- 特集 4月初めに徹底させる!「算数の学習習慣」
- 〈巻頭特集論文〉「写す」と「×」この2つの学習習慣は最優先だ
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- 【学習習慣】「筆箱とその中」何をどれだけ用意させるか
- 1年間を見通して学習用具をそろえさせよう。大切なのは,算数授業で子どもが困らないこと
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- 【学習習慣】「学習開始の準備」こう指導する
- 学習準備の指導3段階とそのための前提条件
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- 【学習習慣】「忘れ物なし」こう指導する
- 忘れ物をすることは悪いことを語り,諭して,しつける
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- 【学習習慣】「ノートの書き方」こう指導する
- 低学年には「1つ1つ声に出してやる」こと,高学年には「4+2」の授業実践を通して
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- 【学習習慣】「黒板の使い方」こう指導する
- 「丁寧に見やすく書きなさい」
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- 【学習習慣】「発言・発表・話し合いのルール」こう指導する
- 算数の授業こそ声を出させよう
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- 中学生に徹底させる「数学の学習習慣」
- 授業で自然に身につけさせる
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- ミニ特集 子どもの実力チェック!前学年までの「計算実態調査」
- 1年・就学時健診での検査内容を再チェック
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- 2年・実態を把握し,基本方針を立てる
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- 3年・2年生での計算領域で重要なものを再チェックする
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- 4年・子どもの解答から課題を読み取る
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- 5年・教科書の例題レベルで実力を知る
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- 6年・6年生でも必要な計算を重視する
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- 表紙のイラスト (第1回)
- 花びらに入る数はいくつでしょう?
- グラビア
- 説明力を伸ばす向山型算数指導
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- 〜第57回向山型算数セミナーIN盛岡 2010.12.11〜
- 子どもレポーター“わが教室の授業風景” (第1回)
- 木村学級の授業風景
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- 新卒フレッシュ先生にプロが解説!学習指導案「基本用語」事典 (第1回)
- キーワード「算数科の目標」
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- 巻頭論文 算数授業へのこだわり
- 算数の問題解決学習は法律でどう裁かれるか
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- 向山型をめざして!学年別「基本的算数指導事典」 (第1回)
- 1年〈押さえどころと授業の組み立て〉
- なかまづくりとかず
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- なかまづくりとかず
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- 2年〈押さえどころと授業の組み立て〉
- 時こくと時間
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- 時こくと時間
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- 3年〈押さえどころと授業の組み立て〉
- わり算(等分除)
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- わり算(包含除)
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- 4年〈押さえどころと授業の組み立て〉
- 大きな数(億,兆)
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- 大きな数(億,兆)
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- 5年〈押さえどころと授業の組み立て〉
- 体積
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- 体積
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- 6年〈押さえどころと授業の組み立て〉
- 円の面積
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- 円の面積
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- 中学校からの発信!「向山型数学」実践講座 (第133回)
- 4月「出会いの授業」でしかできないことをやろう
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- 「論文審査」を突破した女教師たちの“しなやか”な授業づくり (第1回)
- 論文審査は学びの宝庫!!
