特別支援教育の実践情報 2010年3月号
日常の教育活動で深める特別支援教育

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特別支援教育の実践情報 2010年2・3月号日常の教育活動で深める特別支援教育

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ジャンル:
特別支援教育
刊行:
2010年1月18日
対象:
小・中
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

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特集 日常の教育活動で深める特別支援教育
特集について
宮ア 英憲
論説
通常の学級における特別支援教育
花熊 曉
校内研究を通して全校で取り組む特別支援教育
黒川 君江
実践 特別支援教育の視点での教育活動
〈学力向上と特別支援教育〉学校のユニバーサルデザイン(UD)
猿田 恵一
〈人権教育について〉特別支援教育を視点に入れた人権教育
小林 繁
〈算数科における個に応じた指導の工夫〉特別支援教育をふまえた算数授業の在り方
遠藤 雅孝
〈学級づくり〉あったかクラス作戦
松久 真実
〈授業づくり〉ユニバーサルデザインをどう取り入れるか
近藤 肖匡
〈個に応じた「書く」ことの指導〉文字を書くベースとなる力を高めよう!
中山 靖子
〈学級づくり〉「できた」「わかった」「楽しい」の笑顔がいっぱいの子どもたちをめざして
後藤 幸子
〈学校生活を繋ぐ支援〉発達障害通級指導教室から日常の学校生活へ繋ぐ!
安藤 裕子
〈国語科を中核とした校内研究〉教育的支援内容を考えた校内研究
津川 弘行
〈授業・学級経営〉子どもたちが「学校が楽しい」と思える工夫
鎌田 卓子
〈学校行事について〉通常の学級で行う学校行事における配慮指導
山中 コ子
〈高等学校の授業づくり〉高等学校における学習支援
浜崎 美保
ことばやかずを楽しく学ぶ簡単手作り教材 (第6回)
〈イタダキマン〉キャラクターにあわせて取ったり取られたり
象の会
授業がはずむ「おすすめアイテム」 (第73回)
おいしくて簡単! 電子レンジでたいやき
亀田 長治
提言
制度の完成には関係機関の支援と学校の努力の双方向から
大江 近
アイデアいっぱい・誰にでもできる指導法
給食の配膳にチャレンジ!〜指示書と見本を活用した指導のステップ例〜
大久保 直子
型はめ教材で、認知とコミュニケーションを同時に育てる
川上 康則
授業を面白くする手づくりグッズ
マジックリングスケジュール
岡本 剛
〜いろいろなスケジュール〜
日本一狭い? と思われる学校の学習及び移動・収納一体型台車
増永 祐二
子ども生き生き・学習活動
【国語】物を介して他者に働きかける授業づくり
宮越 弘子
【算数・数学】たのしく動いて・つなげて・かぞえよう!
根立 博
【音楽】ひらひらスカーフでみたてあそび
白石 優子
【造形】素敵なTシャツを作ろう
小松 敬典
【運動】楽しく体を動かそう!
鈴木 裕子
【自立活動】肢体不自由のある子どもたちのための振動するおもちゃ〈Shindows-ball〉
杉浦 徹
〜コミュニケーションを促す教材作り〜
コーディネーター便り (第18回)
今の私にできること
手塚 仲
わが校のセンター機能づくり (第18回)
援助資源を活用し、地域へつなぐ相談活動
佐藤 忠全
トピックス (第18回)
「特別支援教育の推進に関する調査研究協力者会議報告」及び「小・中・高等学校等に在籍する弱視等児童生徒に係る調査の結果について」の概要について
石塚 謙二
フォトライブ「授業」Part18/茨城大学教育学部附属特別支援学校 (第3回)
小学部/この字なんの字
勅使河原 由記子
重度・重複障害のある子どもの教育的支援 (第6回)
「インタレスト・メソッド」のすすめ(2)
大沼 直樹
情報機器のなるほど活用術 (第18回)
デジカメ写真を簡単編集
亀田 長治
実践!! ソーシャルスキルトレーニング (第6回)
通級指導教室でのソーシャルスキルトレーニング
上山 雅久岡田 智
特別支援学校高等部における特色ある職業教育 (第6回)
一般就労率100%を目指す高等特別支援学校の取組
菅原 博
自閉症の子どもの算数指導 (第6回)
〈時計2〉生活の中で時計を使えるようにする
河島 淳子高橋 知惠子
〜長針の動きと短針の動きの関係に気づかせる〜
授業の力・授業の可能性を求めて (第6回)
実践 自閉症児童の課題解決の力と人とかかわる力の育成を大切にした生活単元学習の取り組み
大野呂 浩志
コメント
太田 正己
医学から見た発達障害の子どもたち2:近接領域と併存状態 (第6回)
発達障害と睡眠
原 仁
編集後記
宮ア 英憲

特集について

日常の教育活動で深める特別支援教育


特別支援教育が法制化されて,3年目が終わろうとしています。特別支援教育体制の整備が,各地区・各学校の実態に合わせて進んできています。

特別支援教育コーディネーターの指名率や校内委員会の設置率は,ほぼ100%に近くなりました。その地方,その町ならではのシステムの整備,特別支援教育の様々な工夫も報告されてきています。

一方,通常の学級に学ぶ「発達障害」のある子どもたちへの支援は,そうすぐに成果を上げていくものではありません。取り組むべきことが,1人の子への対応策ではないからです。クラスという集団での社会にいれば,当然,周りの子どもたちの気持ちや行動を考えねばなりません。クラスや学年の保護者のことも視野に入れる必要があります。地域全体の啓蒙,保・幼・小・中・高・就労…など縦に結ぶ受け止め方も必要になります。

どんな方向で支援をしていくのか,担任だけではなく,全校で理解すること,協力体制を築くことが大切になります。

今,特別支援教育は,毎日毎日の教育活動に,どれだけ根付いて実践できるかが問われてきています。そして,より具体的な検討作業に入ってきました。

「発達障害」のある子どもがいることを前提として,学校経営,学級経営,授業研究,行事等をもう一度振り返って検討していく必要があります。国語の授業の中での配慮できることは具体的にどんなことがあるのか,クラスの子どもを育てる学級会運営はどこに工夫がいるか,…多様な研究項目があがってきています。

こうした研究は,本来は,個々にではなく,できれば全校で取り組めると,共通土台が生まれてきます。

今回の特集では,特別支援教育を視点に入れた学級経営・授業改善,校内研究など,通常の学級の日常活動に結びつけた研究や実践を取り上げてみました。

明日からの,現場での実践に即お役に立つことを願っています。

「特別支援教育の実践情報」編集代表/東洋大学教授 宮ア 英憲

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