特別支援教育の新展開3
特別支援学級はじめの一歩
まずは押さえたい100のポイント

特別支援教育の新展開3特別支援学級はじめの一歩まずは押さえたい100のポイント

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特別支援学級の先生へ、教育実践の研究結果に基づいた提言

特別支援教育が推進される中で、学びの場を特別支援学級に求める子どもたちが急増している。学級数が増加し、教育経験の浅い教員が増える中で、子どもたちを真ん中に据えた教育実践をどう展開すればいいのか。本書はその基盤となる100のポイントを示す。


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ISBN:
978-4-18-045612-3
ジャンル:
特別支援教育
刊行:
4刷
対象:
小・中
仕様:
A5判 152頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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監修者序
まえがき
T 基礎知識(教育・心理・福祉・就労)
1−1 特別支援教育
−2 教育的ニーズ
−3 特別支援学校
−4 特別支援学級
2−1 障害
−2 発達障害
−3 知的障害
−4 自閉症
−5 学習障害
−6 脳性まひ
−7 てんかん
−8 ダウン症
3−1 障害者基本法・発達障害者支援法
−2 障害者手帳
−3 児童デイサービス
−4 福祉事務所
−5 発達障害者支援センター
−6 障害者雇用率制度
−7 障害者職業センター
−8 障害者就業・生活支援センター
U 学級経営
1−1 就学支援
−2 就学基準
−3 就学手順
2−1 個別の支援計画,個別の教育支援計画,個別の移行支援計画
−2 個別の指導計画
−3 通知表・指導要録
3−1 進路支援
−2 幼稚園・保育園との連携
−3 小学校での進路支援
−4 中学校での進路支援
4−1 家庭との連携
−2 連絡帳
−3 学級便り
−4 学級懇談会
−5 個別面談・家庭訪問
−6 特別支援教育就学奨励費
−7 親の会・全日本手をつなぐ育成会
V 教育活動
1−1 知的障害のある児童生徒の教育的支援
−2 できる状況づくり
−3 集団化と個別化
−4 学習活動の実生活化
2−1 教育課程編成
−2 学習指導要領
−3 知的障害特別支援学校の各教科
−4 教育課程の二重構造
−5 領域・教科を合わせた指導
−6 教科別・領域別の指導
−7 ☆本・付則9条本
−8 日課・年間計画
−9 小学校特別支援学級の重点
−10 中学校特別支援学級の重点
3−1 教育アセスメント
−2 行動観察
−3 心理検査
4−1 日常生活の指導
−2 登下校
−3 係活動・掃除
−4 朝の会・帰りの会
−5 着替え・身だしなみ
−6 排泄
−7 給食
−8 日記
5−1 生活単元学習
−2 単元構成・日程計画
−3 中心的な活動の選び方
−4 単元名
−5 授業の展開
−6 教師の支援・役割
−7 実践例1:遊び活動を中心とした単元
−8 実践例2:作業活動を中心とした単元
−9 実践例3:学校行事に向けた単元
6−1 作業学習
−2 作業種の選定・作業班の編成
−3 単元化
−4 作業製品・生産物の選定
−5 作業場の設定
−6 作業工程の設定・生徒の作業活動の選択
−7 電動工具や道具,補助具の活用
−8 授業の展開
−9 教師の支援・役割
−10 現場実習
−11 実践例1:学外でのバザー
−12 実践例2:ぞうきんの委託製作
7−1 教科別・領域別の指導
−2 教科別の指導:国語
−3 教科別の指導:算数・数学
−4 教科別の指導:音楽,体育(保健体育),図画工作(美術)
−5 自立活動
−6 総合的な学習の時間
8−1 交流及び共同学習
−2 ニーズに応じた実施
−3 実践例1:日常の交流
−4 実践例2:生活単元学習
−5 実践例3:学年活動―修学旅行,合宿―
−6 実践例4:全校行事―運動会―
W 特別支援教育コーディネーター
1−1 特別支援教育コーディネーター
−2 校内委員会
−3 年間計画
−4 他の専門機関との連携
−5 通常の学級への支援
あとがき
編集注
1.近年,「障がい」「障碍」との書換えが行われていますが,本書発行時点での法令の条文等では「障害」の表記であり,本書でも同様にしました。
2.2008年,日本精神神経学会においてADHDは「注意欠如/多動性障害」との呼称変更が行われていますが,本書発行時点での法令の条文等では「注意欠陥多動性障害」の表記であり,本書でも同様にしました。
3.本書中に示されている児童生徒名は仮名です。また,写真の掲載については保護者の了解を得ています。

監修者序

 わが国においては,特別支援教育が推進される中で,その学びの場を特別支援学級に求める子どもたちが急増しています。2005年度から2008年度だけでも,学校数そのものは小学校647校,中学校120校と減少する中,特別支援学級設置校は小学校998校増,中学校555校増となり,3校のうち2校には設置されている状況にあります。担当教員も4年間で6,481人増加しています。

 こうした傾向の影響もあって,総担当教員の約15%が担任歴3年未満とその教育経験が浅く,特別支援学級本来の子どもたちを真ん中に据えた子ども主体の教育実践からはほど遠い状況になっている感が強くあります。さらに,通常の学級とは異なる事務処理,保護者からの相談等々に困惑している状況にもあります。

 今回の学習指導要領改訂において,小学校,中学校の学習指導要領解説に特別支援学級における教育課程編成の方針が初めて示されました。この方針を的確に理解し,日々の教育実践に移すためには,その背景にある障害観や教育観も含め,この教育の基本を理解しておくことが不可欠となります。その理解を図る一助になればと,本書が企画・出版されました。

 岐阜大学教育学部附属学校は人間教育を標榜し,子どもたちを真ん中に据えた教育実践を長年にわたって展開しており,その中核に特別支援学級があります。本書はそうした人間教育の中で育まれた特別支援教育の叡智の一端をまとめたものです。本書を手にしていだいた先生方の学級にて,子どもたちを真ん中に据えた子ども主体の教育実践が展開されることを懇望します。


  平成22年孟春   岐阜大学教職大学院准教授 /坂本 裕

著者紹介

坂本 裕(さかもと ゆたか)著書を検索»

岐阜大学教職大学院准教授・博士(文学)・臨床心理士

福田 大治(ふくた だいじ)著書を検索»

岐阜大学教育学部附属中学校特別支援学級主任・教育学修士・臨床発達心理士

加藤 健(かとう けん)著書を検索»

岐阜大学教育学部附属小学校特別支援学級主任

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書

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