総合的学習を創る 2004年12月号
どうすれば“総合らしい評価”が出来るか

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総合的学習を創る 2004年12月号どうすれば“総合らしい評価”が出来るか

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ジャンル:
総合的な学習
刊行:
2004年11月8日
対象:
小学校
仕様:
B5判 80頁
状態:
絶版
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目次

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特集 どうすれば“総合らしい評価”が出来るか
“総合らしい評価”って何だ?と聞かれたら
評価を拓く要件
田中 耕治
「主体的・創造的学習者」を育てる評価
魚住 忠久
課題設定力と追究力・プレゼンテーション力
階 玲治
“総合らしい評価”―観点設定をどう工夫するか
問題解決能力
野田 敦敬
学び方の習得
田中 博之
自己の生き方
西 孝一郎
知の総合化
無藤 隆
“総合らしい評価”のための資料収集と表記の留意点
どんな活動をどう観察すればよいか
大野木 一雄
どんな発言をどう分析すればよいか
松山 美重子
ノート表現をどう分析すればよいか
山下 恵子
仕上げた作品をどう分析すればよいか
田村 治男
交流活動をどう観察すればよいか
長野 藤夫
“総合らしい活動”で育つ能力と評価の観点・目安
自然体験で育つ能力と評価の観点・目安
西岡 美香
地域行事への参加で育つ能力と評価の観点・目安
澤田 好男
ものづくりで育つ能力と評価の観点・目安
善能寺 正美
見学や調査で育つ能力と評価の観点・目安
吉田 高志
ボランティア活動で育つ能力と評価の観点・目安
丸亀 貴彦
資料や本で調べるで育つ能力と評価の観点・目安
鈴木 康一
インターネットで育つ能力と評価の観点・目安
山口 章
総合の評価と通知表記入のよい例・ダメな例
学習への関心・意欲・態度の表記
坂田 幸義
総合的な思考・判断の表記
大風 秀康
活動にかかわる技能・表現の表記
川神 正輝
知識を応用し総合する能力の表記
神永 典郎
“総合の評価”を学校評価・授業評価にどう位置づけるか
評価観の転換を〜細分化と多様化と〜
田村 学
「問う力」を評価の視点に
多田 元樹
学校評価から総合的な学習の時間をとらえる
天笠 茂
コピーしてすぐ使える“総合らしい評価票”の活用例
自己評価の観点項目と評価票の活用例
小石 俊聡
相互評価の観点項目と評価票の活用例
浅野 光
外部評価の観点項目と評価票の活用例
大前 宣徳
食のネタと授業化のヒント (第9回)
咀嚼を切り口に食について考える
戸井 和彦
子どもと教師のための“総合で鍛える発想術” (第9回)
「手帳は取材の武器」メモ帳にこそフォーマットを
小松 眞
総合で追う「なりたい自分」と「なれる自分」を広げる (第9回)
「総合」における職業理解教育―子どものもつ可能性と大人の生き方から考える
市川 伸一
総合的学習―今とこれからを構想する 総合的学習十二の間違い探し (第9回)
意図性を発揮するには、子どもの気持ちを無視するしかないと思い込んでいる
奈須 正裕
川が汚い 汚い川だ―あなたの総合はどちら? (第9回)
自己評価の活動A
齋藤 勉
ホンモノの総合を求めて―古今東西の名授業に近づく道 (第9回)
物語の主人公として生きさせる
藤井 千春
中学校の総合―「知的探究」の構想 (第9回)
「知的探究」と昭和24年の提言『中學校カリキュラムの構成』をめぐって
工藤 哲夫
総合で仕掛けるキャリアガイダンス 子どもの夢を育む“世の中仕事カタログ” (第9回)
指導案の投稿コーナーもある「ふしぎの国のかがく」
佐桑 徹
編集後記
樋口 雅子
子どもに伝えたい“日本の伝統文化” (第9回)
五穀豊穣と無病息災の祈願風―民族芸能神事舞
中村 哲

編集後記

○……都道府県教育長協議会の03年度研究報告(公立学校全部を対象とした調査)によると、

@ 総合の、「学習テーマ」は、

・「地域や学校の特色に応じた課題」が、

 小学校…80.5%、中学校…64.8%

・「児童生徒の興味・関心に応じた課題」が、

 小学校…60.4%、中学校…51.0% 

A 総合の、「指導体制」は、

・「教員同士のTT」が、小学校…48.3%、中学校…59.8%

・「外部講師とのTT」が、小学校…61.5%、中学校…40.9%

B 総合の「実施上の課題」は、

・「評価のあり方」が、小学校…69.4%、中学校…66.3%

・「授業展開の方法」が、小学校…52.2%、中学校…55.1%

・「テーマ設定」が、小学校…41.1%、中学校…41.1%

と、いずれも「評価」が課題だと思われています。

 ところで、文科省の「学校教育に関する意識調査」によると、小学校高学年は6割の子どもが授業に不満をもって^kいるようですが、「総合的学習が好き」かどうかを聞いたところ、「好き」はなんと、小学生が、89.0%、中学生が、77.6%に達していて、子どもには圧倒的な支持がある!といえるようです。

 なお、好きな理由では、

・普段体験できないようなことを体験できるから。

・自分が興味関心を持ったことをとことん学習できるから。

・他のクラスの人と話したり活動したりできるから。

・地域の歴史や文化に直接触れることができるから。

・学校の勉強が普段の自分の生活にも関係があることがわかるから。

というようなことのようです。

 ところで、本号はどうも課題が多いと認識されている「総合らしい評価」とは何か、子どもが好きだと支持を表明している総合の活動を今後どう発展させていけばよいのか、評価の課題としても取り上げていく方途について追究しました。

(樋口雅子)

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