基礎知識では,1 特別支援教育の意味,2 特別支援教育の目的・理念,意義,3 障害者施策を巡る国内外の動向と法制度等の整備,4 特別支援教育に関する現状と課題,5 特別支援教育の取り組み,6 保護者との連携協力,7 特別支援教育の教育課程と自立活動,8 子どもたちの幸せを願って,という項目に即して展開します。

 本書は,教員採用試験を受験する方々を主な対象としています。したがって,教員採用を受験なさるみなさんはもちろんのこと,学部の学生さん,そして現場の先生方,特に初めて特別支援教育を学ぼうとされておられる方々に是非手にとってお目通しいただければと思っています。

 最後に,本書の企画や作成のプロセスにおいて,いつも励ましと適切なアドバイスをいただいた明治図書出版株式会社並びに編集部の三橋由美子氏に,心より感謝します。


  平成20年4月吉日   著者 /大沼 直樹 /井坂 行男

著者紹介

大沼 直樹(おおぬま なおき)著書を検索»

大阪教育大学教授・大阪教育大学附属特別支援学校校長

大阪府特別支援教育連携協議会会長,大阪市特別支援教育審議会会長,等

井坂 行男(いさか ゆきお)著書を検索»

大阪教育大学准教授

大阪府立堺聴覚支援学校「学校協議会委員」,大阪市立聾学校「学校評議員」

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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