- 特集 勉強ができる子の生活習慣“三つの法則”
- 特集巻頭
- 一、テレビの視聴時間 二、机の前にすわる 三、ていねいなノート
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- 勉強ができる子に共通している三つの生活習慣(返事・挨拶・片付け)
- 私が出会ったできる子のあの場面
- しつけ三原則の偉力
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- 凛とした気品のある男の子と笑顔の素敵な女の子
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- 素直に聞くからみるみる勉強ができるようになった
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- なぜ、返事・挨拶・片付けなのか
- しつけの三原則(返事・挨拶・片付け)は相手意識を育てる基礎基本
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- 「行動」が「思考」を規定する
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- 一言で言えば「礼を正す」―大切な日本の美の文化である
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- 大切な学習 三つの姿勢
- 机に向かう習慣こそが後々ものを言う
- 机に向かうことそのものが大切です。その子に合った方法で習慣化を。
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- 机に向かう習慣=学習習慣は、一緒に机につくことから
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- テレビ視聴に対する家庭での方針が前提条件
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- 一年生から習慣づけたい「机に向かう習慣」
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- ノートの取り方がていねいな子が伸びる
- 濃い鉛筆で大きく広々と書く
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- ノートの書き方を具体的に教える
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- 算数で、うっとりするノートを目指そう!
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- ミニ定規を使えるとテストで十点伸びます
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- 算数の教科書問題がすべてノートに書いてある子の学力は高い
- 基本事項をおさえる子の学力は安定する
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- 教科書こそ最も安定した教材です!
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- 教科書を使えば安定した学習が繰り返される。その中で、子どもは学力と自信を蓄積する。
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- 実力を伸ばすにはノートが一番
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- 三つの学習用具(濃い鉛筆・色鉛筆・定規)を使いこなしていく子が伸びる
- 濃くてはっきりした文字で百点に
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- たかが濃い鉛筆、されど濃い鉛筆。チャンスは百倍違う。
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- 物事に丁寧に取り組むようになり、ミスが減る「ミニ定規」
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- 百点をとったA君 ミニ定規の効果は抜群
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- テレビ・テレビゲームの時間が少ない子は学力が高い
- ふざけるな!
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- ゲーム浸りの子が勉強するようになった!
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- いつでもどこでもゲームの世界
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- もし札がなかったら……
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- 子ども調査―学力と生活習慣との関係
- 学力は学校の取り組みと子どもの生活習慣で決まる
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- ミニ特集 学校に行きたくないと言われたら
- 学校に行きたくない原因をつかむ
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- 「待つ」「安心させる」「変わる」がキーワード
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- まずは、原因をつかむ。そして、学校と連携して解決にあたる。
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- お子さんとじっくり対話を
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- 「行くのが当たり前のことだ」と言い続ける
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- 適切な時期に適切な甘やかしをする大切さ
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- 校長先生の知恵袋 (第1回)
- 敏感期に、好奇心を刺激し、やり抜く経験をさせましょう。
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- 向山編集長が語る 家庭教育のポイント (第1回)
- 教えないで叱ってばかりいると悪い子になる。
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- 学校の事件簿
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- 子どもTOSSデーのドラマ
- 兵庫/自信をつけたA君の保護者から感謝メールが届く
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- 山梨/また行きたい!子どもにとって貴重な経験の場となる子どもTOSSデー
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- お手伝いをしよう
- お父さん/毎日させているお手伝いは、食器並べです
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- お母さん/お手伝いをスタートしよう!
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- 親子で楽しむあそび 年中行事
- 戸外で草花あそび&影絵をしよう
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- 今月の躾
- 家族揃ってご飯を食べよう
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- 食卓の教え
- 食卓から食卓教育へ
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- 〜しつけ・マナーは食卓で身につく 培われる〜
- チャレンジ チャレラン全国へ
- 子どもの遊び文化を復活させよう
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- サイエンスの目を育てる
- 遊びの体験をたっぷりと
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- 〜内部情報の蓄積〜
- 成澤先生 イラスト習字
- 楽しく書ける!学べる!イラスト習字
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- 親子で楽しむ折り紙
- 簡単で楽しい会話が生まれるイヌとネコ
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- 親子で楽しむ絵手紙
- 何もかもが新しくなる四月。親子で一緒に絵手紙でも始めてみませんか。
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- 現代子育て塾
- シュートを打つ子どもを育てよう
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- 保健室から1ページ
- 遂に完成!家庭を巻き込む「朝食レシピ」
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- こんなときどうする?平山先生!
- 挨拶ができない子への指導法は?/ぼうしや名札を定着させるには?