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- 〜継続は力なり!論文審査は母ちゃん先生にもってこいの教師修業!〜
- 向山型算数に挑戦/論文審査 (第137回)
- 授業中の作業を豊かに
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- 向山型算数実力急増講座 (第139回)
- 「向山風」を脱却する視点(上)
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- 向山型算数WEBサロン (第133回)
- 自力解決とはノートに蓄積された学習内容を自らが活用して問題を解くことだ。向山型にしかできない学習形態である
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- 甲本・河田発 やんちゃ君も巻き込み,知的に燃える算数教室 (第25回)
- 学級開きは持ち物の徹底とノート指導 この指導が1年間のシステムをつくる
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- 発達障害の子役をして見えてくる授業の基礎基本
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- “問題解決学習”隣の教室の実態ルポ
- 何か間違っている!?隣の教室 模造紙おばけ,自作プリント,大量の宿題
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- 1時間でたった2文字を書いただけだった
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- 発達障害への林ドクター教育コーチ!気になる「あの子」への対応Q&A (第25回)
- ハイタッチに現れる,子どもの状態と特性
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- <子どもを巻き込む算数の福袋>算数ペーパーチャレラン (第13回)
- 低学年/「おかいものチャレラン」
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- 中学年/アップダウンチャレラン」
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- 高学年/「計算迷路チャレラン」
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- あなたもプロ先生になれる!教師渡世・サバイバルの知恵 (第13回)
- <今月のテーマ>新教室でインパクトのある出会いを演出する
- 〈1年〉安心させ,楽しく授業に引き込む
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- 〈2年〉「できた,わかった」を大事にするシステムをつくる
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- 〈3年〉「今年の先生はちょっと違うぞ」の積み重ねで大きなインパクトを与える
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- 〈4年〉「角とその大きさ」は,スマートボードとTOSSランドで演出する
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- 〈5年〉信頼と期待を抱かせる演出
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- 〈6年〉“カッコよさ”を演出する教室環境
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- 「語り」で描写!あの子ができたドラマ100人物語 (第25回)
- 筆算で全問正解 A君の手がまっすぐにあがった
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- すきま時間に子ども熱中!すぐに使える“わくわく問題” (第1回)
- 子どもと楽しい会話が生まれるおもしろ問題
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- 向山型算数セミナー
- 算数セミナーの講師陣誕生
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- 腹の底からの実感!向山型算数を知る前と後
- たどり着いた指導法
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- 「本当の授業」を教えてくれた向山型算数
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- 向山型算数で子どもが輝いた!
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- 論文ランキング
- 1月号
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- 板書とノートでわかる!私の授業“ピーク・エンドの法則” (第13回)
- 最難関の「割合」の指導は,シンプルな作業指示の繰り返しで“できる経験”を積ませる
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- 〜5年/割合〜
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- 誤答の子をヒーローにさせる教師の力量
- 編集後記
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- 向山型算数に挑戦/指定教材 (第139回)
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<巻頭論文>算数授業へのこだわり 算数の問題解決学習は法律でどう裁かれるか
向山 洋一
算数の問題解決学習を推進している学校では,「教科書を使って毎時間の授業をしている教師」に対して,「教科書を使うな」「教科書を教えるのではなく,教科書で教えるのだ」という指導がされる。指導主事,校長にカン詰めにされて,ガンガン言われた教師も多い。
その学校では,教科書をほとんど使わず,ワークシートなどが使われ,教科書の問題は宿題などにされている。
日本中,どこでも見られる現象である。
算数の問題解決学習の学校では,多くの場合「算数嫌い」を誕生させ,発達障がいの子,境界知能の子は,「勉強ができない」状態が日常化している。テストの点も悪い。
「テストでは,本当の学力はわからない」とうそぶく教師も多い。
私は,これらのことは,「教師の犯罪である」と言い続けてきた。「発達障がいの子をスポイルする罪」と「日本の法律に明白に違反する犯罪」と言ってきたのである。
言い続けて10年。いまだに,教科書をほとんど使わない,算数の問題解決学習が横行している。そこで,どのような法律違反なのか,その罪はどのくらいなのかを,ハッキリとさせたい。次の法律,判例によって,明白なのである。
なお,プリント,ワークシートで教科書の内容を教えていたという主張が裁判で認められなかった。教科書を教えなければならないのである。この裁判では,教師たちは全員,懲戒免職になった。教科書を教えないのは,免職処分される犯罪なのである。それは,「教科書の使用が,教育の機会均等の確保と一定の水準の維持に有効であり,教授技術上も教師及び生徒にとって,きわめて有利だからである」(福岡高裁)という理由があるからである。
1 教科書使用の義務
【学校教育法】
第34条 小学校においては,文部科学大臣の検定を経た教科用図書(略)を使用しなければならない。
2 「教科書を使用する」ことの定義
昭和53年7月福岡地裁
○「教科書を使用したといいうるためには,教科書を教材として使用しようとする主観的な意図と同時に客観的にも教科書内容に相当する教育活動が行われなければならない」
昭和58年12月福岡高裁
○「授業に持参させ,原則としてその内容の全部について教科書に対応して授業することをいう」
○「教科書は主たる教材であり,教師は授業に持参させ,原則としてその内容について教科書に対応して授業すべきである」
3 法律に違反したら
平成2年1月最高裁
○「年間を通じて継続的に教科書使用義務に違反し,特に所定の教科書の内容が自分の考えと違うとの立場から教科書を使用しないのは,懲戒処分の理由に該当する」
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- 明治図書