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- キッチンからのメッセージ
- キッチンからはじまる科学への道
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- 〜燃焼のしくみ(その1)〜
- 虫大好き!虫博士の物知り話
- チョウの来る庭「バタフライ・ガーデン」
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- 保護者コラム
- 実物子どもの自学ノート
- 「春は、貼る」で始める「自学ノート」
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- この歳になって分かる親心
- 疎開地に会いに来なかった母の思い
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- 親子で英会話
- 今日から親子で、楽しい“3分英会話レッスン”を始めましょう!
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- 今月の暗唱
- 幼児期・低学年は「読み聞かせ」から始めましょう。
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- TOSSランドでお勉強
- 世界最高の教育ポータルサイト「TOSSランド」を使おう!
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- 保護者コラム
- 親子で挑戦 おもしろ漢字ワーク
- 手の形からできた漢字
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- 親子で挑戦 算数難問ワーク
- 不思議!できなくても楽しい算数難問
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- 親子で挑戦ペーパーチャレラン
- ジャンケンチャレラン
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- 親子でたいそう
- ジャンボ風船でダイナミックに遊ぼう!!
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- 嫁姑の子育て論争
- 叩かないで育てる
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- 子育てのチャンスを逃すな!
- 子どもたちが正常化していく道すじ
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- 子育ての考え方 母親VS父親
- 飽きるまでさせる
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- 親が訴える時、連絡帳の書き方
- 様子を聞く程度の内容で、書き出すこと 家庭での心配は、具体的に表現する
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- 学級崩壊・不登校へのアドバイス
- 親の立場で協力する
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- 子どもを守る今どきの安全教育
- 学校で行う防犯教育、繰り返し指導する三つのこと
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- 保護者ML(メーリングリスト)の叫び
- 配布物は遅れずに
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- 世界の子どもと日本の子ども
- リスペクト(尊敬)を忘れない島の子どもたち
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- 読者のページ
- 編集部ニュース
- TOSS保護者サークル活動記 (第13回)
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勉強ができる子の生活習慣“三つの法則”
一、テレビの視聴時間 二、机の前にすわる 三、ていねいなノート
本誌編集長 向山洋一
日本教育技術学会会長、千葉大学非常勤講師。無料の世界最大の教育情報サイト、インターネットランド主宰。TOSS(会員1万名の教師の研究団体)代表。
長い間教師をしてきました。
勉強ができる子、できない子もたくさん見てきました。
「勉強ができない子」でも人間の可能性は大きく広がっています。すばらしい人生をつかんでいった子どももいっぱいいます。但し「努力する」ことなしに成功することはありません。
「宝クジ」に当たったような幸運は長い時間の幸せをもたらしてくれないのです。
「好きなことを熱中してやる」ことができれば、成功への道はかなり確率が高いと思います。
さて、将来、東大、京大に入るような子、あるいは中学を受験して麻布、開成、慶應などに入る子には、共通して見られる「生活の型」があります。小さい時からの家庭教育で身につけてきたものです。
その中から三つあげるとすれば、次のことが言えます。
第一は、テレビを見る、ゲームをする時間が「家庭のルール」としてつくられ「ルールが守られている」ということです。
平均して一日に一時間ぐらいです。もちろん「オリンピック」などの特別な時は「特別のルール」が採用されます。田園調布地区の小学校で調査したことがありますが、平均一時間半でした。
第二は、机の前にすわる習慣があるということです。
机の前にすわるのは苦痛なものです。だから最初は「何をしていてもいいから、決められた時間は机に向かう」ということから始めます。
本を読んでも宿題をしてもマンガを読んでもいいのです。一日の決まった時間に机に向かいます。
目安は学年×十分間です。二年生は二十分、五年生は五十分です。中学受験をするなら、この時間は倍になります。六年生で一二〇分です。難関校なら三倍はいるでしょう。
机の前にすわる習慣は、学年が上がれば上がるほど偉力が出てきます。習慣にするには、半年、一年はかかります。
第三は、ノートがていねいでゆったりしているということです。
「ノートがもったいないからと、ぎっしりとつめて書く子」がいます。勉強ができない子のスタイルです。
勉強のできる子は、ノートがゆったりしています。算数の計算では、右隣を指が二本入るぐらいあけてあります。上、下はもちろん、一行か二行あいています。落書きはありません。
丸つけも「赤えんぴつ」できれいにされています。赤ペン、赤ボールペンでにじんだように汚れていることはありません。
以上三つが、できる子の生活習慣と思います。
これは親が長い間かかって育てることなのです。
私も小学校に入った時から母親からノートの書き方をていねいにすることを教わりました。
私の弟は銀座泰明小学校の校長をしていますが、同じことを母親から教わっていました。
算数のノートには「教科書のすべての問題が書いてある」ことも大切です。
子どものノートを調べれば、すぐ分かります。「教科書のすべての問題をノートに書いてある」、これだけで、親の責任は果たせると思います。
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- 明治図書